紙媒体需要の構造変化・国内紙パルプ市場の縮小
FY2016に初出。33回の記載のうち19回が「再掲」。直近の記載はFY2026。
KPPグループホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社の中央値(2023年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。13社中6社が悪化側に。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに10社。
- FY2026再掲有価証券報告書
「世界各地でグラフィックペーパーの需要が減少、欧州や中国など一部の地域では2025年の後半まで価格の下落も見られた」
デジタル化を背景とするグラフィック用紙需要の減少が世界各地で続き、欧州・中国では価格下落も生じた。パッケージング等への展開で対応する方向が併記されている。 - 2026-05-14悪化決算
「ペーパー事業では、世界各地でグラフィックペーパーの需要が減少、欧州や中国など一部の地域では2025年の後半まで価格の下落も見られたことから、減収、売上総利益も減益となりました。」
グラフィックペーパーの需要減少が世界各地の減収・減益として記載されている。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「国内の紙分野においては、グラフィック用紙の需要減少により販売数量が前年を下回り、売上高・利益ともに前年を下回りました。」
構造的なグラフィック用紙需要の減少が続き、販売数量だけでなく売上高・利益の前年割れとして現れている。 - FY2025悪化有価証券報告書
「情報媒体は先進国を中心に、「紙」から「電子」への移行が進み、特に新聞、雑誌、カタログ、帳票類などの需要減は業界の構造改革を促しています。」「パッケージング用紙についても飲料向け等で一部堅調な分野があるものの、全体として需要は伸び悩んでいます。」
グラフィック用紙の構造的需要減少に加え、従来堅調と説明されていたパッケージング用紙についても全体として需要の伸び悩みが記載された。 - FY2025-H1再掲有価証券報告書
「国内の紙分野においては、グラフィック用紙の構造的な需要減少により、販売数量は前年を下回り、減収減益となりました。」「中国では、景気後退により、紙・板紙の需要が伸び悩む中、新規大型マシンの相次ぐ増設によって、市況は軟化し、販売数量・売上高ともに前年を下回りました。」
国内グラフィック用紙の構造的需要減少が続き、中国でも景気後退と生産設備増設による市況軟化が記載されている。 - FY2024悪化有価証券報告書
「情報媒体のデジタル化が加速しており、紙(いわゆるグラフィック用紙)の需要の減少が続いております。一方、堅調と見られていたパッケージング用紙についても物価の高騰による商品全般の買い控えが起こる中、…需要は伸び悩んでいます。」
グラフィック用紙の構造的需要減少に加え、従来堅調と説明されていたパッケージング用紙にも需要伸び悩みが記載された。 - FY2024-Q3再掲有価証券報告書
「国内では、紙分野において、グラフィック用紙の需要減が続き、数量は前年を下回りましたが、価格修正により増収となりました。板紙分野では、輸出の減少、消費者の購買抑制、食品包装減少や、簡易包装への移行などが影響し、段ボール原紙の販売数量は前年を下回りました。」
グラフィック用紙の構造的な需要減少が続き、従来堅調だった段ボール原紙でも販売数量が前年を下回った。一方、紙器用板紙や高級板紙など品種別の需要差は残っている。 - FY2024-Q2再掲有価証券報告書
「国内においては、グラフィック用紙の需要減が続き、数量は前年を下回りましたが、価格修正によって紙分野は増収となりました。」「段ボール原紙の販売数量は前年を下回りました。」
