ローツェは2027年2月期の通期予想を上方修正し、期末配当を8円引き上げて28円にした。売上高の大半を半導体関連装置が占め、急増した受注が下期の業績推移を左右する状況だ。
自動化・搬送装置メーカーのローツェは10月8日に通期業績予想を引き上げ、経常利益は548億8900万円、売上高は1800億0700万円とする見通しを公表した。期末配当予想も20円から28円へ引き上げた。上方修正の主因は半導体関連装置の受注急増で、下期の業績計画に織り込まれている。前中間期は売上高797億3300万円、営業利益230億9600万円だった。
売上高増額分の約98%は半導体関連装置によるもので、同装置の売上高予想は1529億7000万円へ上方修正された。一方、FPD関連装置と分析装置は約34億7500万円引き下げられた。半導体向けの需要が大きく、先端メモリや先端ロジック向け設備投資が膨らんでいるとの説明が決算説明資料にある。下期の営業利益予想は299億8100万円で、通期計画の達成は下期の売上計上次第とみられる。
下期の受注が業績を支える要素となり、6~8月の半導体関連装置の受注高は785億0900万円と前年同期の3.2倍に拡大。8月末の受注残高は過去最高の1038億6300万円で、下期の売上予想は858億3200万円となっている。取引先の集中も進み、アプライド マテリアルズ向けが売上高に占める比率は21.7%、TSMC向けが14.6%で合計36.3%に達している。
ただし分析装置の納品後の検収遅れにより、受注の売上計上が後ろ倒しになる可能性が指摘されている。北米のメモリメーカーを中心に受注が伸長しており、ウエハー仕分け装置や保管装置の発注が増加。地域別の顧客依存度が高まる点も留意点として挙げられている。