買収・提携後の統合とシナジー実現の不確実性
FY2016に初出。14回の記載のうち6回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2019。直近の記載は2026-09-02。
アイスタイルがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2019年。同じテーマの他社の中央値(2024年)より5年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。90社中37社が悪化側に。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに59社。
- 2026-09-02再掲株主総会
「Glowdayz, Inc.については、買収時の計画より実績が下回っており、減損の兆候が生じていますが、当連結会計年度においては、割引前将来キャッシュ・フローの総額がのれんを含む資産グループの帳簿価額を上回っていることから、減損損失の認識は不要と判断しております。」
Glowdayzの買収後実績が計画を下回り減損の兆候がある一方、減損損失は認識していないとの既存説明が再確認された。 - FY2025悪化有価証券報告書
「このうちGlowdayz, Inc.については、買収時の計画より実績が下回っており、減損の兆候が生じていますが、当連結会計年度においては、割引前将来キャッシュ・フローの総額がのれんを含む資産グループの帳簿価額を上回っていることから、減損損失の認識は不要と判断しております。」
Glowdayzについて買収時計画を下回る実績と減損の兆候が生じたと記載された。ただし、割引前将来キャッシュ・フローが帳簿価額を上回るため、当期の減損損失は認識していない。 - FY2025-H1対処有価証券報告書
「一方で、今期戦略に基づき利益率の高いBtoBサービスに注力したことにより、韓国事業における日本進出支援等が成長しました。営業利益におきましては、利益率の高いBtoBサービスの増収によって韓国事業が黒字化し、前年同期比で赤字幅を縮小しての着地となりました。」
海外事業では、韓国事業における日本進出支援等のBtoBサービスが成長し、韓国事業が黒字化した。買収・提携後の事業収益化に関する負担に対し、収益改善の実績が示された。 - FY2024悪化有価証券報告書
「売上高におきまして、香港店舗などが健闘したものの、中国越境ECや韓国事業の不調により減収となりました。営業利益におきましても、上記理由に加え、第1四半期と第3四半期に発生した中国越境ECにおける在庫評価損もあり赤字となりました。」
韓国事業及び中国越境ECの不調と在庫評価損が続き、グローバル事業は通期で営業損失209百万円となった。買収・提携後の事業収益化に関する負担が、前年度の営業損失86百万円から拡大した。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「売上高におきまして、香港店舗などが健闘したものの、中国越境ECや韓国事業の不調により減収となりました。営業利益におきましても、上記理由に加え、第1四半期と第3四半期に発生した中国越境ECにおける在庫評価損もあり187百万円の赤字となりました。」
海外買収・提携後の事業収益化に関する負担が続き、グローバル事業は営業損失187百万円となった。中国越境EC及び韓国事業の不調に加え、第1四半期・第3四半期の在庫評価損が発生している。 - FY2024-Q2悪化有価証券報告書
「売上高におきまして、香港店舗などが健闘したものの、中国越境ECや韓国事業の不調により減収となりました。 営業利益におきましても、上記理由に加え、第1四半期に発生した中国越境ECにおける在庫評価損もあり76百万円の赤字となりました。」
韓国事業の不調と中国越境ECの不調・在庫評価損が、グローバル事業の上期営業損失76百万円の要因として記載された。買収・提携後の事業収益化に関する負担が続いている。 - FY2022悪化有価証券報告書
「営業利益は、韓国Glowdayz, Inc.の営業損失及びのれん償却費の計上により前年同期比で赤字額が増加したものの、不採算事業からの撤退や規模の縮小による収益性の改善で、韓国事業以外は赤字から黒字へ転換しました。」
Glowdayzの営業損失とのれん償却費によりGlobal事業全体の赤字額が増加したと説明され、買収後の収益化・シナジー実現に関する負担が通期業績に表れた。 - FY2021-Q3顕在化有価証券報告書
「「On Platform事業」において、連結子会社である株式会社Eat Smartの事業計画に対する進捗状況や今後の業績見通しを踏まえて検討した結果、同社株式取得時に計上したのれん未償却残高の全額42百万円を当第3四半期連結累計期間に減損損失として特別損失に計上しております。」
買収したEat Smartについて、事業計画の進捗・業績見通しを踏まえ、のれん未償却残高42百万円の全額減損が発生した。買収後の計画・シナジー実現の不確実性が追加の減損として実績化した。 - FY2021-Q2顕在化有価証券報告書
「売却する株式の数:605,756株 売却価額 :0百万円 売却等に関する損益:約 173百万円 売却後の持分比率:0%」
買収したHermo Creativeについて、不採算事業の見直しを理由に全株式を売却することとなり、売却価額0百万円、売却後持分比率0%とされた。買収後の計画・シナジー実現の不確実性が事業売却として実際に表れた。 - FY2020顕在化有価証券報告書
「その他、投資有価証券の売却により特別利益を864百万円計上した一方で、特別損失として海外子会社ののれん・資産の減損等で2,355百万円、海外の一部店舗における資産の減損等で630百万円、ソフトウェア等の減損で142百万円を計上しました。」
買収後の業績・シナジー実現に関するリスクについて、海外子会社ののれん・資産2,355百万円の減損が通期実績として発生した。 - FY2020-Q3再掲有価証券報告書
「「Global事業」において、連結子会社であるHermo Creative (M) Sdn. Bhd.及びMUA Inc.各社の事業計画に対する進捗状況や今後の業績見通しを踏まえて検討した結果、同社株式取得時に計上したのれん未償却残高の全額2,296百万円を当第3四半期連結累計期間に減損損失として特別損失に計上しております。」
Hermo及びMUAについて、買収時ののれん未償却残高2,296百万円を全額減損した事実が、セグメント情報でも確認されている。 - FY2020-Q2顕在化有価証券報告書
「しかしながら、海外子会社2社の業績が買収当初の計画から乖離することから、当該2社に対するのれん等2,364百万円を減損処理し、特別損失として計上いたしました。」
買収したHermo Creative及びMUAの業績が買収当初計画から乖離し、のれん等2,364百万円の減損損失が実際に発生した。セグメント情報では、両社ののれん未償却残高2,292百万円を全額減損処理したと説明されている。 - FY2019悪化有価証券報告書
「また、当社グループでは、会計基準に従ってかかるのれんを今後一定の期間にわたり償却いたしますが、事業環境や競合状況の変化等により期待する成果が得られないと判断される場合には、当該のれんについて減損損失を計上する必要があり、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。」
従来の統合・シナジー実現リスクに加え、期待成果が得られない場合ののれん減損リスクを明示している。 - FY2016初出有価証券報告書
「被買収企業との融合又は提携先との関係構築・強化が予定通り進捗しない場合、統合又は提携により当初想定した事業のシナジー効果等が得られない場合、何らかの理由により当該業務提携が解消された場合など、投資に要した資金、時間その他の負担に見合った利益を回収できない可能性があります。」
提携・M&Aを成長手段とする一方、統合、関係構築、シナジー、投資回収をリスクとして開示。