グラフィック用紙の構造的な需要減少と販売数量の前年割れが続いている。板紙でも段ボール原紙の販売数量が前年を下回り、需要分化の中で一部品種の減少が継続している。 - FY2024-Q1再掲有価証券報告書
「日本においては、紙分野での価格修正により増収となったものの、構造的なグラフィック用紙の需要減少で数量は前年を下回りました。」
構造的なグラフィック用紙需要の減少と販売数量の前年割れが続いている。価格修正による増収要因はあるが、需要縮小そのものに関する新たな転換は示されていない。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「紙分野では、景気は緩やかな回復基調にはあるものの、グラフィック用紙は依然としてコロナ前には至らず数量は前年を更に下回りました。」
グラフィック用紙の販売数量が前年をさらに下回り、コロナ前の水準にも未達である状況が続いている。紙媒体需要の構造的な縮小が悪化方向に現れている。 - FY2023-Q1再掲有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間において、紙分野では一部印刷・情報用紙の価格修正による仮需がみられたものの需要の回復は限定的であり、書籍・コミックス用途も低調に推移し、販売数量は前年を下回りました。」
紙需要の回復は限定的で、書籍・コミックス用途を含む販売数量が前年を下回る状況が続いている。一方、板紙はEコマースや飲料用包装資材向けが堅調で、需要の分化も継続している。 - FY2022需要は小幅回復もコロナ前未回復有価証券報告書
「紙・板紙の内需は前年比でやや回復微増したものの、新型コロナウィルス感染拡大前の水準までの回復には至りませんでした。」
紙・板紙需要は前年からやや回復したが、コロナ禍前の水準には戻っておらず、構造的な需要縮小・回復の弱さが継続している。 - FY2022-Q3再掲有価証券報告書
「紙ではカタログ・チラシ等のグラフィック用紙を中心に一部需要の回復がみられたものの、その効果は限定的となりました。紙器用板紙は、緊急事態宣言等の解除以降、人流の増加に伴い若干の需要の回復が見られました。」
紙・板紙の需要に一部回復がみられたが、紙の回復効果は限定的であり、需要縮小・回復の弱さが続いている。 - FY2022-Q2需要回復は限定的有価証券報告書
「前年同期比ではカタログ、チラシ等のグラフィック用紙を中心に販売数量が大幅に回復しておりましたが、7月の緊急事態宣言の再発令により、回復は限定的となりました。」「紙器用板紙は、昨年は新型コロナウイルス感染症拡大防止による外出自粛やイベント等の中止により大幅に販売が減少しましたが、今上期は回復傾向にはあるものの、緊急事態宣言発令下の中自粛傾向が強かったことにより、回復は限定的でありました。」
前年同期比では紙・板紙の販売数量に回復がみられた一方、緊急事態宣言の再発令と自粛傾向により回復は限定的と説明している。 - FY2022-Q1前年同期比で回復もコロナ前未回復有価証券報告書
「紙では、前年同期が緊急事態宣言発令の影響を最も大きく受けた期間であり、前年比ではグラフィック用紙を中心に販売数量が大幅に回復いたしました。あた、書籍・コミックス向けの販売も堅調に推移しましたが、全体では新型コロナウイルス感染症拡大前の販売水準には回復していない状況にあります。」
前年同期比ではグラフィック用紙等の販売数量が大幅に回復したが、新型コロナウイルス感染症拡大前の水準には戻っていないという両面が示されている。 - FY2021悪化有価証券報告書
「紙・板紙の内需は2011年以降マイナスで推移しておりますが、コロナ禍の影響を受けた今年度は減少ペースが加速し、リーマン・ショック直後を上回るマイナス幅となりました。」
紙・板紙需要の減少が2011年以降継続し、当年度はコロナ禍により減少ペースと減少幅がさらに大きくなったと説明している。 - FY2021-Q3再掲有価証券報告書
