FRBのウォーシュ議長がジャクソンホール会議で追加利上げを示唆し、市場で米金利が上昇、ドル高・円安が進んだ。9月の利上げ確率も急速に高まるとの見方が広がっている。
FRBのウォーシュ議長がジャクソンホール会議で、インフレ率が2%目標に向かって収束しなければ「やるべき仕事がある」と述べ、追加利上げの可能性を示唆した。これを受けて米金利が上昇し、ドル買いが優勢となって円は一時160円台へと下落した。
ニューヨーク市場の取引終盤ではドル円が160.15円、ドル指数は99.69まで上昇した。9月FOMCでの0.25%ポイント以上の利上げ確率は講演前の約35%から講演後の57.5%へと急上昇した。
米金利の上昇は日米金利差の拡大と円安圧力を生み、日本国内では物価上昇の懸念がくすぶり、日銀の9月利上げ観測が強まっている。市場関係者は09月のFOMC前後の動向と日米財務相会談の行方に注目している。
財務相会談では岸田政権と米財務当局者の個別会談が取り沙汰され、円相場や日本の金利動向への影響が焦点となる見込み。市場関係者はウォーシュ氏の発言が過去に比べ具体性を欠くとの見方もある一方、今後の政策動向には引き続き注意を払う必要があるとの見方を示している。