鉄鋼・エレクトロニクス等の需要変動リスク
FY2016に初出。26回の記載のうち9回が「再掲」。直近の記載はFY2026。
エア・ウォーターがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2023年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より4年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。76社中61社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに10社。
- FY2026顕在化有価証券報告書
「ガスプロダクツユニットは、鉄鋼オンサイトにおいて、一部高炉の停止等により、ガスの供給量が減少しました。」
鉄鋼向け高炉停止による産業ガス供給量減少が通期実績として継続し、需要変動リスクが実際の業績に表れている。 - FY2026-H1顕在化有価証券報告書
「ガスプロダクツユニットは、鉄鋼オンサイトにおいて一部高炉の停止等により、ガスの供給量が減少しました。」
鉄鋼向けオンサイトガスについて、一部高炉の停止がガス供給量の減少として実際に表れた。 - FY2025悪化有価証券報告書
「鉄鋼・化学などの素材分野をはじめ国内の産業ガス需要が減少基調となる中、」
国内の産業ガス需要が減少基調となっていることを明示し、需要変動リスクの厳しさを再度具体化している。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「当期間の業績は、一部の事業で半導体市況の停滞の影響を受けた一方で、これまで実施してきた各種産業ガスの価格改定や海外における産業ガス事業やアグリ分野における取り組みなどが順調に進展し、全てのセグメントで増益となりました。」
半導体市況の停滞が一部事業への実際の影響として継続している。価格改定、海外産業ガス、アグリ分野の進展により全セグメント増益となった点も併記している。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「一方で、世界的な半導体需要の落ち込みや海外経済の下振れリスクの高まりなどから、依然として先行きが不透明な状況で推移しました。」
従来の製造業需要変動リスクについて、世界的な半導体需要の落ち込みと海外経済の下振れリスクが加わり、不透明感が継続している。 - FY2023悪化有価証券報告書
「インダストリアルガス事業は、鉄鋼や自動車などの生産活動が低調だったことから、ガスの販売数量は前年をわずかに下回りました。」
鉄鋼・自動車等の生産活動低調が通期のガス販売数量の前年割れとして表れ、需要変動リスクが継続した。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「インダストリアルガス事業は、半導体不足を背景とする自動車生産の回復遅れや、鋼材需要の減少などの影響を受け、ガスの販売数量は前年同期をわずかに下回りました。」
産業ガス需要変動リスクについて、半導体不足による自動車生産の回復遅れと鋼材需要減少が販売数量の前年同期割れとして実際に表れた。 - FY2023-Q2対処有価証券報告書
「インダストリアルガス事業は、電子部品、化学、機械、造船など、自動車関連を除く幅広い製造業において堅調な生産活動が続いたことで、ガスの販売数量は総じて前年同期並みとなり、堅調に推移しました。」
自動車関連を除く電子部品・化学・機械・造船などでは生産活動が堅調で、ガス販売数量は前年同期並みとなった。需要変動の影響が一部にとどまったと記載している。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「ローリー・シリンダーガス供給においては、自動車関連の減産による影響がありましたが、電子部品・化学・機械向けなどの販売が堅調に推移し、前年並みの販売数量となりました。」
産業ガス需要について、自動車関連の減産による販売への影響が実際に発生した。一方、電子部品・化学・機械向けの販売が堅調で、全体の販売数量は前年並みとなった。 - FY2022-Q2対処有価証券報告書