「デジタル化の進捗等の影響による印刷用紙需要の減退はカバーできず、販売数量及び売上高は前年割れとなりました。板紙では、飲料用包装資材向けの段ボール原紙などが前期に引き続き堅調でしたが、インバウンド需要の消滅により、土産用菓子箱などに使用される白板紙の需要が大きく減少し、販売数量及び売上高は前年割れとなりました。」
印刷用紙の需要減少に加え、これまで堅調だった板紙でも白板紙需要が減少し、紙・板紙双方の販売数量及び売上高が前年割れとなった。需要縮小の状況が継続している。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「国内紙パルプ業界におきましては、外出自粛やイベント等の中止によるチラシ等の減少に加え、テレワークの拡大によりオフィス需要が減退し、紙の販売数量は減少しました。板紙においても、外出自粛による巣ごもり消費が一部寄与しましたが、経済活動の停滞と自然災害による青果物の収穫量減少などが重なり、販売数量は減少しました。」
従来から減少傾向にあった紙需要に加え、テレワーク、外出自粛、イベント中止等による紙需要の減少要因が具体化した。板紙も経済活動停滞や自然災害の影響で販売数量が減少し、紙・板紙双方の縮小が続いている。 - FY2020-Q3再掲有価証券報告書
「国内紙パルプ業界におきましては、紙では、消費増税の反動による個人消費の低迷や電子媒体へのシフトが継続していることによって雑誌・チラシ・カタログなどが低迷し、数量は減少しました。板紙においても、米中貿易摩擦の影響やインバウンド需要の縮小により数量は減少しました。」
紙需要の減少に加え、前四半期から続く板紙需要の減少も記載され、紙・板紙双方の需要縮小が継続している。 - FY2020-Q2再掲有価証券報告書
「国内紙パルプ業界におきましては、紙では、少子化による人口の減少とICT化に伴う電子媒体の普及により数量は減少しました。板紙においても、米中貿易摩擦の影響やインバウンド需要の縮小により数量は減少しました。」
紙需要の減少に加え、従来増加傾向として説明されていた板紙も、米中貿易摩擦やインバウンド需要縮小を背景に数量減少となった。需要縮小の状況が継続している。 - FY2020-Q1悪化有価証券報告書
「紙パルプ業界におきましては、ITや広告分野の電子化のさらなる加速によって主に雑誌・チラシ・カタログなどが低迷し、紙の需要は前年同期比減少となりました。また、板紙の需要は、天候不順によって飲料・青果物が影響を受け、前年同期比減少となりました。」
従来減少していた紙需要に加え、これまで増加基調として説明されていた板紙需要も前年同期比減少となり、需要縮小の影響範囲が広がっている。 - FY2019再掲有価証券報告書
「ITや広告分野の電子化の更なる加速によって主に雑誌・チラシ・カタログなどが低迷し、洋紙の消費は前年割れが続いております。一方、板紙では、企業のコストダウンに伴い省包装や簡易包装などの動きがみられますが、eコマース市場の拡大に伴う段ボール需要の増加もあり、前年に比べ増加しております。」
洋紙需要の減少と、eコマースを背景とする板紙需要の増加という需要分化を再確認している。 - FY2019-Q3再掲有価証券報告書
「国内紙パルプ業界は、紙は人口減や少子高齢化、出版物や広告の電子化が続き、需要が減少傾向にあります。板紙はEC市場の拡大に支えられ、増加傾向にあります。」
紙需要の減少と、EC市場を背景とする板紙需要の増加という需要分化が引き続き記載されている。 - FY2019-Q2再掲有価証券報告書
「国内紙パルプ業界におきましては、人口減少・少子高齢化に加え、情報・広告分野を中心に電子化の影響を受け、紙は前年に比べ減少しました。板紙は、地震・豪雨が青果物向けの出荷に大きな影響を与えましたが、ネット通販の伸長が下支えし、前年に比べ増加しました。」
人口減少・少子高齢化・電子化を背景とする紙需要の減少と、ネット通販を背景とする板紙需要の増加という需要分化が継続している。 - FY2019-Q1再掲有価証券報告書
