繰延税金資産の回収可能性低下・評価性引当額増加
FY2020に初出。9回の記載のうち3回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2021-Q2。直近の記載はFY2026。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。62社中20社が悪化側に。
- FY2026繰延税金資産減少・評価性引当額減少有価証券報告書
「評価性引当額が832百万円減少しております。この減少の主な内容は、当社及び当社子会社の業績回復に伴い、課税所得が増加した結果、繰越欠損金に係る評価性引当額が減少したことによるものであります。」
繰延税金資産は42,977百万円から34,280百万円へ減少した一方、評価性引当額は業績回復と課税所得増加により832百万円減少した。 - FY2026-H1繰延税金資産減少有価証券報告書
「これは主に、現金及び預金が47,307百万円、その他流動資産(立替金等)が1,257百万円、建物及び構築物(純額)が1,908百万円、繰延税金資産が3,184百万円それぞれ減少したことによるものであります。」
繰延税金資産は前連結会計年度末から3,184百万円減少して39,792百万円となった。 - FY2025-H1繰延税金資産取り崩し有価証券報告書
「これは主に、売掛金が530百万円、繰延税金資産が6,654百万円それぞれ減少し、貸倒引当金が1,066百万円増加した一方、現金及び預金が7,952百万円、前払費用が1,187百万円、グアムリゾート施設の為替換算影響等により、建物及び構築物(純額)が1,334百万円、土地が1,004百万円それぞれ増加したことによるものであります。」
繰延税金資産は前連結会計年度末から6,654百万円減少して45,076百万円となった。本文では繰延税金資産の取り崩し等に伴う法人税等6,919百万円の計上を説明している。 - FY2024対処有価証券報告書
「当社は、抜本的な構造改革の継続により、入居率の改善や一括借上家賃の適正化による固定費削減等が進んだことで安定的に利益を確保できる事業構造となっており、当連結会計年度においても、繰越欠損金控除前では課税所得が生じております。」
繰延税金資産は25,152百万円から51,730百万円へ増加し、評価性引当額は業績回復に伴い31,843百万円減少した。繰越欠損金は残るものの、回収可能性の改善要因が具体化した。 - FY2022回収可能性改善要因と繰越欠損金増加が併存有価証券報告書
「下期以降の収支改善により安定的に利益を確保できる体制が整備されたことを受け、将来の一時差異等加減算前課税所得が見込まれることから、繰延税金資産を計上しております。」
収支改善を前提に繰延税金資産6,596百万円を計上した一方、税務上の繰越欠損金は59,879百万円まで増加し、回収可能性には引き続き見積り上の不確実性がある。 - FY2021悪化有価証券報告書
「当連結会計年度の繰越欠損金は51,292百万円、これに係る評価性引当額は51,274百万円となっております。」
繰越欠損金は前期の42,165百万円から51,292百万円へ増加し、ほぼ全額に評価性引当額を計上している。業績回復の遅れに伴う繰延税金資産の回収可能性への不確実性が拡大した。 - FY2021-Q3悪化有価証券報告書
「前連結会計年度の有価証券報告書の(追加情報)(新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響に関する会計上の見積り)においては、新型コロナウイルス感染症の拡大による賃貸事業における入居契約への影響について、2020年6月まで弱含みで推移するとの仮定を置いておりましたが、その影響は当第3四半期連結累計期間にも及んでいることから、2022年3月期の一定期間にわたり影響が継続すると仮定し、繰延税金資産の回収可能性等の会計上の見積りを行っております。」
新型コロナウイルス感染症の影響継続に関する仮定を、2020年6月までから2022年3月期の一定期間まで延長した。繰延税金資産の回収可能性等に関する不確実性がさらに長期化している。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「前連結会計年度の有価証券報告書の(追加情報)(新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響に関する会計上の見積り)においては、新型コロナウイルス感染症の拡大による賃貸事業における入居契約への影響について、2020年6月まで弱含みで推移するとの仮定を置いておりましたが、その影響は当第2四半期連結累計期間にも及んでいることから、2021年3月期の一定期間にわたり影響が継続すると仮定し、繰延税金資産の回収可能性等の会計上の見積りを行っております。」
新型コロナウイルス感染症の影響について、従来の2020年6月までとの仮定から、2021年3月期の一定期間まで継続する仮定へ見直した。繰延税金資産の回収可能性等に関する不確実性が長期化している。 - FY2020初出有価証券報告書
「当社施工物件で判明した界壁等の施工不備の影響により、2期連続で多額の繰越欠損金を計上したこと、補修工事の進捗遅延により翌期以降も十分な物件供給が困難であること、新型コロナウイルス感染症の蔓延よる経済活動の停滞等の影響により、業績の急激な回復は見込めないことから、一部の繰越欠損金に期限切れが発生する見込みとなっております。」
繰越欠損金42,165百万円に対して評価性引当額42,045百万円を計上し、繰延税金資産の純額は前期の236億44百万円から12億92百万円へ減少した。業績悪化・補修遅延・新型コロナウイルス感染症を背景に、回収可能性低下のリスクを新たに具体化した。