円高転換は原油価格次第で鮮明化するとの見方が示され、先週は円買いが進み米ドル円は一時156円台前半へ下落しました。日銀の利上げ観測や中東情勢にも触れられています。
世界的な金利上昇の一巡感がある中、為替市場では円を買い戻す動きが強まっており、先週の米ドル円は156円台前半まで下落しました。背景には米債券市場の利回り動向と円の相対的な魅力の再認識があります。
長期金利の動向として米10年債利回りが先週後半に5%を下回り、日本の10年債利回りも2.8%を割り込む場面がありました。原油価格の高止まりも円高転換を遅らせる要因になり得ると指摘されています。
日銀は12月に利上げを見据える公算が大きく、10月会合で利上げを見送る可能性が高いとされます。インフレ見通しの判断を巡る公表では、基調物価の2%近傍維持を重視しつつも、政策運用の慎重さが続く見通しです。
原油価格の動向と中東情勢は、当面の円相場に大きな影響を与える要因です。9月の貿易統計は赤字が拡大要因となるリスクを残す一方、輸出の好調と原油輸入額の減少が収支改善の要因ともなりました。