感染症による仕入・生産・物流の停滞
FY2021に初出。9回の記載のうち3回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2022。直近の記載はFY2027-H1。
エービーシー・マートがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2026年。同じテーマの他社の中央値(2020年)より6年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2025年。16社中5社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに3社。
- FY2027-H1顕在化有価証券報告書
「主な減少要因は、海外生産工場の1社が休業になったことによるものであります。」
海外生産工場1社の休業が実際に発生し、海外従業員493名の減少要因となった。仕入・生産基盤に関するリスクに関連する事象が顕在化したと記載されている。 - FY2024-Q1対処有価証券報告書
「前第1四半期に当たる昨年の1月から3月はコロナの感染拡大期にあり、またサプライチェーンの影響を大きく受けた時期でしたが、当四半期は行動制限が解除され商環境が大きく改善したことから、現地通貨ベースでも大幅な増収となりました。」
前年同期に大きな影響を受けていた感染症・サプライチェーン要因に対し、当四半期は行動制限解除と商環境改善により海外業績が回復した。 - FY2023再定義有価証券報告書
「既存の感染症については、ワクチン、予防薬や治療薬の開発や普及により、感染拡大による営業制限のリスクは小さくなっておりますが、新たな感染症が発出し感染拡大により緊急事態宣言が発表される状況となった場合、売上高の著しい減少が想定されます。」
既存の感染症による営業制限リスクは小さくなったと整理する一方、新たな感染症や米国のサプライチェーン混乱を想定する残存リスクへと記述が変化した。 - FY2023-Q3対処有価証券報告書
「米国については、サプライチェーンの問題が解消される一方で、インフレによる市況の悪化が影響し、現地通貨ベースでは増収減益となりました。」
米国ではサプライチェーン問題が解消された一方、インフレによる市況悪化が新たな業績要因として示された。供給停滞リスクは緩和した。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「現地通貨ベースでは韓国・台湾いずれも1割程度の増収、米国については生産の遅延と物流の停滞が長引いており1割程度の減収となりました。」
米国では生産遅延と物流停滞が長期化し、現地通貨ベースで1割程度の減収となった。仕入・生産・物流停滞リスクの影響が継続している。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「主にレザーシューズの製造販売を行っている米国につきましては、製造委託先のロックダウンや昨年からのサプライチェーンの停滞が影響し前年同期比15.0%減の41億82百万円となりました。」
米国で製造委託先のロックダウンとサプライチェーン停滞が実際に発生し、売上高が前年同期比15.0%減となった。 - FY2022顕在化有価証券報告書
「米国につきましては、下期において供給遅延が生じたことから、売上高は前期比2.6%増の211億29百万円となりました。」
米国で下期に供給遅延が実際に発生し、感染症・サプライチェーンに伴う仕入・生産・物流リスクが顕在化した。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「海外においては、新たな変異株の出現やサプライチェーンを巡る問題の長期化が懸念されており、先行きは不透明な状況が続いております。」
感染症に関連するサプライチェーン問題の長期化が、仕入・生産・物流の停滞リスクに関連する外部環境懸念として継続・拡大した。 - FY2021初出有価証券報告書
「・取引先メーカーからの仕入商品の入荷遅延、海外生産工場の操業停止、物流遅延」
感染症拡大により、店舗営業制限だけでなく、メーカーからの入荷、海外生産工場の操業、物流が停滞するリスクが初めて独立して示された。