輸送用機器分野への依存
FY2016に初出。13回の記載のうち4回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2019-Q3。直近の記載はFY2024-H1。
JMCがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社の中央値(2023年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。92社中29社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに5社。
- FY2024-H1顕在化有価証券報告書
「鋳造事業におきましては、自動車メーカー各社及びTier1(ティアワン)部品メーカーを中心とした国内外のEV関連の試作及び開発の活性化に伴い、高難度、大型の鋳造部品の受注が増加しましたが、中間会計期間後半で顕在化した自動車メーカー各社の認証不正問題などを発端とした新車開発スケジュールの繰り延べなど、市場開発の急速な不透明化により、受注量の減少を余儀なくされました。」
輸送用機器、とりわけ自動車分野への依存について、EV関連の高難度・大型案件が増加した一方、認証不正問題による新車開発スケジュールの繰延べと受注量減少が実際に発生した。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「一方でFA(ファクトリーオートメーション(注1))協働ロボットについては、一部の量産案件において、顧客の最終消費地における需要状況の不透明化により、受注量の減少が見込まれております。」
FA協働ロボット関連では、顧客の最終消費地における需要の不透明化により、一部量産案件の受注量減少が見込まれる状況が追加された。 - FY2023分散策継続と特定分野依存の残存有価証券報告書
「当社は、輸送用機器分野やFA(ファクトリーオートメーション)分野の景気が悪化した場合、受注量及び受注金額の減少に伴い、当社の事業、経営成績及び財政状態に影響が及ぶ可能性があります。」
輸送用機器・FA分野への依存リスクを引き続き認識しつつ、複数顧客、量産用鋳造部品及び大型鋳造品への展開による分散策を継続している。 - FY2022再定義有価証券報告書
「当社は、輸送用機器分野やFA(ファクトリーオートメーション)分野の景気が悪化した場合、受注量及び受注金額の減少に伴い、当社の事業、経営成績及び財政状態に影響が及ぶ可能性があります。」
従来の輸送用機器分野への依存という枠組みから、FA分野を含む特定分野への依存リスクとして記載対象が広がった。一方、複数顧客、量産用鋳造部品及び大型鋳造品の需要への対応による分散策も併記された。 - FY2021対処有価証券報告書
「このため当社では、特定の分野・顧客に偏ることなく、複数顧客との取引に加え、FA(ファクトリーオートメーション)など、将来需要の増加が見込まれる分野での量産用鋳造部品の受注によりリスク分散を図っております。」
輸送用機器分野への依存に対し、複数顧客との取引とFA分野の量産用鋳造部品受注による分散策が明示され、実際にFA協働ロボット部品の受注増加も記載された。 - FY2020悪化有価証券報告書
「また、自動車メーカー、部品サプライヤー依存の売上構成からの脱却を目指し、様々な分野で量産を視野に入れた営業活動を強力に推し進めてまいります。」
自動車メーカー・部品サプライヤー依存からの脱却方針を示した一方、主要顧客である自動車業界の開発遅延・凍結や試作案件減少が鋳造事業の大幅な減収・損失として現れた。 - FY2020-Q3悪化有価証券報告書
「しかしながら、主要顧客である自動車業界を中心に予算の一時凍結や縮減による試作案件数量の減少、それによる価格競争が一部で生じるなど、厳しい環境が継続いたしました。」
自動車業界を中心とする主要顧客の予算凍結・縮減が試作案件数量の減少と価格競争につながり、輸送用機器分野への依存に伴う厳しい環境が続いた。 - FY2020-Q2顕在化有価証券報告書
「しかしながら、主要顧客である自動車業界を中心に試作案件の一時凍結や数量減少、納期の繰り延べなどが相次いだことで、売上高は大幅に減少し」
自動車業界を中心とする主要顧客で、試作案件の凍結、数量減少、納期繰延べが相次ぎ、輸送用機器分野への依存が売上高の大幅減少として現実化した。 - FY2020-Q1悪化有価証券報告書
「このような状況下、当社を取り巻く試作・開発市場は、前事業年度後半から継続している米中貿易摩擦に伴う業況低迷、中国をはじめ東アジア諸国における景気減速に起因した自動車産業界を覆う景気悪化は、回復の兆しが見えず、厳しい状況が継続いたしました。」
自動車産業界への依存に関するリスクについて、同産業界を覆う景気悪化が回復せず、試作・開発市場が厳しい状況で継続した。 - FY2019顕在化有価証券報告書
「特に自動車産業界への依存度が高い鋳造事業における業績の浮沈が著しく、売上高の伸張の鈍化が全社営業利益低下の主因となりました。」
輸送用機器、とりわけ自動車産業界への依存に関するリスクが、鋳造事業の業績変動と全社営業利益低下の主因として現実化した。 - FY2019-Q3顕在化有価証券報告書
「鋳造事業におきましては、当社の主要な取引先である自動車産業界の業績不振の影響により、試作・開発全体の案件数や金額が減少いたしました。」
輸送用機器分野への依存に関するリスクについて、主要取引先である自動車産業界の業績不振が鋳造事業の案件数・金額の減少として実際に影響した。 - FY2018対処有価証券報告書
「当社は、一部の業界に偏らず、自動車、医療機器、産業機器等、幅広い分野のメーカーへの事業展開を進めることで、年間を通じて安定した収益の確保に努めている」
輸送用機器分野への依存に対し、自動車、医療機器、産業機器等への展開による分散策が明記された。 - FY2016初出有価証券報告書
「当社は、輸送用機器分野における試作品・鋳造品等の受注が多く、当該分野の産業区分の販売実績が当事業年度の売上高に占める割合は57.9%となっております。」
複数顧客との取引によるリスク分散を図っているが、輸送用機器分野の景気悪化が影響し得ると記載している。