ドクター化・新規事業に伴う先行費用と利益の踊り場
FY2019-Q1に初出。30回の記載のうち15回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2021-Q2。直近の記載は2026-09-09。
テンポスホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2018年。同じテーマの他社の中央値(2021年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2017年。19社中5社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに3社。
- FY2026悪化有価証券報告書
「情報・サービス事業は、売上高43億39百万円(同2.8%減)、セグメント営業損失1億1百万円と先行投資の局面にあります」
情報・サービス事業は減収となり、セグメント営業損失は1億1百万円に拡大した。人材、海外人材紹介、事業承継・FC支援などの先行投資負担が継続している。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「一方で利益面の伸び悩みは、将来の圧倒的シェア獲得に向けた人的投資やM&A関連費用といった「意図的なしゃがみ込み(先行投資)」によるものです。今期は「事業基盤の再構築フェーズ」と位置づけ、既存事業の収益性を磨き上げつつ、新たな成長エンジンへ大胆に資源を投下しております。」
人的投資やM&A関連費用を先行投資として継続し、情報・サービス事業ではセグメント損失50百万円となるなど、先行費用による利益負担が再び顕在化している。 - FY2025-H1対処有価証券報告書
「当中間連結会計期間は、これまで注いできた人材投資を吸収できる分の売上高増がようやく実現し、今後は利益の上昇が期待できる状況となってきました。」
人材投資による先行費用・利益負担について、売上高の増加が投資を吸収できる段階に入り、今後の利益上昇が期待できる状況と記載している。 - FY2024悪化有価証券報告書
「株式会社テンポスドットコムは、物販だけでなく情報とサービスを提供するという戦略のもと、単なる通販サイトの運営だけでなく、WEBを駆使した飲食店への物件紹介や内装工事会社とのマッチング、飲食店開業ノウハウを学べるWEBサイトの拡充に取り組んでいます。そのため、これらに人材投資をしていることから販売費及び一般管理費が上昇したことや、厨房機器の市場シェア拡大のために価格戦略を加速していることから粗利額が減少し、当連結会計年度は赤字となりました。」
テンポスドットコムは情報・サービス拡充と人材投資、価格戦略を進める一方、販管費増と粗利額減少により通期赤字となった。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「さらに新規事業として開始した一般企業向けの街社食サービス「TCC」への人材投資を行っていることから販売費及び一般管理費が増加したことで営業利益は66.4%減と大幅な減少となりました。「TCC」は第4四半期会計期間よりテンポスバスターズの事業として体制を改め再スタートします。選手交代です。」
TCCへの人材投資によりテンポス情報館の販管費が増加し、営業利益が大幅に減少した。第4四半期からテンポスバスターズの事業として再スタートする体制変更を示した。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「テンポスフードプレイスは、当社グループにおいて販促事業の“研究開発企業”という立ち位置として、事業開発に注力しております。2023年5月に飲食店の販促物が揃う「販促サイト」をオープンいたしました。6月には飲食店向けの「食材仕入れ総合情報サイト」をオープンし、食材に関連する全国2万件の企業情報を掲載しています。7月には一般企業向けの営業支援ツール「つながるテレフォン」のサービス提供を開始いたしました。」
新規サービスの開発を継続する一方、テンポスフードプレイスは当第1四半期に営業損失4百万円となり、前期の営業黒字から再び先行投資負担が表れている。 - FY2023対処有価証券報告書
「販促事業の高額案件の受注増や、決済事業の増収により、売上高は前年同期比43.6%増、営業利益は設立後初の通期黒字となりました。しかしながらテンポスフードプレイスは、当社グループにおいて販促事業の“研究開発企業”という立ち位置であるため、来期はより積極的な事業開発投資を予算に盛り込んでおり、一時的な赤字に臆することなく、一層の事業開発を進めてまいります。」
テンポスフードプレイスは売上高前年同期比43.6%増、設立後初の通期黒字となり、先行投資による赤字負担は縮小した。一方、来期も研究開発企業として積極的な投資を予定している。 - FY2023-Q3対処有価証券報告書
「販促支援事業の体制強化や、決済事業の増収により、当第3四半期累計期間の売上高は前年同期比47.6%増、売上総利益は72.5%増、営業利益は同期間において同社設立後初の黒字となりました。」
テンポスフードプレイスは増収・売上総利益増となり、設立後初めて当第3四半期累計期間で営業黒字となった。先行投資による赤字負担は縮小したが、研究開発企業として新規事業開発を継続している。 - FY2023-Q2対処有価証券報告書
「ドクターサービスの獲得件数増加により、当第2四半期連結累計期間の売上高は前年同期比49.6%増、営業利益は同期間において設立後初の黒字とりました。」
テンポスフードプレイスはドクターサービスの獲得増により売上高が49.6%増加し、設立後初めて当該期間で営業黒字となったため、先行費用による利益負担は縮小した。一方、本来のDr.テンポス新規事業ではめぼしいサービスができていないとも記載している。 - FY2023-Q1対処有価証券報告書
「飲食店の開業経営支援サービスに特化して設立した株式会社テンポスフードプレイスは、前期第4四半期連結会計期間に続き、設立後2度目の四半期黒字となりました。」
テンポスフードプレイスは設立後2度目の四半期黒字となり、新規事業の先行費用による利益負担が縮小した。 - FY2022対処有価証券報告書
