新型コロナウイルス感染症による建造工事・機器調達の遅延とコスト増加
FY2020-Q1に初出。11回の記載のうち4回が「対処」で、最初の「対処」はFY2020-Q2。直近の記載はFY2022。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに4社。
- FY2022対処有価証券報告書
「各国で各種規制は緩和・撤廃されてきており、当社グループ事業に対する影響も軽微となって来ております。しかしながら新たな変異株の出現等により感染が再拡大した場合の備えを継続し、リスクの最小化を図ってまいります。」
感染症による事業影響は軽微となったと記載し、前年度までの工事遅延・追加費用リスクからは改善している。一方、新たな変異株に備える方針は継続している。 - FY2022-Q3再掲有価証券報告書
「利益面では、前年度から続く新型コロナウイルス感染症の感染拡大による建造工事の収益率の低下による影響が当期にも及んでいることや、ブラジルで操業するFPSO等に対する追加的な修繕費用等の発生による利益の押し下げ要因があったものの、比較的収益率の高い建造工事の進捗や、チャーター事業の収益の積み上げなどにより、営業利益は41,214千米ドル(前年同期は営業損失53,666千米ドル)となりました。」
新型コロナウイルス感染症による建造工事の収益率低下が当期にも及んでいるとの認識を継続している。 - FY2022-Q2再掲有価証券報告書
「利益面では、前年度から続く新型コロナウイルス感染症の感染拡大による建造工事の収益率の低下による影響が当期にも及んでいることや、ブラジルで操業するFPSO等に対する追加的な修繕費用等が発生したことなどにより、営業利益は 38,980 千米ドル(前年同期は営業利益 27,232 千米ドル)となりました。」
新型コロナウイルス感染症による建造工事の収益率低下の影響が当期にも及んでいるとの認識を継続している。 - FY2021悪化有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染症の拡大は当社業績に引続き大きな影響を及ぼしております。建造工事においては工事従事者の移動制限や機器調達の遅れ等によりプロジェクトの進捗が遅れ、一部の工事の採算性が悪化しております。船齢の高いFPSO等に対して行われている大規模修繕においては感染者の発生により乗船人員数が制限されたため遅れが生じ、工期及びそれに伴う操業停止期間が大幅に延長する例が見られております。操業停止中は、収入が計上されないことから、チャーター及びオペレーションサービスに関する損益が悪化しております。」
感染症の影響が建造工事だけでなく、高齢FPSOの大規模修繕、操業停止期間、チャーター・オペレーション損益へ拡大している。 - FY2021-Q3対処有価証券報告書
「当第3四半期連結会計期間においては、第2四半期連結会計期間における見積りから大きく乖離した状況ではなく、追加の費用計上は行っておりません。」
感染症によるプロジェクト進捗への影響は継続しているものの、第2四半期の見積りから大きく乖離せず、第3四半期には追加費用の計上を行わなかった。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染症の影響については、依然として収束には至らず、一部の建造工事においては、進捗の遅れによりプロジェクトの実施計画の変更を余儀無くされたことで追加費用が発生しました。」
感染症の影響は収束せず、一部プロジェクトでクリティカルパスへの影響と実施計画の変更が生じ、追加費用を計上した。前四半期の追加影響が発生しないとの前提から悪化している。 - FY2021-Q1対処有価証券報告書
「当第1四半期連結会計期間においては、前連結会計年度において行った仮定から大きく乖離した状況ではなく、見積りについて重要な変更は生じておりません。なお、会計上の見積りにあたり、新型コロナウイルス感染症によって生じるプロジェクトへの進捗への影響は短期間では解消されない状況が続くものの、見直されたプロジェクトスケジュールのクリティカルパスに影響を与える程の事象は生じないとの前提を置いております。」
感染症による影響は継続しているが、前年度の仮定から大きく乖離せず、追加費用の見積りに重要な変更は生じていない。見直し後のクリティカルパスに影響する事象は生じないとの前提を置いている。 - FY2020悪化有価証券報告書
「当社グループでは、斯かる状況を踏まえて、当連結会計年度において、プロジェクトスケジュールを延長する形で見直しを行っており、それにより見込まれる追加費用について、会計上の見積りに反映し、計上を行っております。」
感染症による工事中断・調達遅延・移動制限が続き、プロジェクトスケジュールを延長して追加費用を会計上の見積りに反映した。 - FY2020-Q3悪化有価証券報告書
「なお、当第3四半期連結会計期間において、主に新型コロナウイルス感染症の感染拡大第二波に伴うシップヤードの操業停止の影響を踏まえ、各プロジェクトに与える影響を直近の状況を精査した結果、いくつかの建造工事においてプロジェクトスケジュールのクリティカルパスに影響を与える状況が生じていると判断し、プロジェクトスケジュールについて追加の遅れを見込んでおり、四半期連結財務諸表に追加の費用を織り込んでおります。」
感染拡大第二波によるシップヤード操業停止を受け、複数の建造工事でクリティカルパスへの影響と追加遅延が発生し、追加費用を財務諸表に織り込んだ。前四半期の「クリティカルパスに追加の影響は発生しない」との前提から悪化している。 - FY2020-Q2対処有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染症によって生じた建造工事の進捗への影響は短期間では解消されないものの、徐々にではあるが収束の方向に向かい、既に第1四半期連結会計期間において遅れを織り込んだプロジェクトスケジュールのクリティカルパスに追加の影響は発生しないとの前提を置いて会計上の見積りを行っております。」
建造工事の遅延・調達遅れ等の影響は継続しているが、徐々に収束し、第1四半期に織り込んだクリティカルパスへの追加影響は発生しないとの前提を置いている。コスト見積額にも重要な変更は生じていない。 - FY2020-Q1初出有価証券報告書
「新型コロナウイルスを始めとする感染症などの拡大により、建造工事の進捗に遅れが生じることで、関連するコストが増加し、業績が悪化する可能性があります。なお、当第1四半期連結累計期間において、新型コロナウイルス感染症の影響が今年半ばまで続くと仮定して見込まれるコストの増加を四半期連結財務諸表に適切に織り込んでおります。」
新型コロナウイルス感染症により建造工事の中断・遅延と欧州等からの機器調達遅延が実際に発生し、今年半ばまで影響が続く仮定で見込まれるコスト増加を財務諸表に反映している。一方、納期遅延は不可抗力事由に相当し、ペナルティ負担義務は発生しないとの判断も記載している。