風評による社会的信用低下リスク
FY2016に初出。6回の記載のうち2回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2020。直近の記載はFY2025-H1。
MS&ADインシュアランスグループホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社の中央値(2026年)より6年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。26社中3社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに0社。
- FY2025-H1顕在化有価証券報告書
「当社グループを含む複数の国内損害保険会社で発生した代理店及び代理店への出向社員による情報漏えいの問題につきましては憂慮すべき事案と認識しており、…社会・お客さまからの信頼回復に向けて取り組んでまいります。」
代理店及び代理店への出向社員による情報漏えいが、社会・顧客からの信頼回復を必要とする事案として表面化した。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「当社及び両社は本命令を厳粛に受け止め、全力を挙げて当社グループ全体の業務改善・再発防止に取り組み、お客さまをはじめ関係する皆さまからの信頼回復に努めてまいります。」
行政処分を受け、社会・顧客からの信頼回復が必要な事案として、風評・社会的信用低下リスクの深刻化が明示された。 - FY2024-Q2顕在化有価証券報告書
「なお、当社グループを含む複数の国内損害保険会社で発生した企業保険における保険料調整行為、大手中古車販売店における保険金不正請求の問題につきましては憂慮すべき事案と認識しており、お客さま第一の業務運営をより適切なものに見直し、再発防止に努めるとともに、社会・お客さまからの信頼回復に向けて取り組んでまいります。」
保険料調整行為と保険金不正請求を信頼回復が必要な事案として認識し、風評・社会的信用低下リスクが実際の問題として表面化した。 - FY2020悪化有価証券報告書
「グループの企業価値の著しい毀損につながる行為の発生・社会的信用の失墜」
風評単独のリスク記載から、法令違反、労務問題、データガバナンス不備、コンダクトリスク等を含む企業価値・社会的信用の失墜リスクとして重要リスクに整理された。 - FY2017再掲有価証券報告書
「保険業界又は当社グループに対する風評が、マスコミ報道やインターネット上の書込等により発生・流布した場合、それが正確な事実に基づいたものであるか否かにかかわらず、当社グループの社会的信用に影響を与える可能性があります。」
報道・インターネット上の風評による社会的信用への影響と、早期発見・対応態勢を継続して開示している。 - FY2016初出有価証券報告書
「保険業界及び当社グループに対する風評が、マスコミ報道やインターネット上の書込み等により発生・流布した場合、それが正確な事実に基づいたものであるか否かにかかわらず、当社グループの社会的信用に影響を与える可能性があります。」
風評の早期発見と発生時対応の態勢整備を対処として示している。