外注加工先の確保と品質維持
FY2016に初出。10回の記載のうち5回が「対処」で、最初の「対処」はFY2017。直近の記載はFY2026。
冨士ダイスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2024年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より2年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。32社中10社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに15社。
- FY2026対処有価証券報告書
「当連結会計年度においては、後継者不足等により数年以内に廃業する可能性の高い協力会社を調査し、代替先となる新規の協力会社数社との契約締結及び委託品の内製化によるリスク回避策等を検討いたしました。」
協力会社の廃業リスクに対し、数年以内の廃業可能性を調査し、新規協力会社数社との契約締結や委託品の内製化を検討して対応を具体化している。 - FY2025顕在化有価証券報告書
「当連結会計年度においては、数社の協力会社が廃業となったものの、委託品の内製化等により対応いたしました。なお、協力会社の廃業等によるリスクを低減するため、継続的に新規の協力会社の検討・評価等を実施しております。」
協力会社の廃業リスクが数社で実際に発生し、委託品の内製化と新規協力会社の検討・評価で対応したことを記載している。 - FY2024顕在化有価証券報告書
「なお、当連結会計年度においては、事前に廃業の連絡を受けていた協力会社と連携し、一部の委託品の内製化を実現しております。」
従来想定していた協力会社の廃業リスクが実際に発生し、一部委託品の内製化によって対応したことを記載している。 - FY2023対処有価証券報告書
「当社グループは製品の製造において協力会社にその加工の全てもしくは一部を委託しており、総製造費用に対する外注費の割合は約1割を占めております。現時点では優良な協力会社が多数あるものの、事業環境の悪化による外注費の値上がり、景気低迷による協力会社の経営破綻、協力会社の後継者不足による事業の廃止などのリスクがあります。」
外注費の割合が従来の約2割から約1割へ更新され、外注への費用面の依存度が低下した構造を記載している。一方、外注費上昇、協力会社の破綻・廃業リスクは継続している。 - FY2022再掲有価証券報告書
「当社グループはこれらのリスクに対応するため、今までどおり協力会社との良好な関係を維持しつつ、特に重要度の高い協力会社とは、協働して安定的かつ継続的な生産体制を構築しております。」
外注費が総製造費用の約2割を占める構造と、協力会社の値上げ・破綻・廃業リスクへの対応を継続している。 - FY2020悪化有価証券報告書
「現時点では優良な協力会社が多数あるものの、事業環境の悪化による外注費の値上がり、景気低迷による協力会社の経営破綻、協力会社の後継者不足による事業の廃止などのリスクがあります。これらのリスクに当社グループが対処できない場合には、外注費の増加、外注していた工程の内製化による設備投資の増加や製造原価の高騰により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。」
外注費が総製造費用の約2割を占める構造に加え、外注費値上がり、協力会社の経営破綻、後継者不足による廃業という具体的なリスクを追加している。重要協力会社との協働による安定生産体制の構築も記載している。 - FY2019対処有価証券報告書
「当社は協力会社の複線化を図り、調達リスクの低減を図るとともに協力会社への要求事項やビジネスパートナーとしての位置付けを明確にしたうえで長期・安定的な取引の構築と品質向上を指導し実現しております。現時点では優良な協力会社が多数あり、また良好な関係を維持しております。」
協力会社の複線化、要求事項の明確化、長期・安定取引および品質向上指導に加え、優良な協力会社が多数あり良好な関係を維持していると記載している。 - FY2018対処有価証券報告書
「当社は協力会社の複線化を図り、調達リスクの低減を図るとともに協力会社への要求事項やビジネスパートナーとしての位置付けを明確にしたうえで長期・安定的な取引の構築と品質向上を指導し実現しております。」
協力会社の複線化を新たに明示し、長期・安定取引および品質向上指導と組み合わせて外注加工の調達・品質リスクへの対応を記載している。 - FY2017対処有価証券報告書
「当社は協力会社への要求事項やビジネスパートナーとしての位置付けを明確にしたうえで長期・安定的な取引の構築を図るとともに、品質向上を指導し実現しております。」
外注先の継続確保と品質維持のリスクに対し、要求事項の明確化、長期・安定取引の構築、品質向上指導を実施していると記載している。 - FY2016初出有価証券報告書
「当社グループは製品の製造において協力会社にその加工の一部を外部委託しており、総製造費用に対する外注費の割合は約2割を占めております。継続的に優良な協力会社を確保できない等の場合には、当社グループの財政状態および経営成績に影響を与える可能性があります。」
外注費が総製造費用の約2割を占める構造と、優良な協力会社の継続確保をめぐるリスクを記載している。