出演者・顧客嗜好による演劇興行成績の変動
FY2017に初出。11回の記載のうち4回が「再掲」。直近の記載はFY2026。
松竹がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社の中央値(2024年)より4年早い。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに3社。
- FY2026再掲有価証券報告書
「また、常にお客様に満足していただけるような魅力ある公演を提供するよう努力しておりますが、公演及び出演俳優の話題性・認知度やお客様の嗜好の変化等により、入場者数が大きく左右される可能性があります。」
出演者・公演の話題性や顧客嗜好による入場者数変動リスクが、引き続き明示されている。 - FY2024再掲有価証券報告書
「1月の「平家女護嶋 恩愛麻絲央源平」、2月のスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」、一部公演中止のあった6月の「熱海五郎一座」、8月の「ビートルジュース」等も大変好評を博しました。」
一部公演中止が発生する一方、複数の演目は好評・好成績となった。出演者や顧客嗜好による公演成績の変動は継続している。 - FY2024-Q2顕在化有価証券報告書
「6月の熱海五郎一座公演と8月の「ビートルジュース」は一部公演中止となりましたが、大変好評を博しました。」
演劇興行において、一部公演の中止が実際に発生した。中止があった一方で、対象公演は大変好評と記載されている。 - FY2023顕在化有価証券報告書
「しかしながら、7月から8月にかけてオミクロン株の流行に伴う感染者数の増加に伴い、一部の公演が中止となりました。」
舞台関係者の感染症罹患により、一部公演の中止が年度内に実際に発生した。 - FY2023-Q3顕在化有価証券報告書
「しかしながら、7月から8月にかけてオミクロン株の流行に伴う感染者数の増加に伴い、一部の公演が中止となりました。」
感染症により一部公演の中止が実際に発生した。休演者に対しては代役を立てるなど、公演継続の対応も記載されている。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「演劇業界は、新型コロナウイルス感染者発生への対応を続けました。当期は舞台関係者の感染等により中止を余儀なくされた公演を改めて上演する等少しでもコロナ前の状況に戻すべく、感染防止策を徹底し公演を継続しました。」
舞台関係者の感染等により公演中止が実際に発生し、再上演や感染防止策によって対応したと記載された。感染症による公演・観客動員の変動リスクが継続している。 - FY2022-Q2再掲有価証券報告書
「演劇業界は、一部の公演では中止、自粛を余儀なくされましたが、舞台芸術に関わる団体が名を連ねる緊急事態舞台芸術ネットワークと綿密に情報を共有し、感染防止対策を十分に取り、公演を実施しました。」
感染症による公演中止・自粛と、感染防止対策を講じた上での公演実施が併存しており、観客動員や公演実施が感染症の影響を受ける状況が継続している。 - FY2022-Q1再掲有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、松竹直営劇場の演劇公演では、引き続き収容率を抑え、感染予防を徹底し、お客様の安全、安心に配慮した興行を行ってまいりましたが、緊急事態宣言の発出により、4月及び5月の興行で、一部期間または全日程で公演中止となるものがありました。」
感染症下で収容率を抑えた興行を継続する一方、緊急事態宣言により一部期間または全日程の公演中止が発生している。 - FY2021悪化有価証券報告書
「演劇業界は、感染症の影響を受け、公演の中止、自粛等の休演期間が明けた後、感染予防を徹底し、日程、上演時間等も工夫しながら興行を再開いたしました。その中で、引き続きお客様の嗜好に合わせた公演を実現し、観客動員を維持しながら、動画配信事業等新たな販路を開拓していくことが課題となりました。」
顧客嗜好による観客動員の変動という従来のリスクに加え、感染症による中止・休演と観客動員維持、新たな販路開拓が課題として明示された。 - FY2020悪化有価証券報告書
「演劇業界は、依然としてお客様が公演を厳しく選別している状況が続いています。その中で、お客様の嗜好に合致した公演・企画を実現させていくとともに、現状の観客動員を維持しながら、新たな販路を開拓していくことが課題となりました。」
観客が公演を厳しく選別する状況が継続し、嗜好への適合、観客動員の維持、新たな販路開拓が課題として明示された。 - FY2017初出有価証券報告書
「出演俳優の健康上の理由及び不慮の事故等により出演が不可能になる恐れがあります。そのような事態に対しては、常に代役の出演が可能な状況を維持する等の対策を講じてはおりますが、場合によっては当企業グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。」
出演者の健康・事故による出演不能リスクと、代役を維持する対応策が記載されている。顧客嗜好や公演・出演者の話題性による入場者数変動も同じリスク項目で示されている。