米ドル円は2026年9月7日に155円を割り込み、一時153円を下回るまで円高が急速に進行した。背景には日銀の利上げ期待と債券市場の安定を巡る見方、介入の積み重ねがある。今後は米利上げの動向や原油価格の推移次第で動きが変わる可能性がある。
米ドル円相場は9月7日に節目の155円を割り込み、一カ月強で10円超の円高・米ドル安が進行した。円高局面を受け、国内外の投資家の関心が高まり、野村證券の後藤祐二朗氏が見方を解説している。
背景として日銀の利上げ加速への期待と日本の債券市場安定への期待が挙げられる。G20会議前後には米国側の円安是正圧力も強まり、GPIFやノルウェー年金の日本国債投資拡大が円高を促したとの見方がある。CFTCの円ショートが回復している点も指摘される。
協調介入が転換点となった可能性がある。日銀・日本政府への利上げ加速圧力を米当局が示したことにより、中長期的な日銀の金融政策への期待が変化したとされ、介入は需給を一時的に調整しつつ市場のファンダメンタルズ変化を待つ構図とされる。
日米協調介入後の見通しとして、日銀の利上げペースが加速すれば円高の反発を抑制し、国債市場の安定にもつながる可能性がある。一方原油価格が高止まりすると米ドル需要が再び増加し、円相場の動きは油価次第で再度変動する可能性がある。