原油価格下落・中国景気減速によるケミカル市況悪化
FY2017-Q1に初出。30回の記載のうち16回が「対処」で、最初の「対処」はFY2017-Q3。直近の記載はFY2025。
エア・ウォーターがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2023年。同じテーマの他社とほぼ同じ時期。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2023年。23社中13社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに2社。
- FY2025顕在化有価証券報告書
「売上収益は、鉄鋼向けオンサイトガス供給の販売単価が下落したことに加え、機能材料分野においてシール材の販売や基礎化学品の販売が低迷したことにより、産業ガスの価格改定による増収分を打ち消し、前年同期を下回りました。」
機能材料分野のシール材・基礎化学品の販売低迷が、価格改定による増収効果を打ち消して売上収益の前年同期割れとして実現した。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「売上収益は、鉄鋼向けオンサイトガス供給の販売単価が下落したことに加え、機能材料分野においてシール材の販売や基礎化学品の販売が低迷したことにより、産業ガスの価格改定による増収分を打ち消し、前年同期を下回りました。」
機能材料分野のシール材・基礎化学品販売の低迷が売上収益の前年同期割れとして実現し、ケミカル・市況変動リスクが継続している。一方、価格改定や生産性向上により営業利益は前年同期を上回った。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「機能材料事業は、精密研磨パッドをはじめとした半導体関連製品が市況低迷の影響を受けたことに加え、中国の景気減速を背景に農薬向けナフトキノンの販売が低調に推移し、厳しい状況となりました。」
半導体関連製品の市況低迷と中国景気減速によるナフトキノン販売低調が継続し、ケミカル事業の市況・需要変動リスクが実績上の厳しい状況として強まった。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「機能材料事業は、半導体需要の落ち込みを受け、精密研磨パッドや電子材料などの販売が減少しました。また、前年同期に上昇基調で推移した石化市況の反動から基礎化学品が弱含むとともに、農薬向けの機能材料でも顧客の在庫調整による影響を受けるなど、事業全体として前年同期を大きく下回りました。」
ケミカル事業の市況・需要変動リスクについて、半導体需要減少、石化市況の弱含み、顧客在庫調整が販売減少と事業全体の前年同期割れとして実現した。 - FY2023再掲有価証券報告書
「精密研磨パッドや電子材料などの需要が減少した影響を補い、事業全体では堅調に推移しました。」
半導体サプライチェーンの在庫調整による精密研磨パッド・電子材料の需要減少が続く一方、Oリング、高機能回路製品、酢酸ナトリウム等が影響を補完した。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「機能材料事業は、第3四半期以降、半導体サプライチェーンにおいて在庫調整の動きが進んだことにより、精密研磨パッドや電子材料などの需要が減少した影響を受けましたが、受注残を抱えていた半導体製造装置向けのOリング(シール材)や産業用ロボット向け高機能回路製品の販売は一定水準を維持しました。」
半導体サプライチェーンの在庫調整が精密研磨パッド・電子材料の需要減少として実際に表れ、市況・需要環境リスクが再び強まった。一方、Oリングや高機能回路製品が一部を下支えした。 - FY2023-Q2対処有価証券報告書
「機能材料事業は、原材料価格の上昇に伴う価格是正が進展したことに加え、食品向け日持ち向上剤や透析液の原料である酢酸ナトリウム、半導体製造装置向けのOリング(シール材)、電磁鋼板用マグネシア、産業用ロボット向け高機能回路製品などの販売が増加したことにより、事業全体として順調に推移しました。」
原材料価格上昇の影響が残る中、価格是正の進展と複数製品の販売増加により、ケミカル関連事業の収益悪化要因を補完したと説明している。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「機能材料事業は、ナフトキノンが中国のロックダウン時の影響を受け販売が減少しましたが、原油価格の上昇に伴い有機酸など基礎化学品の製品市況が高水準となり、堅調に推移しました。」
中国ロックダウンによりナフトキノン販売が減少し、ケミカル事業の市況・需要環境リスクが再び実績に表れた。一方、原油価格上昇による基礎化学品市況の高水準が一部を補完した。 - FY2022-Q3対処有価証券報告書
「事業全体の業績としては、電子材料や精密研磨パッドなど半導体や電子機器の製造に不可欠な素材や部品の販売が拡大するとともに、基礎化学品分野の需要回復と市況好転により、大幅に収益改善が進展しました。」
