海外事業展開に固有の政治・規制・社会リスク
FY2018に初出。14回の記載のうち5回が「対処」で、最初の「対処」はFY2025-H1。直近の記載はFY2027-H1。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2022年。74社中37社が悪化側に。
直近の記載が「再定義」なのは、ほかに9社。
- FY2027-H1再定義有価証券報告書
「また、各国の通商政策の動向や中東情勢等の地政学的リスク、為替相場やエネルギー価格の変動等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。」
海外事業を取り巻くリスク要因として、各国の通商政策や中東情勢を含む地政学的リスクを新たに前面化している。 - FY2026再掲有価証券報告書
「当社は、シンガポール、マレーシアに子会社を有し、海外における事業の拡大を進めております。今後も海外展開をおこなう中で、政治・経済情勢の変化、予期し得ない法規制の変更、自然災害、暴動、テロ、戦争による社会的又は経済的な混乱、労働賃金の上昇、サプライチェーンや流通網の遮断、慣習等に起因する予測不可能な事態等が発生するリスクが存在いたします。」
シンガポール・マレーシアでの海外拡大と、政治・規制・自然災害・紛争・賃金・供給網等の地域固有リスクを継続している。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「ホタテ関連事業は、製品(冷凍貝柱)販売が減少したこと等により減収減益となりました。特に、中国による日本産水産物の輸入禁止措置を受けて帳簿価額を引き下げた棚卸資産の販売がなくなったことによる反動減が大きく影響いたしました。」
中国による日本産水産物の輸入禁止措置の影響が、棚卸資産評価損の計上後における販売反動減として継続し、ホタテ関連事業の減収減益に結び付いた。 - FY2025対処有価証券報告書
「当社の連結子会社である株式会社マルキチ及び株式会社ワイエスフーズは、主に東京電力ホールディングス株式会社より同社が定める賠償基準に基づき、ALPS処理水放出に伴う外国政府の日本産水産物の輸入停止措置等による被害の損害賠償金として1,266,054千円を受取補償金として特別利益に計上しております。」
日本産水産物の輸入停止による影響に対し、マルキチ及びワイエスフーズが1,266,054千円の補償金を計上したと記載している。 - FY2025-H1対処有価証券報告書
「また、株式会社マルキチは、中国が日本産水産物を輸入停止した影響を受けていたものの、販売単価が徐々に回復へと向かったことから増益となりました。」
中国による日本産水産物の輸入停止の影響は残るものの、マルキチでは販売単価が徐々に回復し、増益となったと記載している。 - FY2024-Q3顕在化有価証券報告書
「東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水の海洋放出に対し、中国が日本産水産物の輸入を全面禁止としたことで水産物(主にホタテ)の市場価格が下落したことから棚卸資産評価損を1,012,658千円計上し、589,098千円(同7.7%減)となりました。」
中国による日本産水産物の輸入全面禁止が実際に発生し、ホタテ等の市場価格下落と棚卸資産評価損1,012,658千円として業績に影響した。 - FY2024-Q2悪化有価証券報告書
「なお、中国が日本産水産品の輸入を停止したことにより、ワイエスフーズグループの中国向けの売上高が減少する等、一時的な業績への影響は考えられますが、世界で評価が高まる日本産ホタテの需要が減少することは考えにくく、中長期的な業績への影響は限定的であると考えています。」
海外事業の規制・地政学リスクが、中国による日本産水産品の輸入停止とワイエスフーズグループの中国向け売上減少可能性として具体化した。 - FY2023悪化有価証券報告書
「今後も海外において事業を展開していく中で、政治・経済情勢の変化、予期し得ない法規制の変更、自然災害、暴動、テロ、戦争による社会的又は経済的な混乱、労働賃金のコストアップ、サプライチェーンや流通網の遮断、慣習等に起因する予測不可能な事態等が発生するリスクが存在いたします。」
海外事業固有リスクに、暴動、サプライチェーン・流通網の遮断を含め、リスク要因を広く記載している。 - FY2020再掲有価証券報告書
「当社は、シンガポール、マレーシア、カンボジアに子会社を有し、海外における事業の拡大を図っております。今後も海外での事業展開を行っていく中で、政治・経済情勢の変化、予期し得ない法規制の変更、自然災害、テロ、戦争による社会的又は経済的な混乱、労働賃金のコストアップ、慣習等に起因する予測不可能な事態の発生等、それぞれの国や地域固有のリスクが存在いたします。」
シンガポール、マレーシア、カンボジアでの海外事業展開と、各地域固有の政治・規制・災害等のリスクを継続して記載している。 - FY2018初出有価証券報告書
「今後も海外での事業展開を行っていく中で、政治・経済情勢の変化、予期し得ない法規制の変更、自然災害、テロ、戦争による社会的又は経済的な混乱、労働賃金のコストアップ、慣習等に起因する予測不可能な事態の発生等、それぞれの国や地域固有のリスクが存在いたします。」
JSTTを起点とする海外展開について、政治・経済、規制、災害、紛争、賃金、商慣習等の地域固有リスクを記載している。