半導体・液晶業界の設備投資変動
FY2016に初出。26回の記載のうち11回が「再掲」。直近の記載はFY2027-H1。
ローツェがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より3年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2019年。24社中13社が悪化側に。
直近の記載が「その他」なのは、ほかに2社。
- FY2027-H1半導体市場好調・需要拡大見込み有価証券報告書
「当業界におきましては、世界の半導体産業は好調で、データセンター市場は急激に成長したことにより、半導体製造設備への投資は積極的に行われました。生成AIの需要拡大及び半導体関連の需要は、引き続き拡大していくものと見込まれます。」
半導体産業の好調、データセンター市場の急成長、半導体製造設備投資の積極化及び生成AI・半導体需要の継続的な拡大見込みを記載している。 - FY2026再掲有価証券報告書
「生成AIの普及を背景にデータセンター向け高性能デバイス需要が投資を牽引し、AIサーバー向けの先端ロジックやメモリ分野への設備投資が堅調に推移しました。また、微細化・高積層化等の技術進化を背景に、デバイス構造の複雑化や高い性能要請への対応が求められる中で、アドバンスドパッケージ分野を含む関連設備投資も活発化しました。」
生成AI・データセンター向け需要、先端ロジック・メモリ、アドバンスドパッケージ関連の設備投資が堅調・活発と説明され、前期までの需要回復の記載を継続している。 - 2026-04-09悪化決算
「次に世界情勢を見ますと、米国・イスラエルとイランとの紛争による原油問題は、エネルギー及び石油製品等のコストの上昇だけでなく、供給問題にも繋がり、部品調達環境に影響を及ぼすことが懸念されます。」
従来の市場変動リスクに加え、中東紛争による原油・供給問題が部品調達環境へ影響する懸念を示した。 - FY2026-H1生成AI・データセンター投資牽引とEV成長鈍化有価証券報告書
「生成AI機能を搭載したデバイスの普及やデータセンター向けの投資が市場を牽引しており、これに伴い高性能・低消費電力の半導体技術への投資も加速しております。他方、電気自動車(EV)市場の成長が想定より鈍化している状況でありますが、半導体市場全体としては引き続き堅調な成長が見込まれております。」
半導体市場について、生成AI搭載デバイスとデータセンター投資が牽引し、高性能・低消費電力技術への投資が加速している一方、EV市場の成長鈍化も記載している。 - FY2025-H1半導体需要回復・中国向け装置需要増加有価証券報告書
「当業界におきましては、半導体需要の回復と在庫の正常化が進む中、生成AI関連の先端半導体需要が回復の中心となりました。さらに、自国のサプライチェーン強化を目的とした中国における半導体製造拠点の増強が活発化しており、それに伴い中国向け装置需要が増加しました。」
従来記載されていた半導体需要減速・設備投資先送りの局面から、半導体需要の回復、在庫正常化、生成AI関連需要の回復、中国向け装置需要の増加が示された。 - FY2024-Q3再掲有価証券報告書
「当業界におきましては、短期的には、半導体メーカーによる一時的な在庫調整や設備投資の先送りの動きが見られました。しかし、中長期的には、生成系AI、5G、IoTなどの情報通信技術の発展や、それに伴うデータセンターの能力拡張など半導体市場の力強い成長が見込まれ、世界各地域では半導体関連の工場建設の計画が進展しております。」
一時的な在庫調整・設備投資先送りという短期的な需要変動リスクを引き続き記載する一方、中長期的な半導体市場の成長見込みも併記している。 - FY2024-Q2再掲有価証券報告書
「一方、短期的にはメモリ半導体の世界的な半導体需要の減速に伴い、半導体メーカーによる一時的な在庫調整や設備投資の先送りの動きが見られました。」
メモリ半導体需要の減速、一時的な在庫調整、設備投資先送りという短期的な需要変動要因を引き続き記載している。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「一方、短期的にはメモリ半導体の世界的な半導体需要の減速に伴い、半導体メーカーによる在庫調整や設備投資の先送りの動きが見られました。」
半導体需要の減速に加え、在庫調整と設備投資先送りが実際の市場動向として確認され、設備投資変動リスクの短期的な悪化要因が具体化した。 - FY2023悪化有価証券報告書
「半導体メモリの世界的な需要の減速により設備投資計画が見直される一方、ロジック半導体分野や電気自動車(EV)をはじめとする車載向けパワー半導体分野では設備投資が継続しております。短期的には各国の最先端半導体製造装置に対する輸出管理強化による影響で中国顧客向けの販売に不透明さが残ります。」
メモリ需要減速による設備投資計画の見直しに加え、最先端半導体製造装置の輸出管理強化による中国販売の不透明さを明示した。 - FY2023-Q3再掲有価証券報告書
「しかし、半導体需要は在庫調整等の影響を受け、半導体メーカーの設備投資が減速する可能性が危惧され、半導体製造装置の需要動向を引き続き注視してまいります。」
半導体需要の在庫調整と設備投資減速の可能性を引き続き認識しており、前四半期から実質的な変更なく注視する姿勢を示している。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「当業界は、情報通信技術の拡充や脱炭素社会へ向けた取組みにより電子機器の高機能化が進むことで、今後も中長期的な成長が見込まれておりますが、半導体需要が在庫調整等の影響を受け、半導体メーカーの設備投資が減速する可能性もあり、半導体製造装置の需要動向を注視していく必要があります。」
