中国の過剰生産・安値輸出による世界的な市況悪化
FY2016に初出。32回の記載のうち17回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2019-Q1。直近の記載はFY2026。
丸一鋼管がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2018年。同じテーマの他社の中央値(2020年)より2年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。12社中7社が悪化側に。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに4社。
- FY2026再掲有価証券報告書
「アジア事業につきましては、中国の過剰生産からの輸出価格の影響で市況の下落混乱が続いております。」
中国の過剰生産と輸出価格によるアジア鉄鋼市況の下落・混乱が継続していると再確認している。 - 2026-05-13悪化決算
「アジア事業につきましては、中国の過剰生産からの輸出価格の影響で市況の下落混乱が続いております。」
中国の過剰生産と輸出価格によるアジア鉄鋼市況の悪化を継続して記載している。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「アジア事業につきましては、中国の過剰生産からの輸出価格の影響で市況の下落混乱が続いております。」
中国の過剰生産と輸出価格の影響によるアジア鉄鋼市況の下落・混乱が続いていると記載し、中国発の供給過剰リスクが再び具体化している。 - FY2025悪化有価証券報告書
「アジア事業につきましては、中国の輸出コイル価格の影響で市況の下落混乱が続いております。」
中国からの輸出コイル価格の影響によるアジア鉄鋼市況の下落・混乱が続いていると記載し、中国の供給・輸出を通じた市況悪化リスクが再び具体化している。 - FY2025-H1再掲有価証券報告書
「中国では内需回復ペースは鈍く、景気は持ち直しの動きに足踏みと不透明感がみられます。鉄鋼業界は、国内では、建設業は非住宅着工床面積の減少・製造業は四輪車生産の停滞など需要の低迷が見られ、粗鋼生産量が減少しております。また、海外では中国内部不振もあり、世界粗鋼生産量は横這い傾向にあります。」
中国内需の回復停滞と不透明感、国内需要低迷、世界粗鋼生産量の横ばい傾向を記載しており、中国・世界の鉄鋼需給環境に関する警戒を継続している。 - FY2024-Q2悪化有価証券報告書
「また、海外では中国での増産により世界粗鋼生産量は増加傾向にあります。」
中国での増産により世界粗鋼生産量が増加傾向にあると記載し、中国の供給増加を通じた鉄鋼市況悪化リスクが再び具体化している。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「鉄鋼業界は、国内市場は半導体供給不足の緩和から自動車生産は回復しつつある一方、建設業では民間非住宅の着工床面積の減少などから、国内粗鋼生産量の減少が続いております。また、海外でも世界粗鋼生産量が減少しております。」
自動車生産の回復要因がある一方、建設需要の弱さから国内粗鋼生産量の減少が続き、海外でも世界粗鋼生産量が減少している。鉄鋼市況・需要環境の弱さを継続して記載している。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「アジアも同様に、中国のゼロコロナ政策および不動産不況による経済の落ち込みの影響で、コイル価格は下落し続けております。」
中国のゼロコロナ政策に加え、不動産不況による経済の落ち込みとコイル価格下落がアジアの鉄鋼事業環境に現れていると記載している。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「鉄鋼業界は、国内市場は産業用機械の生産増加はあるものの、自動車の供給制約の解消遅れ等もあり、国内粗鋼生産量の減少が続いております。また、海外でも中国をはじめ世界粗鋼生産量の減少が継続しております。」
自動車の供給制約や中国を含む世界粗鋼生産量の減少が継続していると記載し、鉄鋼市況・需要環境の弱さを再度具体化している。 - FY2023-Q1再定義有価証券報告書
「海外では、経済活動正常化の動きが景気回復を後押ししている一方、米国の高水準なインフレ、中国のゼロコロナ政策による都市閉鎖、欧州での供給網混乱・物価上昇等、ウクライナ情勢の長期化も含め、先行き不透明感が見られます。」
