来週のドル円は157円台後半から160円を挟む神経質な値動きが見込まれ、米CPIとPPIの発表、AI株安の綱引き、日銀の12月利上げ観測が焦点となる。
来週の市場は米10月CPIと同月のPPIの発表を控え、インフレの粘着性が確認されればFRBの追加利上げ観測が強まりドル買いが進みやすい。一方、民主党の上下両院多数派奪取を背景にAI・半導体関連株の急落が続く場合はリスク回避で円買いが優勢となる場面が想定される。市場関係者は160円が視野に入る局面で日銀の介入警戒感が高まる可能性を指摘している。
今週は中間選挙後の相場動向を受け、米長期金利の動向と雇用統計の影響でドルが上値を試す場面が多かった。週末の雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を大きく上回り、FRBの年内追加利上げ観測が再燃。これにより158円台を一時記録する場面もあったが、AI関連銘柄の売りなどで再びドル買い圧力が抑制され、下値には200日移動平均線が意識された。
来週のレンジはおおむね155円00銭〜160円00銭と予想され、上値の目安として159円50銭や160円30銭、下値の目安として154円90銭や151円90銭が挙げられる。米CPIとPPIの結果次第でドル買い・ドル売りの流れが鮮明になり、日本市場の動向は日銀の利上げ観測の変化にも左右される見込み。AI関連株の動向次第では日銀の金融政策判断にも影響を与え、円安・ドル高要因となる可能性もある一方、日銀が利上げを慎重に進めるとの見方が広がる局面では円高要因が優勢となる可能性もある。