少子高齢化・人口減少・低金利と金融競争の激化
FY2016に初出。18回の記載のうち10回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2017-Q3。直近の記載はFY2026。
千葉興業銀行がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2017年。同じテーマの他社の中央値(2021年)より4年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。6社中4社が悪化側に。
直近の記載が「その他」なのは、ほかに2社。
- FY2026政策金利引上げ継続と金利見通しの不確実性を具体化有価証券報告書
「日本銀行が2024年3月のマイナス金利解除以降、2024年7月、2025年1月及び同年12月に政策金利の引き上げを実施し、今後も利上げを継続する方針を示しています。これを受け、市場では追加利上げの時期や最終的な到達金利(ターミナルレート)を巡り、金利の見通しや経済環境の不透明感が高まっています。」
従来の低金利・競争激化のリスクに加え、2025年12月の政策金利引上げと、追加利上げ時期・ターミナルレートを巡る不確実性を記載した。 - FY2026-H1金利のある世界を統合の背景に明示有価証券報告書
「さらには、これまで長らく続いてきた金融緩和の方針が大きく見直され、「金利のある世界」の到来により金融分野における競争が一層激化することが予想され」
従来の政策金利引上げや市場金利の不確実性に加え、「金利のある世界」の到来と競争激化を、経営統合を検討する背景として明示している。 - FY2025政策金利上昇局面と新たな経営課題の追加有価証券報告書
「また、金融市場では、日本銀行が2024年3月のマイナス金利解除に続いて、2024年7月及び2025年1月に政策金利の引き上げを実施し、今後も利上げを継続する姿勢を示す中で市場金利及び経済環境の先行きの不確実性が高まっております。」
従来の人口減少・少子高齢化・金融競合に加え、マイナス金利解除後の政策金利引上げと市場金利・経済環境の不確実性を記載した。 - FY2024-Q3再掲有価証券報告書
「国内景気は、物価高や円安によるエネルギー価格の高騰、金融政策の見通しに対する不透明感などの懸念材料もありながら、インバウンド消費の回復や半導体不足の解消が進んだことなどにより経済活動が活性化し、緩やかな回復が続いております。」
物価高・円安・金融政策の不透明感を懸念材料として挙げつつ、インバウンド消費の回復や半導体不足の解消による緩やかな景気回復も記載している。 - FY2022再掲有価証券報告書
「人口に占める高齢者の割合が上昇するなど中長期的には人口減少トレンドへの転換・少子高齢化への進展が見込まれております。また、低金利環境が当面継続することに加え、県内中小企業の経営課題や個人のお客さまのニーズがますます多様化・高度化していくことを背景に、金融技術の進展等他業態を含めた金融競合の拡大が予想されます。」
人口減少・少子高齢化、低金利、金融競合の拡大を中長期的な経営環境上のリスクとして継続している。 - FY2021-Q3顕在化有価証券報告書
「資金運用収益 21,279 20,554」
資金運用収益が前年同期の212億79百万円から当第3四半期累計期間の205億54百万円へ減少した。今回の本文では低金利との直接の因果関係は明示されていない。 - FY2020-Q3顕在化有価証券報告書
「(うち貸出金利息) 16,587 16,164」
貸出金利息は前年同期の165億87百万円から当第3四半期累計期間の161億64百万円へ減少した。低金利との直接の因果関係は今回の経営分析本文では明示されていない。 - FY2020-Q2再掲有価証券報告書
「一方世界経済は、米中貿易摩擦や英国のEU離脱問題、中東情勢の緊張の高まりなど不確実性が増しており、先行きは不透明な状況が続いています。」
海外情勢の不確実性を景気・経営環境上の外部リスクとして引き続き記載している。 - FY2020-Q1再掲有価証券報告書
「一方、米中貿易摩擦や英国のEU離脱問題の動向など、海外情勢を中心に先行きは不透明な状態にあります。」
海外情勢の不透明感を、景気の外部リスクとして引き続き記載している。 - FY2019-Q3顕在化有価証券報告書
「(うち貸出金利息) 16,762 16,587」
貸出金利息は前年同期の167億62百万円から当第3四半期累計期間の165億87百万円へ減少した。本文の経済環境説明では、低金利との直接の因果関係は明示されていない。 - FY2019-Q2顕在化有価証券報告書
「資金運用収益 13,726 13,717 (うち貸出金利息) 11,169 11,026」
資金運用収益および貸出金利息が前年同期比で減少した。低金利との因果関係は本 filing の経営分析本文では明示されていない。 - FY2018顕在化有価証券報告書
「貸出金残高は順調に増加したものの、貸出金利回りの低下を主因に資金利益が減少した一方、投資信託販売の好調等により、役務取引等利益は増加となりました。」
低金利環境による貸出金利回り低下が資金利益の減少として通期実績に表れている。一方、役務取引等利益の増加も記載されている。 - FY2018-Q3顕在化有価証券報告書
「経常収益は、役務取引等収益が順調に増加しましたが、貸出金利息などの資金運用収益が減少し、前第3四半期連結累計期間比17億75百万円減少して372億16百万円となりました。」
低金利環境等を背景とする資金運用収益の減少が、経常収益の前年同期比17億75百万円減少として第3四半期累計期間にも表れている。 - FY2018-Q2顕在化有価証券報告書
「経常収益は、貸出金利息など資金運用収益の減少等により、前第2四半期連結累計期間比1億62百万円減少して254億12百万円となりました。」
低金利環境等を背景とする資金運用収益の減少が、経常収益の前年同期比減少として中間期にも表れている。 - FY2018-Q1顕在化有価証券報告書
「経常収益は、貸出金利息など資金運用収益の減少等により、前第1四半期連結累計期間比4億22百万円減少して124億52百万円となりました。」
低金利環境等を背景とする資金運用収益の減少が、当四半期の経常収益の前年同期比減少として引き続き実績に表れている。 - FY2017顕在化有価証券報告書
「貸出金残高が順調に増加したものの長引く低金利環境下で資金運用収益が伸び悩み、前連結会計年度比16億28百万円減少の522億55百万円となりました。」
低金利環境の継続が通期の資金運用収益・経常収益の伸び悩みとして実績に表れている。 - FY2017-Q3顕在化有価証券報告書
「金利水準が低位で推移し資金運用収益が減少したことなどにより、前第3四半期連結累計期間比5億63百万円減少して389億92百万円となりました。」
低金利の長期化が資金運用収益および経常収益の減少として実績に表れている。 - FY2016初出有価証券報告書
「千葉県における今後の経営環境は、少子高齢化の進展、県内人口の減少、低金利の長期化などにより、県内中小企業の経営課題や個人のお客さまのニーズがますます多様化・高度化するとともに、他業態含めた金融競合拡大による商品・サービスの過剰供給も見込まれます。」
地域市場の構造変化と競争激化を、新たな中期経営計画の前提となる経営環境として記載している。