「事業全体の業績としては、エレクトロニクス向けのガス供給や特殊ケミカル・機器販売、インドでの産業ガス事業が高水準で推移したことに加え、国内製造業の生産活動が総じて回復基調で推移したことから、新型コロナ以前の業績を上回り、好調に推移しました。」
国内製造業の生産回復、エレクトロニクス関連需要、インド産業ガス事業の高水準推移により、産業ガス需要は新型コロナ以前の業績を上回る水準まで回復したと説明している。 - FY2022-Q1対処有価証券報告書
「事業全体の業績としては、エレクトロニクス向けのガス供給や特殊ケミカル・機器販売、インドでの産業ガス事業が高水準で推移したことに加え、輸出関連産業を中心に国内製造業の生産活動が持ち直したことから、産業ガスの需要も総じて堅調に推移し、売上・利益面ともに新型コロナ以前の業績を上回りました。」
国内製造業の生産活動回復、エレクトロニクス・インド事業の高水準推移により、産業ガス需要が堅調となり、新型コロナ以前の業績を上回ったと説明している。需要変動リスクの影響が一部低減した。 - FY2021再掲有価証券報告書
「国内の鉄鋼向けオンサイトガス供給は、主要顧客における高炉の休止や停止などの影響を受け、販売量が減少し、厳しい状況が続きました。ローリー・シリンダーによるガス供給は、春先の国内製造業における生産調整により需要が急減しましたが、第2四半期以降は自動車産業の回復に連動する形でガス需要も持ち直しの動きが見られ、年度後半には、ほぼ前年並みの水準まで回復しました。」
鉄鋼・製造業の需要減少は通年で影響した一方、ローリー・シリンダー供給は年度後半にほぼ前年並みまで回復したと説明している。 - FY2021-Q3対処有価証券報告書
「ローリー・シリンダーによるガス供給は、春先の国内製造業における生産調整により需要が急減しましたが、第2四半期以降は自動車産業の回復に連動する形でガス需要も持ち直しの動きが見られ、第3四半期には、ほぼ前年同期並みの水準まで回復しました。」
国内製造業の生産調整による需要急減は発生したものの、ローリー・シリンダー供給は自動車産業の回復に連動して第3四半期にほぼ前年同期並みまで回復し、需要変動リスクの影響が一部低減した。 - FY2021-Q2再掲有価証券報告書
「ガス事業において、国内の鉄鋼向けオンサイトガス供給は、主要顧客の高炉停止などの影響を受け、販売数量が減少し、厳しい状況が続きました。ローリー・シリンダーによるガス供給は、春先の国内製造業における生産調整により需要が急減しましたが、第2四半期以降は自動車産業の復調による持ち直しの動きがみられ、販売数量は緩やかな回復基調で推移しました。」
主要顧客の高炉停止や国内製造業の生産調整による産業ガス需要の減少が続く一方、自動車産業では第2四半期以降に持ち直しがみられた。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「ガス事業において、鉄鋼向けオンサイトガス供給は、主要顧客の高炉停止などの影響を受け、販売数量が減少し、厳しい状況が続きました。」
産業ガス需要変動リスクについて、新型コロナ等による主要顧客の高炉停止と販売数量減少が実際に表れた。産業ガス関連事業の売上収益も前年同期比94.7%となった。 - FY2020-Q3顕在化有価証券報告書
「当第3四半期に入り産業ガス事業の一部において需要の停滞感がありましたが、製品価格の改定をはじめとした収益体質強化に向けた取り組みによって、収益力の向上が着実に進展いたしました。」
産業ガス事業の一部で需要の停滞感が実際に表れた。ローリー・シリンダー供給でも自動車、造船、機械、建設などで需要が伸び悩んだと記載している。 - FY2020-Q2再掲有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用環境の改善や個人消費の持ち直しなどを背景に緩やかな回復基調で推移したものの、長期化する米中貿易摩擦や中国での景気減速を受けて輸出が停滞し、国内製造業の生産や設備投資にもその影響が及ぶなど、先行きに対する不透明感が高まる状況が続きました。」
米中貿易摩擦と中国景気減速により輸出、国内製造業の生産・設備投資への影響が続く一方、景気回復要因も併記しており、需要環境の不確実性を再確認している。 - FY2020-Q1顕在化有価証券報告書
