低い参入障壁と技術革新への対応
FY2016に初出。8回の記載のうち4回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2020。直近の記載は2026-08-07。
スターティアホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社の中央値(2026年)より6年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。95社中34社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに19社。
- 2026-08-07悪化決算説明資料
「大手企業の外部SaaSの需要減少」
生成AIによる内製ソフトウエアへの移行を通じ、外部SaaS需要が減少するリスクを具体的に示している。 - FY2026悪化有価証券報告書
「生成AI等の急速な技術革新は、既存サービスの競争力を相対的に低下させるリスクがあります。特に当社グループは、AIインフラ提供者と顧客の中間に位置するビジネスモデルであるため、AIの進化と顧客の習熟が想定を上回るスピードで進んだ場合、当社グループの提供する介在価値が希薄化し、収益性が損なわれる恐れがあります。」
生成AIの技術革新について、従来のサービス陳腐化リスクに加え、AI提供者と顧客の中間に位置する自社の介在価値が希薄化するリスクや、社内のAI活用・人材育成の遅れによる成長機会逸失リスクを明示した。 - FY2024対処有価証券報告書
「当該リスクの対応策として、当社グループはデジタルマーケティング領域における様々なサービス分野、技術手法に対して幅広く自社開発するとともに、生成AI技術を活用したサービス開発を行うことで、生成AIにより代替可能な分野を自ら積極的に代替させ、より高い成果が出せるサービス構築を行ってまいります。それら多様なサービスをCloud CIRCUSブランドに統合することで、仮に一つの技術やサービスの需要が縮小した場合でも、既存顧客へ他のデジタルマーケティングサービスを提案し、活用していただける仕組み作りをしています。」
生成AIを含む自社開発とCloud CIRCUSへのサービス統合を対応策として明示し、技術革新によるサービス陳腐化リスクへの対処を具体化した。 - FY2023悪化有価証券報告書
「ChatGPTをはじめとする生成AI技術の急激な発展に見られるように、当社サービスに関連する技術分野で破壊的なイノベーションが起こる中、技術トレンドを正しく先読みし、重点的開発領域・資源投下先等を適切に設定することができなければ、当社サービスが陳腐化し、技術革新に乗り遅れるリスクがあります。」
技術革新への対応リスクが、従来のAR等の技術進化から、生成AIによる破壊的イノベーションとサービス陳腐化のリスクへ具体化・拡大した。 - FY2020悪化有価証券報告書
「COCOARおよびLESSARといったARソフトウェアは、AIなどの新たな技術の出現により進化が加速し、ユーザのニーズも短期間に変化する可能性があります。」
技術革新・競争への対応リスクについて、ARソフトウェアの技術進化と顧客ニーズの短期変化が具体的に示された。 - FY2018再掲有価証券報告書
「しかしながら、当社グループが考える差別化策は必ずしも十分であるとは限らず、競争力のある新規参入企業により当社グループの優位性が薄れた場合には、当社グループの事業、経営成績、財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。」
低い参入障壁・競争激化による優位性低下のリスクを、複数商材教育やストックサービス等の対策とともに再確認している。 - FY2017対処有価証券報告書
「当社グループは、営業社員には複合商材の販売ができるよう複数の商材教育を実施しており、顧客へのサービス提供を行っております。また、機器関連の販売に加え、毎月、利用料を請求するストック型のサービスにも注力しており、企業のオフィスで必要性の高い商材の販売など多種多様な商品のラインナップを取り揃えることで差別化を図っております。」
複数商材教育、ストック型サービス、多様な商品ラインナップにより、低い参入障壁・競争激化への対応策を具体化している。 - FY2016初出有価証券報告書
「当社グループの属する通信機器の販売を主とする業界は、比較的容易に通信事業者の代理店になることができ、個別商材ごとでは参入障壁が低いといわれております。」
参入障壁の低さによる競争激化に加え、急速な技術革新への知識習得が必要なリスクを記載している。