先端産業顧客の需給・投資計画による受注変動
FY2022に初出。7回の記載のうち4回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2024-Q1。直近の記載はFY2026。
日本精線がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2023年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より4年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2019年。27社中13社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに3社。
- FY2026顕在化有価証券報告書
「また、太陽光発電パネルの製造プロセスで使用されるスクリーン印刷向け極細線は、中国での太陽光パネルの在庫調整の影響が継続したことに加え、スクリーン印刷用メッシュの素材がステンレス以外の金属に置き換わる動きが見られたことなどにより大幅な販売減となりました。」
先端・成長分野の需要変動リスクについて、中国の太陽光パネル在庫調整とメッシュ素材の置換が極細線の大幅販売減として実際に発生した。 - FY2026-H1米国関税回避の仮需発生有価証券報告書
「また、第1四半期には半導体製造装置メーカー向けで米国関税影響回避のための仮需が一部に見られたこともあり販売増となりました。」
先端産業顧客の投資・需給変動に関するリスクについて、米国関税の影響回避を目的とする仮需が実際の販売増要因として記載された。 - FY2024-Q3顕在化有価証券報告書
「金属繊維においては、DRAMの価格低迷により半導体メーカーの設備投資の延期や縮小が影響し、半導体関連業界向け超精密ガスフィルター(NASclean®)に対する実需低迷が第3四半期も続きました。」
先端半導体顧客のメモリ価格低迷と設備投資延期・縮小が、NASclean®の実需低迷として第3四半期にも実際に現れた。 - FY2024-Q2顕在化有価証券報告書
「半導体関連業界向け超精密ガスフィルター(NASclean®)に対する需要が調整局面となりました。その背景には、DRAMやNAND型フラッシュメモリの価格低迷により半導体メーカーが設備投資を先送りしはじめたことが影響しています。」
先端半導体顧客のメモリ価格低迷と設備投資先送りが、NASclean®需要の調整として実際に発生した。 - FY2024-Q1顕在化有価証券報告書
「半導体関連業界向け超精密ガスフィルター(NASclean®)に対する需要が調整局面となりました。その背景には、DRAMやNAND型フラッシュメモリの価格低迷により半導体メーカーが設備投資を先送りしはじめたことが影響しています。」
先端半導体顧客のメモリ価格低迷と設備投資先送りが、NASclean®の受注減少・需要調整として実際の業績に現れた。 - FY2023悪化有価証券報告書
「例えば、半導体関連の禁輸・制裁問題が超精密ガスフィルター(NASclean®)の販売減を引き起こす虞なども想定しています。」
先端半導体の禁輸・制裁問題がNASclean®販売減につながるリスクを具体的に追加した。 - FY2022初出有価証券報告書
「当社グループの付加価値の源泉である高機能・独自製品については、その一部のアイテムの販売先が、自動車、エネルギー、IT・半導体、化学製品など先端技術分野の産業・業種に依存する構造となっております。そのため、その業界に属するお客様の需給環境や投資計画、流通在庫の多寡によって、当社グループの受注環境が変動するリスクがあります。」
自動車、エネルギー、IT・半導体、化学製品など特定先端産業の需給・投資計画・在庫に依存する受注変動リスクを初めて独立して具体化した。