30日午後の東京市場で円は高値圏を維持。日銀の政策据え置きにもかかわらず物価見通しの引き上げが示唆され、12月の利上げ観測がくすぶる状況となっている。
30日午後の東京外国為替市場で円相場は高値圏の推移を続け、14時時点のドル円は1ドル=157円40〜42銭付近。前日17時時点に比べて円高・ドル安は約42銭となっている。
日銀は金融政策決定会合で政策金利を据え置いたものの、先行きの物価上振れを見据え利上げ路線を維持する構えを示し、円買いを誘導した。市場ではこの決定をタカ派的据え置きと受け止める動きが広がったが、午前中には一時157円12銭まで下落する場面もあった。
日銀の植田和男総裁の午後の記者会見で次回の利上げ時期をどの程度踏み込むかが焦点となり、取引は午後にかけて細る見通し。決定内容では高田委員が利上げを主張した点が注目された。公表された展望レポートは、物価安定の目標2%と概ね整合的な水準にあるとの認識と、2027年の物価見通しの引き上げを示した。
市場関係者は12月会合での利上げを意識する声が強まっており、植田総裁の発言次第で円相場が再び動く可能性がある一方、具体性を欠けば円売りが戻る展開も想定している。