中小企業における生成AIの実態を調査したところ、現在業務での利用は約7割に達する一方、日常的な活用は約2割にとどまる。主な用途はメール作成や報告書作成で、導入の壁は使い道のイメージ不足が最も大きいという。
本調査はエフアンドエムクラブ会員企業2,503社を対象に、2026年7月1日から7月31日までの期間で実施された。生成AIを現在業務で利用している企業は約7割にのぼるが、ほぼ毎日利用する企業は約2割、月に数回のスポット利用が最も多いという結果になった。自由記述には、一部の従業員が継続的に利用する一方、全社として使いこなせていない実態が伺えた。
利用の中心は無料の汎用テキスト生成AIで、用途はメール・報告書の作成が6割超、経営判断の参考や壁打ちが5割弱と上位を占めた。ほぼ毎日利用する企業では有料版の利用が約7割で、効果を幅広く実感している一方、情報漏えいリスクや出力内容の確認といった課題も高い割合で挙げられた。
導入の壁としては「どの業務に使えばよいかイメージが湧かない」ことが最多で、費用やリスクを理由とする企業は少なかった。社内ルールを整備している企業は約1割にとどまり、ほぼ毎日利用する企業でも約4分の1がルールを整備できていない。業種別には医療・福祉での導入進展は高い一方、ルール整備は低い状況が指摘されている。