Speedway取得に伴う負債増加・財務制限条項リスク
FY2021-Q3に初出。11回の記載のうち6回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2021。直近の記載はFY2026。
セブン&アイ・ホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2021年。同じテーマの他社の中央値(2024年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2025年。29社中16社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに12社。
- FY2026対処有価証券報告書
「負債は、株式会社セブン銀行及びその子会社の非連結化等により前連結会計年度末に比べ1,668,136百万円減の5,494,762百万円となりました。」
Speedway取得後に拡大していた財務エクスポージャーは、セブン銀行等の非連結化や返済により負債総額が減少した。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「負債は、為替レートの変動とSEAの取得に伴う資金調達等による有利子負債の増加により、前連結会計年度末に比べ939,674百万円増の7,631,166百万円となりました。」
SEA取得に伴う資金調達等により負債総額が7,631,166百万円へ増加し、Speedway取得後に一度低減していた財務エクスポージャーが再び拡大した。 - FY2025-Q1悪化有価証券報告書
「負債は、為替レートの変動とSEAの取得に伴う資金調達等による有利子負債の増加により、前連結会計年度末に比べ540,747百万円増の7,232,240百万円となりました。」
オーストラリアSEA取得に伴う資金調達により有利子負債が増加し、Speedway取得後に低減していた財務エクスポージャーが再び拡大した。 - FY2024対処有価証券報告書
「負債は、長期借入金の減少等により前連結会計年度末に比べ211,301百万円減の6,691,492百万円となりました。」
Speedway取得後に拡大した財務エクスポージャーについて、長期借入金の減少等により負債総額が前年度末から211,301百万円減少した。 - FY2024-Q2対処有価証券報告書
「負債は、社債償還等により有利子負債が減少したものの、百貨店譲渡関連損失引当金の計上等により、前連結会計年度末に比べ28,201百万円増の6,930,995百万円となりました。」
Speedway取得後に拡大した有利子負債については、社債償還等により減少したと記載している。一方、引当金計上等により負債総額は増加した。 - FY2024-Q1対処有価証券報告書
「負債は、社債償還等により有利子負債が減少したものの、季節要因による預り金の増加等により、前連結会計年度末に比べ42,681百万円増の6,945,476百万円となりました。」
Speedway取得に伴い拡大した財務エクスポージャーについて、社債償還等により有利子負債が減少したと記載している。一方、負債総額は預り金増加等により増加した。 - FY2022悪化有価証券報告書
「負債は、主にSpeedway取得資金の一部を、7-Eleven, Inc.が社債及び借入で調達したことなどにより、前連結会計年度末に比べ1,476,049百万円増の5,591,546百万円となりました。」
Speedway取得に伴う社債・借入調達が実績化し、負債が前年度末比1兆4,760億49百万円増加した。財務制限条項・借換え・格付けへのエクスポージャーが継続している。 - FY2022-Q2悪化有価証券報告書
「負債は、主にSpeedway取得資金の一部を、7-Eleven, Inc.が社債及び借入で調達したことなどにより、前連結会計年度末に比べ1,585,139百万円増の5,700,637百万円となりました。」
Speedway取得資金の社債・借入調達により負債が5,700,637百万円へ増加し、財務制限条項や早期返済に関する財務エクスポージャーが拡大している。 - FY2022-Q1悪化有価証券報告書
「負債は、主にSpeedway取得資金の一部を、7-Eleven, Inc.が社債で調達したこと等により、前連結会計年度末に比べ1,336,957百万円増の5,452,454百万円となりました。」
Speedway取得資金の社債調達等により、負債は前年度末比1,336,957百万円増の5,452,454百万円となり、取得に伴う財務エクスポージャーが拡大した。 - FY2021悪化有価証券報告書
「また、本件取引に必要な資金の調達のための金融機関からの多額の借入れを含め、当社は多額の債務を負っております。……さらに、当社グループの債務には財務制限条項が付されているものがあり、かかる財務制限条項に抵触した場合には、債務の早期返済等により当社の財務状況に影響を及ぼす可能性があります。」
Speedway取得に伴う多額の借入れと社債発行が実行され、有利子負債が拡大した。財務制限条項への抵触可能性は引き続きリスクとして記載されている。 - FY2021-Q3初出有価証券報告書
「本件取引の取得原価(注1)は21,000百万ドル(2,217,600百万円(注2))であり、本件取引の完了後の取得原価の配分の結果次第ではありますが、本件取引の完了に伴いのれん等の無形固定資産を計上することが想定されます。……また、本件取引に必要な資金は、当社および7-Eleven, Inc.において、ブリッジローンをはじめ、負債調達する予定です。……今後調達予定の有利子負債には財務制限条項等が付加される可能性があり、今後、当社グループがこれに抵触し、当該有利子負債の一括返済を求められた場合、当社グループの業績および財務状況に影響を与える可能性があります。」
Speedway取得原価21,000百万ドルを前提に負債調達を予定し、有利子負債の大幅増加、財務制限条項への抵触、一括返済の可能性を新たな財務リスクとして記載した。