電子材料・精密研磨パッドの販売拡大、基礎化学品の需要回復及び市況好転により、従来の市況悪化・需要減少による収益リスクの影響が低減した。ケミカル関連事業の営業利益は27億39百万円、前年同期比170.8%となった。 - FY2022-Q2対処有価証券報告書
「事業全体の業績としては、電子材料の増販とともに、基礎化学品分野の需要回復と市況好転により、大幅に収益改善が進展し、好調に推移しました。」
電子材料の増販、基礎化学品需要の回復、市況好転により、ケミカル関連事業の市況悪化による収益影響がさらに低減したと説明している。 - FY2022-Q1対処有価証券報告書
「事業全体の業績としては、電子材料の増販とともに、前年度にコロナ禍で打撃を受けた基礎化学品分野の需要回復と市況好転により、収益改善が進展しました。 当セグメントの売上収益は96億5千3百万円(前年同期比138.3%)、営業利益は9億9千7百万円(同396.0%)となりました。」
電子材料の増販、基礎化学品需要の回復、市況好転により、ケミカル関連事業の営業利益が997百万円、前年同期比396.0%となり、市況悪化リスクの影響が低減した。 - FY2021対処有価証券報告書
「当セグメントの売上収益は333億5千7百万円(前期比121.4%)、営業利益は19億9千2百万円(同148.8%)となりました。」
市況変動や中国工場操業停止の影響が残る中、電子材料販売、生産体制再構築、M&A効果によりケミカル関連事業の営業利益が19億92百万円へ改善したと説明している。 - FY2021-Q3対処有価証券報告書
「川崎化成工業㈱は、無水フタル酸の市況下落と販売減少により売上面において影響を受けましたが、ナフトキノンの販売回復により、前年同期並みとなりました。」
無水フタル酸の市況下落・販売減少は継続しているが、ナフトキノンの販売回復により川崎化成工業の業績は前年同期並みとなり、市況悪化の影響が一部補完された。 - FY2021-Q2再掲有価証券報告書
「川崎化成工業㈱は、無水フタル酸の市況下落と販売減少により売上面において影響を受けましたが、ナフトキノンの販売回復と入浴剤向けコハク酸の販売拡大により、利益面では堅調に推移しました。」
無水フタル酸の市況下落・販売減少は続いているが、ナフトキノンの販売回復とコハク酸の販売拡大により利益面では補完されている。 - FY2021-Q1対処有価証券報告書
「当セグメントの売上収益は69億7千8百万円(前年同期比147.1%)、営業利益は2億5千1百万円(前年同期は2千9百万円の営業損失)となりました。」
ケミカル関連事業は前年同期の営業損失から営業利益へ転換した。ディスプレイ向け新規用途、電子材料の拡販、精密研磨パッド販売の拡大などにより、市況・需要環境による収益悪化の影響が低減している。 - FY2020顕在化有価証券報告書
「なお、操業再開の目途が立たない中国の生産工場については、M&Aによって取得した大東化学㈱の国内工場でその機能を代替することが可能になったことから、工場の閉鎖を決定し、関連した事業整理損(12億7千7百万円)を計上しました。」
中国工場の環境規制による操業停止と、米中貿易摩擦・市況軟化による製品販売減少が継続し、工場閉鎖と事業整理損1,277百万円として実績化している。 - FY2020-Q3再掲有価証券報告書
「機能化学品事業は、中国工場において環境規制により操業停止が継続したことに加え、産業用ロボット向け高機能回路製品の販売が減少した影響を受けましたが、増販や国内生産拠点の効率化等により電子材料向け製品の収益改善が進展し、事業全体では堅調に推移しました。また、川崎化成工業㈱は、無水フタル酸の市況軟化に加え、ナフトキノンの販売が大幅に減少しましたが、コハク酸やキノン系農薬原体の販売が堅調に推移し、前年同期並みとなりました。」
中国工場の操業停止、高機能回路製品の販売減少、無水フタル酸の市況軟化、ナフトキノン販売減少が続く一方、増販・国内拠点効率化や一部製品販売で収益を補完している。 - FY2020-Q2悪化有価証券報告書
「機能化学品事業は、環境規制により中国工場の操業停止が継続しているものの、国内生産拠点の効率化等により収益改善が進展しました。一方、米中貿易摩擦の影響により、産業用ロボット向けの高機能回路製品の販売が減少し、事業全体では前年同期を下回りました。川崎化成工業㈱は、コハク酸やキノン系農薬原体の販売が堅調に推移しましたが、無水フタル酸の市況軟化に伴う在庫評価減の影響を受けたほか、中国江蘇省で発生した化学工場の爆発事故の影響により顧客工場の操業が停止したため、主要製品であるナフトキノンの販売が大幅に減少し、厳しい状況となりました。」
中国工場の操業停止、米中貿易摩擦による高機能回路製品の販売減少、無水フタル酸の市況軟化と在庫評価減、江蘇省爆発事故によるナフトキノン販売減少が重なり、ケミカル関連事業は営業損失68百万円となった。市況・需要環境リスクの影響が数値を伴って継続している。 - FY2020-Q1悪化有価証券報告書
