M&A・事業提携に伴うシナジー未実現・のれん減損リスク
FY2019-Q2に初出。12回の記載のうち5回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2025。直近の記載はFY2026。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。91社中39社が悪化側に。
- FY2026顕在化有価証券報告書
「ファスフォードテクノロジ株式会社に係るのれん及び取得により発生した無形固定資産につきましては、半導体市場の変動が大きい事業環境や競争環境の変化により買収当初想定していた収益の稼得能力に不確実性が増したことから、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失(9,691百万円)として特別損失に計上しました。」
M&Aに伴うシナジー未実現・のれん減損リスクについて、FFTののれん7,135百万円および取得関連無形固定資産2,556百万円、合計9,691百万円の減損損失として実際に発生している。 - FY2025顕在化有価証券報告書
「当連結会計年度において、フジ マシン アジア プライベート リミテッドに係るのれん及び取得により発生した無形固定資産につきましては、当初想定していた収益が見込めなくなったことから、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失(854百万円)として特別損失に計上しました。」
FMAについて当初想定した収益が見込めなくなり、のれん133百万円と取得関連無形固定資産721百万円、合計854百万円の減損損失を計上した。M&Aのシナジー未実現・のれん減損リスクが実際に発生している。 - FY2022対処有価証券報告書
「FFTの業績は当連結会計年度まで、取得時に見込んだ事業計画を上回って推移しており、減損の兆候はございません。従い、のれんの価値は毀損していないものと判断しております。」
FFTの業績が取得時の事業計画を上回り、減損の兆候がないことを再確認している。のれん未償却残高は10,941百万円となった。 - FY2021対処有価証券報告書
「FFTの業績は当連結会計年度まで、取得時に見込んだ事業計画を上回って推移しており、減損の兆候はございません。従い、のれんの価値は毀損していないものと判断しております。」
FFTについて取得時の事業計画を上回る業績と減損兆候なしを記載し、M&Aに伴うのれん減損リスクが現時点で顕在化していないことを示している。 - FY2020再掲有価証券報告書
「当連結会計年度末においてのれん12,844百万円を計上しております。今後、経営環境の変化等によりFFTの収益性が低下した場合や当初想定したシナジーが実現しなかった場合には、のれんの減損損失計上により、当グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。」
FFTに係るのれん残高を12,844百万円と更新し、収益性低下・シナジー未実現による減損リスクを継続している。 - FY2019悪化有価証券報告書
「当連結会計年度末においてのれん13,796百万円を計上しております。今後、経営環境の変化等によりFFTの収益性が低下した場合や当初想定したシナジーが実現しなかった場合には、のれんの減損損失計上により、当グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。」
FFT買収に伴うのれんの残高を13,796百万円と具体化し、買収先の収益性低下・シナジー未実現による減損リスクを明示した。 - FY2019-Q3再掲有価証券報告書
「当グループが成長戦略に沿って実施する企業買収や他社との戦略的事業・資本提携について、市場環境や事業環境の変化等によっては、当初想定していた成果を得られず、提携先及び出資先の事業、経営及び資産の悪化等が生じた場合、また、買収先の業績不振もしくは当初想定したシナジーが実現しなかったこと等により「のれん」等の減損損失を計上する場合、当グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。」
M&A・事業提携に伴う成果・シナジー未実現、買収先の業績不振、のれん減損のリスクを継続して記載している。 - FY2019-Q2初出有価証券報告書
「当グループが成長戦略に沿って実施する企業買収や他社との戦略的事業・資本提携について、市場環境や事業環境の変化等によっては、当初想定していた成果を得られず、提携先及び出資先の事業、経営及び資産の悪化等が生じた場合、また、買収先の業績不振もしくは当初想定したシナジーが実現しなかったこと等により「のれん」等の減損損失を計上する場合、当グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。」
当第2四半期報告書で新たに開示されたリスク。M&A・事業提携について、期待成果やシナジーの未実現、買収先の業績不振、のれん等の減損損失が業績・財政状態に影響する可能性を示している。