バイカル社投資の回収リスク
FY2016に初出。8回の記載のうち2回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2019。直近の記載はFY2023。
アンジェスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より2年早い。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに2社。
- FY2023顕在化有価証券報告書
「MyBiotics Pharma, Ltd.(以下、「MyBiotics社」といいます。)の株式及び転換社債について、今後の事業の見通し等を検討した結果、実質価値が下落し、回復が認められないと判断し、評価損を8億49百万円計上しております。」
MyBiotics社株式及び転換社債について実質価値の下落と回復可能性の欠如を判断し、投資有価証券評価損849百万円を計上した。投資回収リスクが具体的な損失として発生している。 - FY2022再定義有価証券報告書
「また、長期的観点から、Fresh Tracks Therapeutics Inc.(旧バイカル社)及びMyBiotics Pharma Ltd.に資本参加しています。しかしながら、これらの事業が計画通りに進展しなかった場合やその他の理由により、投資資金を回収できない可能性があります。」
投資回収リスクの対象について、旧バイカル社であるFresh Tracks Therapeutics Inc.及びMyBiotics Pharma Ltd.への資本参加として記載上整理されている。 - FY2021再定義有価証券報告書
「また、長期的観点から、Brickell Biotech,Inc.(旧バイカル社)及びMyBiotics Pharma Ltd.に資本参加しています。しかしながら、これらの事業が計画通りに進展しなかった場合やその他の理由により、投資資金を回収できない可能性があります。」
投資回収リスクの対象が、従来記載されていたBarcode社等を含む複数社から、Brickell Biotech社及びMyBiotics Pharma Ltd.へ記載上整理されている。 - FY2021-Q3悪化有価証券報告書
「Barcode Diagnostics Ltd.(以下Barcode社といいます。)株式等を減損したことにより、投資有価証券評価損が1億63百万円発生しております。」
Barcode社株式等の減損により投資有価証券評価損1億63百万円が発生し、投資先事業の価値下落による投資回収リスクがさらに具体化している。 - FY2021-Q2顕在化有価証券報告書
「しかし、想定する研究結果を得ることができなかったため、今後のBarcode社との共同開発を見合わせることといたしました。」
Barcode社との共同開発で想定した研究結果を得られず、共同開発を見合わせることとなった。投資先事業の進展不十分による投資回収リスクが具体的な案件で発生している。 - FY2019悪化有価証券報告書
「また、長期的観点から、バイカル社(現Brickell Biotech Inc.)、Emendo Biotherapeutics社、My Biotics Pharma社、Barcode Diagnostics社 に資本参加しています。しかしながら、これらの事業が計画通りに進展しなかった場合やその他の理由により、投資資金を回収できない可能性があります。」
投資回収リスクの対象が、従来のバイカル社に加え、Emendo Biotherapeutics社、MyBiotics Pharma社及びBarcode Diagnostics社へ広がっている。 - FY2017再掲有価証券報告書
「しかしながら、同社の事業が計画通りに進展しなかった場合やその他の理由により、投資資金を回収できない可能性があります。」
DNAワクチン事業推進のためのバイカル社投資について、事業が計画どおり進展しない場合等に投資資金を回収できない可能性を再確認している。 - FY2016初出有価証券報告書
「しかしながら、同社の事業が計画通りに進展しなかった場合やその他の理由により、投資資金を回収できない可能性があります。」
DNAワクチン事業推進のためのバイカル社への投資について、投資先の事業が計画どおり進展しない場合等に投資資金を回収できない可能性を記載している。