従来の中国の過剰生産・安値輸出による市況悪化という焦点から、中国のゼロコロナ政策による都市閉鎖や需要回復遅れ、供給網混乱などを含む外部環境リスクへ記述の重心が移っている。 - FY2022-Q1対処有価証券報告書
「一方、海外では、中国での旺盛な鋼材需要と輸出抑制の為、東南アジア・日本でのコイル価格高騰、特に米国での価格高騰(期中でUS$360のアップ)などの状況となりました。」
従来の中国の過剰生産・安値輸出による市況下落とは異なり、中国の旺盛な鋼材需要と輸出抑制が記載されている。中国発の安値輸出による市況悪化リスクは弱まった一方、コイル価格高騰のリスクが前面化している。 - FY2021再掲有価証券報告書
「アジア事業につきましては、米国の通商問題や近隣諸国の輸入制限措置の影響で供給過剰によるアジア地区全体の鉄鋼市況は混乱しております。」
米国の通商問題、近隣諸国の輸入制限措置、供給過剰によるアジア鉄鋼市況の混乱が継続していると再確認している。 - FY2021-Q3悪化有価証券報告書
「鉄鋼業界は、国内市場は自動車や電気機械部門での改善は見られるものの、建築部門の低迷など総じて弱く、海外粗鋼生産も増勢を強める中国を除きマイナスが続く厳しい状況が続いております。」
国内市場は建築部門の低迷などから総じて弱く、中国を除く海外粗鋼生産もマイナスが続く厳しい状況と記載している。 - FY2021-Q2再掲有価証券報告書
「米国の通商問題や近隣諸国の輸入制限措置の影響で供給過剰によるアジア地区全体の鉄鋼市況は混乱しております。」
米国の通商問題・近隣諸国の輸入制限措置を背景とする供給過剰とアジア鉄鋼市況の混乱が続いていると再確認している。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「アジア事業につきましては、米国の通商問題や近隣諸国の輸入制限措置の影響で供給過剰によりアジア地区全体の鉄鋼市況は混乱しております。」
米国の通商問題と近隣諸国の輸入制限措置に加え、供給過剰によるアジア全体の鉄鋼市況の混乱を、実際に続いている市場環境として記載している。 - FY2020悪化有価証券報告書
「今後の見通しにつきましては、新型コロナウィルス感染症の影響により厳しい状況が続くと見込まれます。感染症が日本を含む全世界経済へ悪影響と下振れリスクをもたらし、先行き不透明感が一段と高まっております。」
従来の米中貿易摩擦や中国経済減速に加え、新型コロナウイルス感染症による世界経済の下振れリスクを挙げ、先行き不透明感が一段と高まったと記載している。 - FY2020-Q3悪化有価証券報告書
「今後の見通しにつきましては、足元の国内外景気は引き続き堅調に推移するものの、米中貿易摩擦の動向や中国経済の減速懸念に加え、新型肺炎による中国および日本を含む世界経済への悪影響、米国・イラン問題による日本のエネルギー供給等の懸念材料もあり、国内経済の一部指標に弱さが見られ、先行き不透明感が一段と高まっております。」
米中貿易摩擦、中国経済の減速懸念に加え、新型肺炎と米国・イラン問題が新たな懸念材料として挙げられ、先行き不透明感が一段と高まったと記載している。 - FY2020-Q2悪化有価証券報告書
「また米中貿易摩擦による影響が懸念されるなか、中国の生産や個人消費の弱含み等から中国経済の減速感が窺われ、世界経済は不透明な状況になりました。」
米中貿易摩擦に加え、中国の生産・個人消費の弱含みと経済減速感を挙げ、世界経済の不透明さが続いていると記載している。 - FY2020-Q1悪化有価証券報告書
「また米中貿易摩擦による影響が懸念されるなか、中国の消費の弱含み等から中国経済の減速感も窺われ、世界経済は不透明な状況になりました。」
米中貿易摩擦に加え、中国の消費の弱含みと経済減速感を挙げ、世界経済の不透明さを記載している。 - FY2019悪化有価証券報告書
「米国通商拡大法232条に基づく鉄鋼輸入制限措置に留まらず米中貿易摩擦は拡大の方向にあり、中国経済の減速懸念、欧米での金融引締めによる金利上昇に加え、国内経済の一部指標の弱さもあり、先行き不透明感が更に高まっております。」
米国の鉄鋼輸入制限に加えて米中貿易摩擦、中国経済の減速、欧米金利上昇、国内指標の弱さを挙げ、先行き不透明感の高まりを記載している。 - FY2019-Q3悪化有価証券報告書
「今後の見通しにつきましては、足元の国内外景気は引き続き堅調に推移するものの、米国通商拡大法232条に基づく鉄鋼輸入制限措置に留まらず米中貿易摩擦は拡大の方向にあり、中国経済の減速懸念、欧米での金融引締めによる金利上昇など、先行き不透明感が更に高まっております。」
