中国からの海上輸送費高騰による海外事業の採算悪化
FY2021-Q2に初出。8回の記載のうち3回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2021。直近の記載はFY2023-Q3。
三洋貿易がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社とほぼ同じ時期。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2022年。24社中11社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに4社。
- FY2023-Q3顕在化有価証券報告書
「科学機器関連商品については、例年低調となる4月は想定を超える本体納入があったものの、その後は入荷遅延等で本体納入が想定通りに進まず不調でした。」
従来の物流費高騰に加え、科学機器で入荷遅延が本体納入の遅れと業績不調として実際に現れている。 - FY2023-Q2対処有価証券報告書
「Sanyo Corporation of Americaは、自動車生産台数減少の影響を一部受けたものの、化成品商材は堅調な需要および輸送コストの低下などにより利益に貢献しました。」
中国からの海上輸送費高騰が従来の海外事業の採算制約要因となっていたが、米国法人では輸送コストの低下が利益に貢献したと記載され、影響が一部緩和された。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「ライフサイエンス関連商品では香料や染料は好調でしたが、主力のフィルム関連ビジネスが苦戦するとともに、一部商品の納期遅延等による物流の影響を受けました。」
物流費高騰そのものに加え、一部商品の納期遅延等による物流影響がライフサイエンス関連商品の業績に実際に現れた。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「Sanyo Trading Asia Co., Ltd.(タイ)は、自動車部品が海上輸送費上昇・半導体不足の影響を受け低迷しましたが、ゴム関連が非常に好調でした。Sun Phoenix Mexico, S.A. de C.V.は、中国からの自動車部品の海上輸送費高騰や半導体不足による自動車減産等により、減収減益となりました。」
従来メキシコで顕在化していた物流費高騰の影響がタイにも広がり、タイでは自動車部品が低迷、メキシコでは海上輸送費高騰と自動車減産により減収減益となった。 - FY2022-Q1悪化有価証券報告書
「Sanyo Trading Asia Co., Ltd.(タイ)は、バーツ安・海上輸送費の上昇による仕入価格上昇の影響が大きく、売上は堅調に推移したものの、営業利益は減少しました。Sun Phoenix Mexico S.A. de C.V.も、中国からの自動車部品の海上輸送費高騰に歯止めがかからず、業績は低迷しました。」
従来メキシコ法人で顕在化していた中国からの海上輸送費高騰に加え、タイ法人でもバーツ安と海上輸送費上昇による採算悪化が記載され、物流費リスクの影響範囲が広がった。 - FY2021物流費高騰リスクの広がり有価証券報告書
「当社グループを取り巻く事業環境については、商品価格の変動及び供給不足、物流費の高騰、新型コロナウイルス感染症、米中貿易摩擦および金融資本市場の変動の影響などの不透明要因があります。Sun Phoenix Mexico, S.A. de C.V.は、海上輸送費高騰の影響を受けましたが、自動車関連部品は好調でした。」
メキシコ法人で確認されていた中国からの海上輸送費高騰の影響が、通期ではグループを取り巻く物流費高騰という広い不透明要因としても明示された。 - FY2021-Q3再掲有価証券報告書
「Sun Phoenix Mexico, S.A. de C.V.は、自動車関連部品は好調も、中国からの海上輸送費高騰の影響を受け、増収・減益となりました。」
中国からの海上輸送費高騰がメキシコ法人の増収減益要因として引き続き記載されている。 - FY2021-Q2初出有価証券報告書
「Sun Phoenix Mexico, S.A. de C.V.は、自動車関連部品は好調も、中国からの海上輸送費高騰の影響を受け、増収・減益となりました。」
メキシコ法人で自動車関連部品が好調だった一方、中国からの海上輸送費高騰が増収減益の要因として実際の業績に現れた。