中東情勢の悪化と原油高を背景に、野村證券は2026年末の米ドル円見通しを152.5円へ引き上げた。中東情勢が収束し原油価格が落ち着けば、年内は150~155円のレンジへ緩やかに推移する可能性があるとの見方を示している。
野村證券は為替見通しを全般的に米ドル高方向へ修正し、2026年末の米ドル円見通しを152.5円へ引き上げた。チーフ為替ストラテジストの後藤祐二朗は、中東情勢の収束と原油価格の安定を前提とすれば、FRBの利下げ再開や日銀の利上げ観測などを背景に、米ドル円は緩やかに150~155円レンジへ移動する可能性が高いとした。
中東情勢を巡る不確実性は高いものの、短期的には米ドル相場の堅調が続くとの見方が示された。2026年末の新旧対比表で、2026年6月は旧152.5円→新157.5円、2026年9月は旧150円→新155円、2026年12月は旧147.5円→新152.5円、2027年12月は旧140円→新145円とされた。
中東情勢が収束し原油価格が落ち着けば、米ドル安圧力が再び強まる公算が大きいとの見方も示された。日米金利差や日銀の動向、原油高の影響で円安・米ドル高の局面が続く可能性があり、介入リスクやタカ派的な日銀の姿勢にも注意が必要との指摘がある。金融市場の需給が動く局面では、WTI原油やエネルギー輸入の影響が円需給に与える影響にも言及されている。
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