新型コロナウイルス感染拡大による経済・建設需要・工事遅延リスク
FY2020に初出。9回の記載のうち3回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2021-Q3。直近の記載はFY2025。
ジェコスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社の中央値(2024年)より4年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。13社中6社が悪化側に。
直近の記載が「削除」なのは、ほかに4社。
- FY2025削除有価証券報告書
「金融恐慌、感染症の拡大等、世界規模で経済環境が大きく変動する事象が発生した場合には、建設投資需要が大幅に落ち込む等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。」
新型コロナウイルス感染拡大を独立項目として扱っていた従来のリスク記載はなくなり、感染症を含む世界規模の経済環境変動リスクへ統合されている。 - FY2022再定義有価証券報告書
「当連結会計年度(当社第55期)におけるわが国経済は、緩やかな持ち直しの動きが続き、新型コロナウイルス感染症に対しても経済社会活動正常化に向けた進展が見られたものの、資源価格や諸物価の高騰はロシアのウクライナ侵攻もあってその影響が広がっており、景気の先行きへの不透明感が強まっているものと見ております。」
感染症による経済・建設需要への影響が継続する一方、経済社会活動の正常化に向けた進展も示され、資源価格高騰など新たな外部要因を併記する認識へ変化した。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「海外経済および国内消費の回復等により緩やかな持ち直しの動きが続いているものの、足下は新型コロナウイルス変異株の影響が拡大しており、予断を許さない状況と見ております。当社グループの属する建設業界におきましては、公共投資は底堅く推移したものの、民間建築分野の需要持ち直しには停滞感も見られ、引き続き動向を注視する必要があります。」
新型コロナウイルス感染症の影響が変異株により拡大し、建設業界では民間建築分野の需要持ち直しに停滞感が見られると記載している。 - FY2022-Q1再掲有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間(2021年4月~2021年6月)におけるわが国経済は、海外経済の回復に加え、国内でもワクチン接種の普及効果への期待もあり、緩やかな持ち直しの途上にあるものの、感染再拡大の懸念から、当面一進一退の状況が続くものと見ております。」
新型コロナウイルス感染症の再拡大が経済環境や建設需要に影響し得るリスクを継続して認識している。事業等のリスクについては重要な変更・新規発生はないとしている。 - FY2021悪化有価証券報告書
「当社グループの属する建設業界におきましては、公共投資は堅調であったものの、一部において工事中断、着工延期がありました。また、民間建築分野の需要回復も力強さに欠けており、今後の動向には注意を払う必要があります。」
新型コロナウイルス感染症の影響が工事中断・着工延期、民間建築需要の弱い回復として年度を通じて現れ、建設需要への懸念が継続している。 - FY2021-Q3悪化有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間(2020年4月~2020年12月)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により内需・外需ともに大きく落ち込みました。2020年末にかけては持ち直しの動きが見られたものの、足元は影響が再拡大しており、先行きに予断を許さない状況が続いております。一方、当社グループの属する建設業界におきましては、一部において工事中断、着工延期があり、また足元の受注は民間分野で弱含みに推移しており、今後の動向を注視する必要があります。」
新型コロナウイルス感染症の影響が再拡大し、内需・外需の大幅な落ち込み、工事中断・着工延期、民間分野の受注弱含みとして実際に現れていると記載している。 - FY2021-Q2顕在化有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間(2020年4月~2020年9月)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により内需・外需ともに大きく落ち込み、その収束が見通せず先行きに予断は許さない状況であるものの、足元は持ち直しの動きが見られます。一方、当社グループの属する建設業界におきましては、一部の現場における工事中断、着工延期を除くと都市部を中心に堅調な工事進捗となりましたが、足元弱含みで推移している建設工事受注動向には当面注視してまいります。」
新型コロナウイルス感染症の影響が内需・外需の大幅な落ち込みとして続き、建設業界でも一部現場の工事中断・着工延期が発生していると記載している。一方、都市部では堅調な工事進捗も示している。 - FY2021-Q1顕在化有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間(2020年4月~2020年6月)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により内需・外需ともに急激に落ち込みました。足元は下げ止まりの動きが見られるものの、先行きの不透明感は払拭されておりません。一方、当社グループの属する建設業界におきましては、一部の現場において工事中断、着工延期はあったものの、都市部を中心に堅調な工事進捗となっています。」
新型コロナウイルス感染症の影響が、内需・外需の急激な落ち込み、先行き不透明感、一部現場での工事中断・着工延期として実際に現れていると記載している。 - FY2020初出有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染拡大による経済環境の悪化及びそれに伴う建設需要への影響については注視していきますが、現時点では下記の経営方針・事業環境認識に変更はありません。」
新型コロナウイルス感染拡大による経済環境悪化、建設需要への影響、工事中止・進捗遅れを初めて独立したリスクとして明示している。一部で工事中断が実際に発生した一方、当期の影響は軽微と説明している。