ROSECCの営業赤字継続によるのれん減損リスク
FY2021に初出。8回の記載のうち3回が「対処」で、最初の「対処」はFY2022-Q1。直近の記載はFY2024-Q2。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。31社中17社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに11社。
- FY2024-Q2対処有価証券報告書
「当期は前期後半からの回復基調の中で自動車関連業界からの大型機器、消耗品の受注が順調に推移しました。その結果、ニュー・インダストリーセグメントの売上高は298百万円(前年同期比62.5%増)、営業利益は25百万円(前年同四半期は営業損失15百万円)となりました。」
ROSECCを含むニュー・インダストリーセグメントは営業利益25百万円となり、前年同期の営業損失から黒字化した。前期に計上された減損後の収益状況は改善している。 - FY2024-Q1対処有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間では、前期後半から引き続いて自動車関連業界の顧客からの消耗品受注が順調に推移しております。その結果、ニュー・インダストリーセグメントの売上高は120百万円(前年同期比57.0%増)となり、営業利益は5百万円(前年同四半期は営業損失23百万円)となりました。」
前期にROSECC関連の減損損失が計上された後、当四半期はニュー・インダストリーセグメントが営業利益5百万円となり、前年同期の営業損失から黒字に転じた。 - FY2023顕在化有価証券報告書
「株式会社ROSECCについては、今後の事業計画の見直しをおこない、将来の収益の見直しと回収可能性を判断した結果、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。なお、回収可能価額は、事業計画に基づく将来キャッシュ・フローに基づいて測定しており、割引前将来キャッシュ・フローがマイナスであるため、具体的な割引率の算定はおこなっておりません。」
ROSECCに係るのれん及び事業用資産について、事業計画見直しと将来キャッシュ・フローの悪化を理由に95,691千円の減損損失を計上し、のれん残高はゼロとなった。 - FY2023-Q3再掲有価証券報告書
「また、当期の大型案件の引き合いと受注は順調ですが、売上予定が第4四半期に集中しており、当四半期では売上回復に至りませんでした。その結果、ニュー・インダストリーセグメントの売上高は308百万円(前年同期比17.0%減)、営業損失16百万円(前年同四半期は営業損失17百万円)となりました。」
ROSECCを含むニュー・インダストリーセグメントでは大型案件の受注は順調だが、第3四半期の売上回復には至らず、営業損失16百万円が続いている。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「ニュー・インダストリーセグメントの売上高は76百万円(前年同期比50.6%減)となり、営業損失23百万円(前年同四半期は営業利益1百万円)となりました。」
ROSECCを含むニュー・インダストリーセグメントで前年同期の営業利益から営業損失へ転じ、のれんが帰属する事業の収益状況が悪化した。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「ニュー・インダストリーセグメントの売上高は371百万円(前年同期比15.5%減)となり、営業損失17百万円(前年同四半期は営業損失12百万円)となりました。」
ROSECCを含むセグメントで前年同期比減収となり、営業損失も前年同期より拡大した。のれん減損損失の発生自体は記載されていない。 - FY2022-Q1対処有価証券報告書
「得意とする自動車関連業界からの大型案件の引き合い、売上が順調に推移いたしました。その結果、ニュー・インダストリーセグメントの売上高は155百万円(前年同期比161.1%増)となり、営業利益1百万円(前年同四半期は営業損失16百万円)となりました。」
ROSECCを位置付けるニュー・インダストリーセグメントは営業利益1百万円となり、前四半期の営業赤字継続によるのれん減損リスクに関係する営業赤字の状況が当四半期には緩和された。 - FY2021初出有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染症の拡大により、営業赤字が継続していることからのれんが帰属する事業に関連する資産グループに減損の兆候があると判断しました。」
ROSECC買収に伴うのれん87,911千円について、営業赤字継続により減損の兆候があると初めて明示された。ただし、割引前将来キャッシュ・フローが帳簿価額を上回ったため、当期は減損損失を認識していない。