米国の鉄鋼輸入制限に加え、米中貿易摩擦の拡大、中国経済の減速懸念、欧米の金利上昇が挙げられ、先行き不透明感がさらに高まったと記載している。 - FY2019-Q2悪化有価証券報告書
「今後の見通しにつきましては、足元の国内外景気は引き続き堅調に推移するものの、米国通商拡大法232条に基づく鉄鋼輸入制限措置に留まらず米中貿易摩擦は拡大の方向にあり、欧米での金融引締めによる金利上昇、中東地域における地政学的リスクなど、先行き不透明感が更に高まっております。」
景気の堅調さを示す一方、米国の鉄鋼輸入制限から米中貿易摩擦の拡大、欧米の金利上昇、中東の地政学的リスクへと不透明要因が広がり、先行き不透明感が更に高まったと記載している。 - FY2019-Q1悪化有価証券報告書
「今後の見通しにつきましては、足元の国内外景気は引き続き堅調に推移するものの、米国通商拡大法232条に基づく鉄鋼輸入制限措置に代表される通商問題、欧米での金融引締め観測、中東地域における地政学的リスクなど、先行き不透明感が高まっております。」
景気の堅調さを示す一方、米国の鉄鋼輸入制限、欧米の金融引締め、通商問題などにより先行き不透明感が高まったと記載している。 - FY2018再掲有価証券報告書
「米国新大統領の経済政策の影響や英国のEU離脱問題、中東や東アジアの不安定な国際情勢などの影響により、海外景気の下振れと円高に振れる事により国内景気が足踏み状態となるリスクがあります。」
中国の過剰生産・安値輸出から、米国の経済政策、英国のEU離脱、地域情勢、海外景気下振れ・円高へとしたリスク認識を引き続き記載している。 - FY2018-Q3再掲有価証券報告書
「海外経済も緩やかな回復を維持する見込みであるものの、地政学的リスクの高まりや保護主義的な動きによる影響が下押し圧力となる懸念も想定されます。」
海外需要の回復見通しを示す一方、従来の市況悪化リスクに代わる保護主義・通商問題や地政学的リスクへの懸念を引き続き記載している。 - FY2018-Q2再掲有価証券報告書
「米国の通商拡大法の発動いかんではアジア地域の鉄鋼マーケットが混乱する懸念が強く、動向を注視しております。」
中国の過剰生産・安値輸出から保護主義・通商問題へ焦点が移った従来のリスク認識を引き継ぎ、米国通商拡大法の発動によるアジア鉄鋼市場の混乱懸念を記載している。 - FY2018-Q1再定義有価証券報告書
「海外も緩やかな鋼材需要の回復があるものの、保護主義的な動きや各地での通商問題への懸念などから、一段と先行き不透明な状況になっております。」
中国の過剰生産・安値輸出による市況下落という従来の焦点から、鋼材需要の回復を認めつつ、保護主義や通商問題による先行き不透明さを重視する記述へ変化している。 - FY2017対処有価証券報告書
「一方、前年を通じて大幅に市況が下落し不採算に陥った中国及び米国など海外は、米国の輸入制限措置もあり、当期は一転して大幅な値上げによる市況回復となり、日本国内とは価格面で乖離する状況となりました。」
中国など海外市場について、前年の大幅な市況下落から当期は大幅な値上げと市況回復へ転じたと記載している。 - FY2017-Q3再掲有価証券報告書
「一方、海外は中国の減産や米国をはじめとする鉄鋼製品の輸入制限措置などで、市況は値上げ基調を維持しております。」
中国の減産や鉄鋼製品の輸入制限措置を背景に、海外鋼材市況の値上げ基調が続いていると記載している。 - FY2017-Q2再掲有価証券報告書
「一方、海外は中国の一時的な減産や米国をはじめとする鉄鋼製品の輸入制限措置などで、昨年を通じて大幅に値下がりを続けた市況も今年年初より値上げ基調に転じました。」
中国の一時的な減産や輸入制限措置を背景に、前四半期に続き海外鋼材市況の値上げ基調を説明している。過剰供給による市況悪化は引き続き弱まった状態として扱われている。 - FY2017-Q1対処有価証券報告書
「中国の一時的ではあったものの急な減産と価格引き上げの動きに端を発し、昨年を通じて大幅に値下がりを続けた市況も反転して値上げ基調に転じました。」
中国の減産・価格引き上げを契機に鋼材市況が値上げ基調へ反転し、前回記載された過剰生産・安値輸出による市況悪化は当面弱まっている。 - FY2016初出有価証券報告書
「鉄鋼業界は中国の過剰生産と安値大量輸出の影響で世界的に製品価格が大幅に下落し、その影響もあり国内鉄鋼業界においては、国内需要が盛り上がりに欠けるなか、市況が混迷したことなどから平成27年度の国内粗鋼生産は1億418万トン(前年度比5.2%減)と減少いたしました。」
中国の供給過剰と安値輸出による製品価格下落、国内粗鋼生産減少を当期の外部環境として記載している。