AIデータセンターの拡大を背景に電力を制御するパワー半導体の需要が広がる中、日本勢は統合と次世代素材の強化で市場競争力を高めようとしている。
AI関連のデータセンター需要が拡大することで、パワー半導体の需要機会が増えるとの見方が強まっている。特に高電圧・大電流を効率よく制御する半導体分野が注目を集め、メモリ市場の活況とともにデータセンター周辺の供給網の強化が進む見込みだ。
この分野の最大手インフィニオンテクノロジーズは8月24日、インドのC2iセミコンダクターズを買収し、AIサーバー向けのデジタル電力管理技術や垂直給電技術を取得した。買収を通じて、同社はパワー半導体と車載半導体での優位性を活用し成長を狙う。
日本勢は統合による規模拡大で対抗する方針を掲げ、再編を進めている。一方で中国メーカーの台頭が顕著となっており、今後の競争の行方が注目される。
EV市場の成長鈍化を背景に、車載用SiCを用いたパワー半導体の需要動向にも警戒感が出てきており、DC省電力化の技術が鍵になるとみられる。