カセロネス銅鉱山の操業・採算リスク
FY2016に初出。24回の記載のうち6回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2018。直近の記載はFY2024-Q1。
ENEOSホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2017年。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに0社。
- FY2024-Q1対処有価証券報告書
「基礎材料事業については、カセロネス銅鉱山の売却に伴う当四半期の利益剝落があったものの、同鉱山の売却に関連して生じる為替の評価益を主因に増益となりました。なお、SCM Minera Lumina Copper Chileの株式の51%について、Lundin Mining Corporationへの譲渡は、7月13日付で完了しました。」
カセロネス銅鉱山の運営会社株式51%の譲渡が完了し、資源事業におけるエクスポージャー抑制と外部運営パートナー導入に向けた対応が実行された。 - FY2023再定義有価証券報告書
「本施策によって先端素材事業を中心とした注力分野へ経営資源を更に集中していくとともに、資源事業におけるボラティリティの抑制と長期的な収益基盤の強化を図ります。」
カセロネスの操業・採算リスクへの対応が、運営能力を持つ外部パートナーの導入と資源事業の持分削減を組み合わせる方向へ変化した。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「資源事業については、チリのカセロネス銅鉱山における生産量は、前年同期に比べて増加したものの、銅価格の下落を主因に減益となりました。」
生産量は増加したものの、銅価格下落を主因に資源事業が減益となり、カセロネスの採算リスクが再び実績に表れた。 - FY2022悪化有価証券報告書
「資源事業については、カセロネス銅鉱山におけるストライキの影響により生産量が減少したものの、銅価格の上昇を主因に増益となりました。」
カセロネス銅鉱山でストライキによる生産量減少が実際に発生し、操業リスクが顕在化した。 - FY2022-Q2悪化有価証券報告書
「資源事業については、チリのカセロネス銅鉱山における生産量は、ストライキの影響もあり、前年同期に比べて減少したものの、銅価の上昇を主因として増益となりました。」
カセロネス銅鉱山の生産量はストライキの影響もあり前年同期比で減少し、操業リスクが顕在化した。一方、銅価上昇により資源事業は増益となった。 - FY2022-Q1生産量減少と銅価上昇による増益の併存有価証券報告書
「資源事業については、チリのカセロネス銅鉱山における生産量は、前年同期に比べて減少したものの、銅価の上昇を主因として増益となりました。なお、同鉱山においては、引き続き生産性の向上とコスト削減に取り組んでいます。」
カセロネスの生産量減少は続いたが、銅価上昇により資源事業は増益となった。操業面の課題に対する生産性向上・コスト削減も継続している。 - FY2021-Q3悪化有価証券報告書
「カセロネス銅鉱山における生産量は、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、前年同期に比べて減少しました。また、これらの状況も踏まえて、長期生産計画の見直しが必要と判断したことから、変更後の計画に基づき資産の再評価を実施し、694億円の減損損失を計上することとなりました。」
生産量の前年同期比減少に加え、長期生産計画の見直しに基づく694億円の減損損失が発生し、操業・採算リスクが一段と実績化した。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「資源事業については、チリのカセロネス銅鉱山における生産量は、前年同期に比べて減少しました。なお、同鉱山においては、生産性の向上とコスト削減並びに新型コロナウイルス感染拡大の影響の最小化に取り組んでいます。」
カセロネス銅鉱山で生産量の前年同期比減少が実績化し、従来の操業・採算面の改善傾向に対して、新型コロナウイルスを含む新たな圧力が加わっている。 - FY2020対処有価証券報告書
「カセロネス銅鉱山において、自動制御プログラムの導入を進めて処理量を向上させるとともに、コスト管理を徹底した結果、前期に引き続き営業黒字を達成し」
自動制御とコスト管理を通じてカセロネスが前期に続き営業黒字となり、操業・採算面の改善が示された。一方、銅価格下落等の外部圧力は別途残っている。 - FY2020-Q3再掲有価証券報告書
「資源開発事業については、チリのカセロネス銅鉱山における生産量は前年同期に比べて増加しました。」
カセロネス銅鉱山の生産量増加による操業面の改善が、第2四半期に続いて記載されている。 - FY2020-Q2対処有価証券報告書
「資源開発事業については、チリのカセロネス銅鉱山における生産量は前年同期に比べて増加しました。」
カセロネス銅鉱山の生産量が前年同期比で増加し、操業面の改善が引き続き示されている。一方、銅鉱石の買鉱条件悪化など別の圧力も記載されている。 - FY2020-Q1生産量増加と銅価低迷の併存有価証券報告書