「紙パルプ業界におきましては人口構造の変化やICTによるペーパーレス化の影響を受け出版物やチラシ・広告の紙離れが加速し、紙の需要は前年同期比減少となりました。また、板紙の需要は、Eコマース需要の拡大に支えられ、前年同期比増加となりました。」
紙需要の減少と板紙需要の増加という需要分化が継続している。リスク欄では、前事業年度のリスクについて重要な変更はないと記載されている。 - FY2018再掲有価証券報告書
「国内紙パルプ業界におきましては、人口の減少や少子高齢化による構造的な変化に加え、出版物や広告の電子媒体へのシフトにより、洋紙の消費は前年割れが続いています。一方、板紙は、Eコマース市場の拡大が段ボール需要をけん引し、前年に比べ増加しました。」
洋紙需要の減少が継続する一方、Eコマースを背景に板紙需要が増加する需要分化が再確認されている。 - FY2018-Q3再掲有価証券報告書
「紙は人口減や少子高齢化、出版物や広告の電子媒体へのシフトが続き、需要が減少傾向にあります。板紙は段ボール原紙の軽量化等包装合理化の動きが継続していますが、EC市場の拡大に支えられ増加傾向にあります。」
人口減少・少子高齢化・電子媒体へのシフトを背景とする紙需要の減少傾向が継続している。一方、EC市場を背景に板紙需要が増加傾向にあるという需要分化も引き続き示されている。 - FY2018-Q2再掲有価証券報告書
「国内紙パルプ業界におきましては、少子高齢化やICT化等の需要構造変化を受け、印刷用紙を中心に紙は前年に比べ減少しましたが、板紙はeコマースの成長に伴い、通販市場が伸びを見せ、前年に比べ好調に推移しました。」
印刷用紙を中心とする紙需要の減少が続く一方、eコマース・通販市場を背景に板紙需要は好調であり、紙種別の需要分化が継続している。 - FY2018-Q1悪化有価証券報告書
「紙パルプ業界におきましては人口構造の変化やICTによるペーパーレス化の影響を受け出版物やチラシ・広告の紙離れが加速し、紙の需要は前年比減少となりました。また、板紙の需要は、加工食品関連や通販市場の拡大に支えられ、前年比増加となりました。」
出版物・チラシ・広告を中心とする紙離れが「加速」と表現され、紙需要の前年比減少が続いている。加えて、国内拠点紙パルプ等卸売事業の売上高も前年同期比2.4%減少した。一方、加工食品・通販市場を背景に板紙需要は前年比増加しており、需要動向の分化も示されている。 - FY2017-Q3再掲有価証券報告書
「国内紙パルプ業界は、人口減や少子高齢化、出版物や広告の電子媒体へのシフトが続き、引き続き需要が減少傾向にあります。」
人口減少、少子高齢化、電子媒体へのシフトを背景とする国内紙需要の減少傾向が引き続き記載されている。 - FY2017-Q2再掲有価証券報告書
「国内紙パルプ業界では、少子高齢化・人口減少、ICT化による電子媒体の普及といった要因により、紙は前年割れが続いています。」
紙需要の前年割れが引き続き記載されている。前四半期の「紙離れが加速」という表現をさらに強める新たな記載はない。 - FY2017-Q1悪化有価証券報告書
「紙パルプ業界におきましては人口構造の変化やICTによるペーパーレス化の影響を受け出版物やチラシ・広告の紙離れが加速し、紙の需要は前年比減少となりました。」
人口構造の変化とICTによるペーパーレス化を背景に、出版物・チラシ・広告の紙離れが「加速」と表現され、紙需要の前年比減少が記載された。 - FY2016初出有価証券報告書
「スマートフォンの普及をはじめとしたメディアの多様化や電子化、少子高齢化など需要構造の変化により、新聞・出版市場や紙媒体の広告が減少し洋紙の消費は前年割れが続いています。」「人口減少やペーパーレス化等により、国内市場の縮小化が進むことが予想され」
当期の事業説明で洋紙消費の前年割れと販売数量・金額の減少を記載し、リスク欄では今後の市場縮小を示している。