日銀が基調物価上昇率を2%程度に到達したと判断する方向で検討を進め、展望リポートへ反映する可能性が浮上。これをめぐり、高市政権の脱リフレ動向と日銀判断の関係性が注目されている。
日銀が基調的な物価上昇率について、2%程度に到達したとの認識を示す方向で検討を始め、今月29日・30日に開く金融政策決定会合の展望リポートへ反映させる方針が報じられた。これを受け、同日には海外メディアも同様の内容を伝え、判断時期の前倒し感が指摘された。
背景として、原油高と円安による物価上昇の影響でインフレ予想が上昇し、日銀がインフレリスクを警戒する中で「2%到達」の認定を政策正常化の正当化材料として位置づけるとの見方がある。
一方、政権がリフレ政策からの脱却を模索する中で日銀判断がどう影響するかが論点となっている。過去の異次元緩和の評価を巡る日銀の整理と、政策転換の正当化の仕方が議論の焦点となっている。
佐藤審議委員の発言を巡る動きとして、現状の緩和的金融環境を維持しつつ少しずつ政策金利を引き上げるべきとの見解が紹介された。これらの動きは、日銀内部と外部の動きが連動しているとの解釈を促す。
今後の金融政策は、物価上昇を抑制する一方で景気や株式市場への影響を慎重に見極める姿勢が強まると見られ、利上げペースは外部ショック次第で大きく変わる可能性がある。