電力需給ひっ迫と卸電力市場価格の急騰
FY2023-Q1に初出。9回の記載のうち3回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2023-Q3。直近の記載はFY2026。
シナネンホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社の中央値(2023年)より1年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2021年。15社中4社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに3社。
- FY2026悪化有価証券報告書
「損益面は、電力販売の相対取引における利幅縮小の影響等により、減益となりました。」
卸電力市場の価格変動リスクへの対応を進める一方、当年度は相対取引の利幅縮小が電力事業の減益として現れた。 - FY2025対処有価証券報告書
「主に電力事業において、市場連動型プランへの移行と管理体制の見直しが寄与し黒字回復したこと等により、営業利益40億9百万円(前連結会計年度は営業損失7億11百万円)」
卸電力市場価格の変動等による電力事業の収益リスクに対し、市場連動型プランへの移行と管理体制の見直しが黒字回復に寄与したと記載している。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「また、電力市場においては、夏場の記録的な猛暑による需要増加が影響し、卸市場価格は前年同期と比べて高値圏で推移しました。」
前期の燃料価格低下・需要減少による卸市場価格の低位推移から、記録的な猛暑による需要増加を背景とする高値圏推移へ変化した。 - FY2024-Q3再掲有価証券報告書
「また、電力市場においては、燃料価格の低下と需要の減少により電力需給が安定しており、卸市場価格は低位で推移しました。」
電力需給の安定と卸電力市場価格の低位推移を、引き続き電力事業の市場環境として記載している。 - FY2024-Q1再定義有価証券報告書
「また、電力市場においては、LNGなど発電用燃料価格の下落に需要の低下が加わり、卸市場価格は低位で推移しました。」
従来の需給ひっ迫・卸電力市場価格高騰から、燃料価格と需要の低下による卸市場価格の低位推移へ、リスクの現れ方が変化している。 - FY2023卸電力市場価格は年明け以降低下したが、需給・調達環境の不確実性が継続有価証券報告書
「12月までは卸電力市場価格が高値圏で推移していたものの、年明け以降は冬季の需要期であるにも関わらず需要が伸び悩んだことからスポット価格が前年比で4割程度低下するなど、見通し難い状況が続きました。」
卸電力市場価格は年明け以降前年比4割程度低下した一方、需給動向は見通し難い状況が続いた。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「また、電力業界においても、節電要請が夏場に続き12月にも改めて発出されるなど厳しい需給状況が続き、卸電力市場の不安定な動向に加えて電力仕入調達価格が高止まりしており、電力事業の拡大を目指す当社にとってのリスクが継続しています。」
夏場に続いて12月にも節電要請が発出され、厳しい需給状況、卸電力市場の不安定さ、仕入調達価格の高止まりが継続している。 - FY2023-Q2顕在化有価証券報告書
「また、電力においても、6月に電力ひっ迫注意報が発令、7月には政府から節電要請が出されるなど、電力需給のひっ迫に伴う卸電力市場価格の高騰が続き、電力事業の拡大を目指す当社にとってリスクとなっています。」
電力ひっ迫注意報、政府の節電要請、卸電力市場価格の高騰が実際に発生・継続していると記載している。 - FY2023-Q1初出有価証券報告書
「電力市場においても、本年6月の記録的な高気温が電力需給のひっ迫を招き、卸電力市場価格が一時200円/kWhまで急騰するなど、電力事業の拡大を目指す当社にとって課題となっています。」
2022年6月の記録的高気温により電力需給がひっ迫し、卸電力市場価格が一時200円/kWhまで急騰したと記載している。