「資源開発事業については、チリのカセロネス銅鉱山における生産量が増加したものの、銅価の水準は前年同期を下回りました。」
カセロネスの生産量増加による操業面の改善と、銅価低下による採算面の圧力が併存している。 - FY2019対処有価証券報告書
「資源開発事業については、前年同期に比べ、カセロネスの生産量増や、前年同期に計上したカセロネス減損の反転等により、前年同期比1,303億円増益となりました。」
カセロネスの生産量増加等により、資源開発事業の損益が前年同期比で改善し、操業・採算リスクが低減した形で記載されている。 - FY2019-Q3対処有価証券報告書
「資源開発事業については、前年同期に比べ、チリのカセロネス銅鉱山における生産量が増加したことなどから損益が改善しました。」
カセロネス銅鉱山では生産量の増加を背景に資源開発事業の損益が前年同期比で改善し、操業・採算面のリスクが一時的に低減した形で記載されている。 - FY2019-Q2銅価上昇による損益改善有価証券報告書
「資源開発事業については、前年同期に比べ、銅価が上昇したことなどから損益が改善しました。なお、チリのカセロネス銅鉱山については、プロジェクトを機動的かつ一元的に管理するための組織を設置し、一層の生産性の向上とコスト削減に取り組んでいます。」
銅価上昇を背景に資源開発事業の損益が前年同期比で改善した。カセロネス銅鉱山では一元管理組織の下で生産性向上とコスト削減を継続している。 - FY2018悪化有価証券報告書
「これに伴い同鉱山の資産価値を再評価した結果、1,286億円の減損損失を計上することとなりました。」
カセロネス銅鉱山では、操業コスト、冬季の操業低下、環境対応コスト及び断層を踏まえた長期生産計画の見直しにより、1,286億円の減損損失が発生した。 - FY2018-Q3銅価上昇による損益改善と操業停止の併存有価証券報告書
「資源開発事業については、銅価が前年同期に比べ上昇したことなどから、前年同期に比べ損益が改善しました。なお、チリのカセロネス銅鉱山においては、冬季である平成29年5月に、豪雪及び強風により約20日間操業を停止しました。」
銅価上昇により資源開発事業の損益は改善した一方、カセロネス銅鉱山では豪雪・強風による約20日間の操業停止が発生した。 - FY2018-Q2銅価上昇による採算改善と操業停止の併存有価証券報告書
「資源開発事業については、銅価が前年同期に比べ上昇したことなどから、前年同期に比べ損益が改善しました。なお、チリのカセロネス銅鉱山においては、冬季である平成29年5月に、豪雪及び強風により約20日間操業を停止しました。」
銅価上昇により資源開発事業の損益は改善した一方、カセロネス銅鉱山では豪雪・強風による約20日間の操業停止が発生した。 - FY2018-Q1顕在化有価証券報告書
「なお、チリのカセロネス銅鉱山においては、冬季である平成29年5月に、豪雪及び強風により約20日間操業を停止しました。」
カセロネス銅鉱山で豪雪・強風による約20日間の操業停止が実際に発生し、操業リスクが顕在化した。 - FY2017顕在化有価証券報告書
「カセロネス銅鉱山の機械装置及び運搬具に関連して認識した減損損失80,235百万円が含まれます。」
操業面の改善が記載される一方、カセロネスでは当期にも約802億円の減損損失が発生し、採算リスクが実績化している。 - FY2017-Q3操業量改善と採算低迷の併存有価証券報告書
「資源開発事業については、銅価が11月以降上昇したものの、当期平均では前年同期に比べ下落したことなどから、前年同期を下回る損益水準となりました。」
カセロネスでは粗鉱処理量がフル操業レベルの90%程度まで到達した一方、銅価の期平均下落により資源開発事業の損益水準は前年同期を下回った。 - FY2017-Q2再掲有価証券報告書
「資源開発事業については、銅価が前年同期に比べ下落したことなどから、前年同期を下回る損益水準となりました。なお、チリのカセロネス銅鉱山においては、銅精鉱の生産工程で生じる「廃さい(鉱石くず)」堆積場の整備の目途が立ち、設備面においては、フル操業が可能な状況となりました。」
設備面ではフル操業可能な状態が続く一方、銅価下落により資源開発事業の損益水準は前年同期を下回り、操業面と採算面の異なる動きが継続している。 - FY2017-Q1操業面は前進する一方、採算面は悪化有価証券報告書
「資源開発事業については、銅価が前年同期に比べ下落したことなどから、前年同期を下回る損益水準となりました。なお、チリのカセロネス銅鉱山においては、銅精鉱の生産工程で生じる「廃さい(鉱石くず)」堆積場の整備の目途が立ち、設備面においては、フル操業が可能な状況となりました。」
設備面ではフル操業が可能となった一方、銅価下落等により資源開発の損益水準は前年同期を下回り、操業リスクと採算リスクが異なる方向に動いている。 - FY2016初出有価証券報告書
「銅精鉱等の生産資産 カセロネス鉱山 合計(減損損失)321,709」
カセロネス鉱山について、当年度に802億円の減損損失を計上しており、操業上・採算上の問題が実績として表れている。