「機能化学品事業は、中国の環境規制により中国工場の操業停止が継続しているものの、生産拠点の効率化等により収益改善が進展しました。一方、米中貿易摩擦の影響により、産業用ロボット向けの高機能回路製品の販売が減少し、事業全体としては減益となりました。」
中国工場の操業停止が続く中、米中貿易摩擦による高機能回路製品の販売減少とケミカル事業の減益が生じ、市況・需要環境のリスクが再び顕在化している。 - FY2019-Q3対処有価証券報告書
「また、ケミカル関連事業は、有機酸や機能化学品分野における収益改善が進展し、好調に推移しました。」
ケミカル関連事業は、有機酸・機能化学品分野の収益改善が進み、前年から続く市況・収益悪化リスクの影響が引き続き低減している。 - FY2019-Q2対処有価証券報告書
「また、機能化学品分野を中心とした事業構造への転換を進めているケミカル関連事業は、原油高を背景とした製品市況の回復とともに、主要製品の収益改善策が奏功し、好調に推移しました。」
原油高を背景に製品市況が回復し、事業構造転換と主要製品の収益改善策により、ケミカル関連事業の市況悪化リスクの影響が引き続き低減している。 - FY2019-Q1対処有価証券報告書
「以上の結果、当セグメントの売上高は186億1千7百万円(前年同期比103.0%)、経常利益は6億8千万円(同416.3%)となりました。」
ケミカル関連事業は、製品市況の回復、原価低減、販売価格見直しなどにより、経常利益が前年同期比416.3%の680百万円となった。市況悪化に起因する収益リスクの影響は引き続き低減している。 - FY2018対処有価証券報告書
「以上の結果、当セグメントの売上高は679億8千4百万円(前年同期比110.8%)、経常利益は18億5千4百万円(前年同期は6億8千2百万円の経常損失)となりました。」
市況悪化や構造的な不採算の影響を受けていたケミカル関連事業が、製品市況の回復と構造改革により通期で黒字転換した。 - FY2018-Q3対処有価証券報告書
「以上の結果、当セグメントの売上高は507億4千4百万円(前年同期比111.7%)、経常利益は11億9百万円(前年同期は3億3千2百万円の経常損失)となりました。」
ケミカル関連事業は第3四半期累計で経常利益1,109百万円となり、前年同期の経常損失332百万円から黒字を維持・拡大した。市況回復と構造改革による悪化リスクの低減が続いている。 - FY2018-Q2対処有価証券報告書
「また、タール蒸留事業を中心に業績が低迷していたケミカル関連事業は、製品市況の改善と機能化学品分野における構造改革の進展によって黒字転換を果たしました。」
市況悪化や構造的な不採算の影響があったケミカル関連事業について、製品市況の改善と構造改革により経常利益812百万円となり、前年同期の経常損失466百万円から黒字転換した。 - FY2018-Q1対処有価証券報告書
「タール蒸留事業を中心に業績が低迷していたケミカル関連事業は、製品市況の改善と機能化学品分野における構造改革の進展により当初の想定を上回るペースで業績の回復が進みました。」
原油・市況悪化や中国景気減速を背景とするケミカル事業の悪化について、製品市況の改善と構造改革により回復が進み、セグメント経常利益も前年同期の損失から利益に転じた。 - FY2017対処有価証券報告書
「ケミカル関連事業の置かれた足元の状況は、為替と市況好転により最も厳しい時期を脱しつつあるものの、環境変化に強い事業を構築すべく、機能性材料の構造改革に積極的に取り組み収益改善に努めてまいります。」
ケミカル事業は売上高613億43百万円、経常損失9億85百万円と依然赤字だが、前年の経常損失48億67百万円から損失が縮小し、最悪期を脱しつつあるとの説明を継続している。 - FY2017-Q3対処有価証券報告書
「こうした中、ケミカル関連事業は、事業の安定化には今しばらく時間がかかるものの、為替や原油価格に起因する最も厳しい時期を脱しつつあります。」
ケミカル事業は依然として安定化に時間を要し、当第3四半期も経常損失である一方、為替・原油価格に起因する最悪局面を脱しつつあると記載している。 - FY2017-Q2顕在化有価証券報告書
「タール蒸留事業は、ニードルコークスを中心に世界的な需要低迷、さらに原料炭の値上がりと厳しい状況が続いており、ケミカル関連事業は総じて厳しい状況となりました。以上の結果、当セグメントの売上高は314億1千4百万円(前年同期比65.2%)、経常損失は6億1千9百万円(前年同期は5億9千2百万円の経常利益)となりました。」
需要低迷、原料炭価格上昇、円高などの市況リスクが継続し、ケミカル関連事業は経常損失に転じた。 - FY2017-Q1初出有価証券報告書
「一方、ケミカル関連事業は、昨年の第3四半期から強く影響した原油価格下落に伴う市況悪化や中国景気減速影響により、厳しい状況が続きました。」
原油価格下落による基礎化学品市況の悪化と中国景気減速が、ケミカル関連事業の実績に影響している。