EV部品供給・物流停滞による委託生産遅延
FY2022に初出。10回の記載のうち4回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2023-Q2。直近の記載はFY2027-H1。
クオンタムソリューションズがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社とほぼ同じ時期。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに1社。
- FY2027-H1悪化有価証券報告書
「本半期報告書提出日現在、新たな購入注文書(PO)の発行には至っておらず、具体的な発注時期および支払時期は確定しておりません。」
供給・調達リスクは、従来のGPU設備調達上の不確実性から、GPU契約の合意解除後も新たなPO、発注時期、支払時期が未確定という状態として実際に表れている。 - FY2026再定義有価証券報告書
「GPU調達価格の上昇、設備供給の制約、電力コストの上昇、データセンター資源の不足、顧客需要が想定に達しないこと又は技術更新速度が想定を上回ること等が生じた場合、投資回収期間が長期化し、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。」
供給・物流リスクの中心が、EV部品の調達遅延から、AIDCにおけるGPU、電力、データセンター資源、顧客需要、技術更新に伴う投資回収長期化へ移っている。 - FY2025再定義有価証券報告書
「当社グループのAIソリューション事業では、AIDC事業において、米中問題に起因するサプライチェーンの分断化のリスクがあります。」
サプライチェーンリスクの中心が、従来のEV部品・物流から、AIDC事業における設備・部材調達へ明確に移っている。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「サーバーメーカーの増産による需給ギャップの解消や、米中問題に起因するサプライチェーンの分断化がさらに強化された場合には、当社の有利なポジションを維持できなくなるリスクがあります。」
従来のEV部品・物流遅延リスクに加え、AIインフラ事業のGPUサーバー調達について、需給ギャップの解消や米中問題による供給網分断が事業上の優位性を損なう可能性として具体化している。 - FY2024再定義有価証券報告書
「一方、米中関係の緊張が高まると共に、世界経済の分断化が進行しており、当社としてもサプライチェーンの再構築や国内新規事業のマーケティング体制の見直しが必要となっております。」
供給・物流リスクの中心が、従来のEV部品調達・タイ生産から、米中関係の緊張と世界経済の分断化に伴うGPU等のAI関連事業のサプライチェーン再構築へ広がっている。 - FY2024-Q1再掲有価証券報告書
「製造台数及び販売台数は、生産の遅れ等に伴い、計画に比して少量にとどまっており」
EV部品・物流問題を背景として従来から記載されていた生産遅延が、当四半期も製造・販売台数の少量化として継続している。 - FY2023悪化有価証券報告書
「EVの製造台数及び販売台数は、事業開始直後ということもございますが、部品の調達の遅延や船便の遅延・欠航、部品・癒着材などの不具合により、計画に比して少量に留まっており、計画達成が果たせませんでした。」
部品調達遅延、船便の遅延・欠航、部品・癒着材等の不具合が実際に発生し、EVの製造・販売台数が計画を下回った。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「しかし、新型コロナウイルス感染症の影響によるサプライチェーンの混乱のため、部品の調達に遅延が生じ、完成品の入庫に遅れが生じております。」
新型コロナウイルスに起因する部品調達遅延が継続し、今回は完成品の入庫遅延にも波及している。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「中国の新型コロナ感染症対策で輸送の遅延が生じたため、一部部品調達の遅れが生じました」
中国の新型コロナウイルス感染症対策に伴う輸送遅延が実際に発生し、一部部品調達の遅れとして委託生産計画に影響している。 - FY2022初出有価証券報告書
「このような状況による部品供給の延滞が起きれば、当社の委託生産計画が遅延する可能性があり、販売業績に悪影響を与えるリスクがあります。」
日本・中国からタイへの部品供給について、都市封鎖、工場停止、輸送停止、港湾混雑に伴う委託生産計画の遅延リスクが初めて整理されている。