「売上高1億27百万円(前年同期比18.2%増)営業損失16百万円(前年同期は営業損失27百万円)」
テンポスフードプレイスは増収となり、営業損失も前年の27百万円から16百万円へ縮小した。一方、経験不足の若手中心であり、成長期への移行にはなお3年かかるとの見通しを示している。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「しかし情報・サービス事業の当第3四半期累計期間のセグメント売上高は25億28百万円(前年同期比31.5%増)、セグメント利益は62百万円(前年同期はセグメント損失82百万円)と、大きく伸びたように見えますが、情報とサービス部門は今期予想に対して計画倒れとなっており、思うようにいきません。トホホ。」
情報・サービス事業は増収・黒字化したものの、今期予想に対しては計画未達であると記載している。 - FY2022-Q2対処有価証券報告書
「赤字の大部分を占めているホームページ制作サービスですが、第3四半期会計期間より無料から、有料プランをスタート致します。2万円の最小プランから、50万円以上の高額ホームページ制作プランを作り、“きれいな”ホームぺージを制作して終わりではなく、毎月内容を更新して「生きているホームぺージ」を運営する支援も並行して行います。」
ホームページ制作サービスについて、第3四半期から無料提供に加えて2万円から50万円超の有料プランを開始する。テンポスフードプレイスの営業損失は前年同期21百万円から15百万円へ縮小している。 - FY2022-Q1再掲有価証券報告書
「今後も「Dr.テンポス」は、新規事業開発の投資と捉え、人材・資金の投入を継続してまいります。」
Dr.テンポスを新規事業開発への投資と位置づけ、人材・資金の投入を継続する方針を再掲している。 - FY2021-Q3悪化有価証券報告書
「売上高74百万円(前年同期比44.3%増)営業損失22百万円(前年同期営業損失20百万円) このような取り組みから、「Dr.テンポス」のサービスの獲得件数は16,215件(前年同期比64.3%増)となりました。今後も「Dr.テンポス」の新規事業開発の投資と捉え、人材・資金の投入を継続してまいります。」
Dr.テンポスのサービス獲得件数は増加した一方、テンポスフードプレイスは営業損失22百万円となり、新規事業開発として人材・資金の投入を継続する方針を示している。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は39百万円(前年同期比38.9%増)となりました。今後も「Drテンポス」の新規事業開発の投資と捉え、人材・資金の投入を継続してまいります。」
テンポスフードプレイスは売上高が39百万円に増加した一方、営業損失は21百万円となり、Drテンポスの新規事業開発として人材・資金の投入を継続すると記載している。 - FY2021-Q1再掲有価証券報告書
「7月の客単価がアップした要因は、店長が部下の見込管理フォローを徹底したこと、対象の社員193名が毎週5時間のトレーニングを受講してきたことがあげられます。」
ドクターテンポス化に伴う教育投資を継続し、対象社員193名が週5時間のトレーニングを受講している。 - FY2020顕在化有価証券報告書
「これらのトレーニングにかける総投資額は、人件費およびトレーニング中の機会損失を含め、およそ11億円です。」
ドクターテンポス化に伴う研修について、人件費と研修中の機会損失を含む総投資額が約11億円となった。 - FY2020-Q2再掲有価証券報告書
「本トレーニングは、販売員の週の就業時間40時間のうち5時間をトレーニングに充てますので1/8の人件費を教育に投資しているということになります。また、同じようにその1/8の時間を営業に使っていれば上がる売上や利益の機会損失をとってでも教育に投資しているということになります。概算での一人当たり年額はおよそ4百万円となり、総教育投資は175名×4百万円=7億円となっており、このようにテンポスバスターズでは、販売員の教育に大変力を入れております。」
販売員教育に週5時間、就業時間の1/8を充て、175名で総教育投資7億円と試算しており、教育先行による機会損失を含む先行負担を継続して記載している。 - FY2019顕在化有価証券報告書
「株式会社テンポスフードプレイスにつきましては、当第3四半期より稼働を開始しており、通期での売上高は7百万円、営業利益は△29百万円となりました。これはシステム開発を含む初期投資が先行するビジネスモデルに取り組んでいる結果であり、当面の間は経費先行となる見通しであります。」
新規WEBサービス事業であるテンポスフードプレイスについて、売上高7百万円に対し営業損失29百万円となり、初期投資先行の状態が実績として現れた。 - FY2019-Q3再掲有価証券報告書
「なお、これらの教育トレーニングにより、営業活動に充てられる時間が削減されることから、テンポスバスターズの売上等の業績については、今期は踊り場になると想定をしております。」
ドクターテンポス化に伴う教育時間の増加が営業時間を圧迫し、今期の業績が踊り場になるとの見通しを継続している。 - FY2019-Q2顕在化有価証券報告書
「なお、テンポスバスターズは現在ドクターテンポス事業におけるドクター化の過渡期であり、店舗の販売員には勤務時間8時間の間に毎日2時間のトレーニングを義務付けております。これにより営業活動に充てている時間が25.0%程度減少していることから、売上等の業績としては踊り場になると想定しております。」
ドクター化に伴う毎日2時間の訓練により営業活動時間が約25.0%減少し、業績の踊り場が想定される状態を具体的に記載した。WEB部門でも無料ホームページ作成に伴う人件費・サーバー管理費が増加し、営業利益が前年同期比18.1%減となっている。 - FY2019-Q1初出有価証券報告書
「なお、テンポスバスターズは現在ドクター化の過渡期であり、一部経費先行の施策もあり、業績的には踊り場になると想定しております。」
ドクター化の過渡期に経費が先行し、業績が一時的に踊り場になる可能性を示した。また、テンポスドットコムでは新規事業関連の投資コスト約20百万円が発生しており、先行費用が実際に計上されている。