「ローリー・シリンダーによる液化ガス供給は、一部の地域や業種によっては生産活動の停滞による影響がありましたが、全体としての販売は堅調に推移しました。」
一部地域・業種の生産活動停滞が液化ガス供給への実際の影響として表れている。 - FY2019-Q3再掲有価証券報告書
「高炉向けのオンサイトガス供給は、堅調な粗鋼生産に加え、安定操業を継続したことで、順調に推移しました。また、エレクトロニクス向けのオンサイトガス供給は、顧客工場の高操業が継続し、順調に推移しました。さらに、ローリー・シリンダー供給は、自動車、化学、建設関連向けなど国内製造業の底堅い需要を背景に、総じて順調に推移しました。」
鉄鋼、エレクトロニクス、自動車、化学、建設など幅広い需要が底堅く推移していることを再確認している。 - FY2019-Q2再掲有価証券報告書
「わが国経済は、雇用・所得環境の改善による個人消費の持ち直しや企業収益の改善等により景気は緩やかな回復基調で推移しましたが、一方で、相次いで発生する自然災害の影響や原油価格の上昇、海外における貿易摩擦の激化懸念などから、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。」
国内需要や製造業需要の底堅さを記載する一方、自然災害、原油価格、貿易摩擦による先行き不透明感を引き続き示している。 - FY2018再掲有価証券報告書
「また、海外経済においても、米国の通商政策等の対応や一部の国や地域における地政学的なリスクの高まりによる警戒感は残るものの、米国や欧州の経済が堅調に推移したことに加え、中国やアジア新興国においても緩やかな景気回復が継続しました。」
海外経済の回復と、通商政策・地政学的リスクによる不確実性を併記しており、外部需要環境の両面性を再確認している。 - FY2017再掲有価証券報告書
「一方で、企業収益が向上するものの、新規生産設備に対する投資は慎重な姿勢が続き、個人消費も上向くまでには至っておらず、国内景気全般の回復は力強さに欠けるものとなりました。」
輸出製造業や産業ガス需要の回復を記載する一方、新規設備投資や個人消費の弱さも記載しており、需要環境の不確実性は継続している。 - FY2017-Q3再掲有価証券報告書
「当社グループを取り巻く経営環境は、堅調な米国経済とアジアからの需要回復により輸出を中心とする製造業の生産活動が着実に持ち直してきました。一方で製造業の設備投資は、海外情勢の変化に伴う為替の急激な変動影響もあり、慎重な姿勢に変わりがなく力強さに欠ける状況が続きました。」
製造業の生産活動には回復が見られる一方、設備投資の慎重姿勢と外部環境の不確実性が継続しており、需要変動リスクを両面から記載している。 - FY2017-Q2再掲有価証券報告書
「産業ガスは、熊本地震による影響を挽回すべく操業度を上げる自動車、中国でのスマホ向け需要の好調に支えられる電子部品など、堅調な回復の見られる業種がある一方、受注量回復の兆しが見えない造船、円高資源安の影響が続く建機、人手不足に苦慮する建設など、広く国内製造業全般の生産活動が、本格的回復に向かうには未だ見通しにくい状況が続きました。」
自動車・電子部品の回復がある一方、造船・建機・建設などの生産活動は回復が見通しにくく、需要変動リスクが継続している。 - FY2017-Q1顕在化有価証券報告書
「産業ガスは、これまでのけん引役であるエレクトロニクス分野に停滞感が表れてきたのをはじめ、回復に期待が大きかった自動車も熊本地震の影響を受けるなど、顧客ごとの操業度は強弱入り混じりながらも、生産活動は力強さを欠き不安定な動きが続きました。」
エレクトロニクスの停滞、自動車の熊本地震影響、鉄鋼の厳しい状況が実際に生じ、産業ガス関連事業の売上高も前年同期比96.7%となった。 - FY2016初出有価証券報告書
「当社グループが製造・販売する酸素や窒素などの産業ガスは鉄鋼、エレクトロニクス、自動車や造船業界を大口顧客としております。そのため、当該業界の需要動向によっては産業ガスの販売に影響を及ぼす可能性があります。」
主要顧客である製造業の需要動向が産業ガス販売に影響するリスクを記載している。