従来の半導体需要拡大への期待に加え、在庫調整等による需要鈍化と半導体メーカーの設備投資減速可能性を新たに明示した。 - FY2023-Q1半導体需要拡大・成長期待有価証券報告書
「当業界におきましては、情報通信技術の拡充や脱炭素社会へ向けた取組みにより電子機器の高機能化が進むことで半導体の需要が高まっており、今後もさらなる成長が見込まれております。」
半導体需要の拡大要因として情報通信技術の拡充と脱炭素社会に向けた取組みを新たに挙げ、今後の市場成長を見込んでいる。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「当業界では、半導体をはじめとした部品不足により、安定した部品調達に問題はあるものの、IoT、5Gなどの情報通信技術の用途の拡がりによるデータ社会への移行や自動車の自動運転、AIなどの次世代技術の発展を背景とした半導体需要の高まりに伴い市場が急速に拡大しております。」
半導体需要の高まりによる市場拡大を示す一方、半導体をはじめとした部品不足と安定調達の問題を明示した。 - FY2022-Q1悪化有価証券報告書
「当業界におきましては、リモートワークや5Gの本格的普及による半導体需要の急増により、さらなる成長が期待される一方で、世界的な半導体不足が問題となっています。」
半導体需要の急増と設備投資拡大への期待が示される一方、世界的な半導体不足という新たな需給上の懸念が明示された。 - FY2021再掲有価証券報告書
「当業界におきましては、世界経済の低迷および米中貿易摩擦の影響が懸念される一方、テレワークやオンライン授業の導入といった新しい生活様式の定着による設備需要に加え、次世代通信規格5Gの本格的な普及、自動車の高機能化などを背景に、各種プロセッサーやメモリー、通信デバイス向け製造設備投資の拡大が期待されております。」
世界経済低迷・米中貿易摩擦への懸念と、テレワーク、5G、自動車高機能化を背景とする設備投資拡大への期待を併記している。 - FY2021-Q3再掲有価証券報告書
「当業界におきましては、世界経済の低迷及び米中貿易摩擦の影響が懸念される一方、テレワーク、オンライン授業の導入など、ビジネススタイル、ライフスタイルの変化による設備需要に加え、次世代通信規格5Gの本格的な普及を見据え、各種プロセッサーやメモリー、通信デバイス向け製造設備投資の拡大が期待されております。」
世界経済の低迷や米中貿易摩擦への懸念を引き続き示す一方、テレワーク等の生活様式変化や5Gを背景とする設備投資拡大への期待も併記している。 - FY2021-Q1再掲有価証券報告書
「当業界におきましても、先行き不透明な状況であるものの、次世代高速通信規格5G、テレワークに向けた企業の設備投資などライフスタイル、ビジネススタイルの変化による需要増を背景にしたメモリー向け設備投資の拡大が期待されています。」
業界の先行き不透明感と、メモリー向け設備投資の変動可能性を引き続き認識しつつ、5Gやテレワーク関連需要による投資拡大への期待を示している。 - FY2020-Q3再掲有価証券報告書
「当業界におきましても、メモリー価格の下落の影響は続き、調整局面を迎えております。一方で、半導体デバイスの微細化への投資は進み、次世代高速通信規格5G、自動車の自動化、IoTの進展などの需要増を背景にしたメモリー向け設備投資の再拡大も期待されています。」
メモリー価格下落の影響と設備投資の調整局面が継続している。一方、微細化、5G、自動車の自動化、IoTを背景とした将来の投資再拡大への期待も併記されている。 - FY2020-Q2悪化有価証券報告書
「当業界におきましては、メモリー価格の下落の影響などにより、半導体メーカーでは設備投資に慎重な姿勢が見られ、市況は低調に推移いたしました。」
従来のメモリー向け設備投資の調整局面に加え、メモリー価格下落の影響による半導体メーカーの投資慎重化と、市況の低調化を明示している。 - FY2020-Q1再掲有価証券報告書
「当業界におきましては、ファウンドリ向けの設備投資は堅調に推移したものの、メモリーメーカー向けの設備投資は、前期後半からの需給バランスの軟化により、引き続き調整局面であります。」
メモリーメーカー向け設備投資の調整局面が継続している一方、ファウンドリ向け設備投資は堅調と説明している。 - FY2019悪化有価証券報告書
「下期に入り米中貿易摩擦などの影響により、半導体メーカーによる設備投資計画の見直しが行われるなど、足元では調整局面に入っております。」
従来の設備投資計画調整への言及が、米中貿易摩擦の影響と下期の調整局面として、より具体的に記載された。 - FY2019-Q3半導体設備投資計画の調整を新たに言及有価証券報告書
「当業界におきましては、半導体メーカーによる設備投資計画の調整が見受けられるものの、IoT時代の到来に伴う世界のデータ通信量の飛躍的な増加を背景に、データセンター向けの半導体需要が旺盛であったことから、市況は好調に推移いたしました。」
従来からの設備投資変動リスクに関連して、半導体メーカーによる設備投資計画の調整が見受けられるとの状況を新たに記載している。一方、データセンター向け半導体需要は旺盛と説明している。 - FY2018再掲有価証券報告書
「当業界におきましては、韓国、中国、台湾などにおいて、半導体、液晶及び有機ELなどの生産に必要な製造装置に対する積極的な設備投資が行われました。」
半導体・液晶・有機ELの設備投資動向に業績が左右される事業環境を引き続き記載している。 - FY2016初出有価証券報告書
「業界の技術動向や需給バランスの変動により、デバイスメーカーや製造装置メーカーの設備投資計画に変動が生じた場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。」
顧客の設備投資計画に連動する事業構造上の需要変動リスク。