ジェネリック医薬品需要の一服と医薬品原料需要の鈍化
FY2017-Q2に初出。17回の記載のうち6回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2017。直近の記載はFY2024。
アステナホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。
直近の記載が「再定義」なのは、ほかに0社。
- FY2024再定義有価証券報告書
「医薬品原料部門の主要顧客領域であるジェネリック医薬品市場は、製剤安定供給のための新たな施策を厚生労働省として検討しており、製薬業界として品目の集約や、より安定供給力の高い原薬の製造供給が求められる環境になると予想しております。」
ジェネリック医薬品需要の鈍化・供給問題という従来の市場課題が、品目集約や安定供給力の高い原薬供給を求める制度・業界構造の変化として再整理された。 - FY2022悪化有価証券報告書
「医薬用医薬品市場におきましては、2021年12月のジェネリック医薬品の製造管理等における諸問題後に10社を超える企業が業務停止・改善命令を受け、販売中止や出荷停止も多発、信頼回復に向け、各社では製造管理・品質管理の徹底、コンプライアンス・ガバナンスの徹底を図る取り組みに注力しています。」
ジェネリック医薬品の製造管理問題が10社超の業務停止・改善命令、販売中止・出荷停止、信用回復対応へ拡大した。 - FY2022-Q2悪化有価証券報告書
「医薬品原料市場では、新型コロナウイルス感染症の影響による低調な荷動き傾向が継続しております。また、為替の急激な円安傾向及び原料価格高騰による調達価格の変動への対応が必要な状況となっております。」
医薬品原料の低調な荷動きが続くなか、急激な円安と原料価格高騰による調達価格変動への対応が新たな収益・調達上の課題となった。 - FY2022-Q1需要回復見込めず新規品等で堅調有価証券報告書
「医薬品原料分野につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により需要回復が見込めないなか、原材料費高騰による価格対応、新規輸入GE原薬及び中間体の納入、自社製品の販売拡大に注力いたしました。その結果、医薬品原料分野におきましては、新規GE品目及び新規中間体による売上寄与、新型コロナウイルス感染症関連の新規案件による受託品増加、自社製品納入実績が前期を上回る等により堅調に推移いたしました。」
需要回復が見込めない状況は続く一方、新規GE品目・中間体、感染症関連案件、自社製品の寄与により医薬品原料分野は堅調とされた。 - FY2021-Q3低調要因を新規採用・CDMOでカバー有価証券報告書
「医薬品原料販売分野では、風邪薬関連等OTC用原薬の不振、国内ジェネリック用原料の低調な推移をジェネリック新規品採用などでカバーし、堅調に推移いたしました。」
OTC用原薬・国内ジェネリック原料の低調さが続く一方、ジェネリック新規品採用などでカバーし、医薬品原料販売は堅調とされた。 - FY2021-Q2再掲有価証券報告書
「医薬品原料市場におきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響が継続しており、診療件数の低下に伴う処方量の低下により、医薬品と原料の在庫が動かず厳しい状況となっております。」
診療件数・処方量の低下により医薬品と原料の在庫が動かない厳しい状況が継続している。一方、ジェネリック新規品採用や胃腸薬関連原料、CDMOが下支えした。 - FY2021-Q1低調要因と新規採用・胃腸薬原料好調が併存有価証券報告書
「医薬品原料市場におきましては、国内・海外ともに風邪薬関連等OTC用原薬の不振、国内ジェネリック用原料が例年より低調な推移であったものの、ジェネリック新規品採用や胃腸薬関連原料の好調というプラス要因に加えて、CDMO分野が寄与した事により、堅調に推移いたしました。」
OTC用原薬や国内ジェネリック用原料の低調さが続く一方、ジェネリック新規品採用、胃腸薬関連原料、CDMOが下支えした。 - FY2020-Q2悪化有価証券報告書
「ジェネリック医薬品市場におきましては、政府の後発医薬品使用促進策の効果が頭打ちとなる一方、一般用医薬品市場では新型コロナウイルス感染症関連製品の需要拡大が続いております。」
ジェネリック医薬品市場では、政府の使用促進策の効果が頭打ちとなったと記載された。 - FY2019対処有価証券報告書
「政府の後発医薬品使用促進策の効果継続や、中国化学メーカーのたび重なる爆発事故等に起因した安定調達を重視する原料の国産品回帰により、後発医薬品の市況は堅調に推移しております。」
ジェネリック医薬品の需要鈍化が続く局面から、後発医薬品市況は堅調とする記載に変化した。ただし薬価改定に伴う値下げ要請は継続している。 - FY2019-Q3再掲有価証券報告書
「医薬品原料分野では、消費税増税に伴う薬価改定前の買い控えや値下げ要請もあり、利益確保が容易ではない状況のもと、」
薬価改定前のジェネリックメーカー等の買い控え・値下げ要請による医薬品原料市場の収益圧力が継続している。 - FY2019-Q2悪化有価証券報告書
「医薬品原料市場におきましては、10月の消費税法改正に伴う薬価改定を控え、在庫圧縮と買い控えを実施するジェネリックメーカーが多く、また中国江蘇省の爆発事故により、中国内の中間体製造がストップし、一部日本国内原料メーカーが製造できない状況となり、業界全体は低調に推移しております。」
ジェネリックメーカーの在庫圧縮・買い控えにより需要が低調となり、中国江蘇省の爆発事故で中間体製造が停止する供給面の問題も発生した。 - FY2018悪化有価証券報告書
「医薬品原料市場におきましては、ジェネリック医薬品市場拡大の鈍化傾向に加え、2018年4月の薬価改定による収益性低下に伴い、ジェネリック医薬品メーカー各社からの値下げ要請が増加する一方、原価低減を目的とした原料メーカーの変更や製品の製造委託が加速しております。」
ジェネリック市場拡大の鈍化に加え、値下げ要請の増加、原料メーカー変更、製造委託の加速が市場環境の変化として具体化された。 - FY2018-Q3再掲有価証券報告書
「医薬品原料分野では、後発医薬品数量シェアの伸長鈍化、原油価格や輸入原材料価格の高騰などのマイナス要因があるなか、」
後発医薬品数量シェアの伸長鈍化を背景に、ジェネリック医薬品メーカー向け原料販売の低調さが続いている。 - FY2018-Q2再掲有価証券報告書
「その結果、新薬メーカー向け中間体の新規採用に伴う売上は増加いたしましたが、ジェネリック医薬品メーカー向け原料販売は低調に推移いたしました。」
ジェネリック医薬品メーカー向け原料販売の低調さが続く一方、新薬メーカー向け中間体の新規採用売上は増加した。 - FY2018-Q1再掲有価証券報告書
「その結果、ジェネリック医薬品メーカー向け医薬品原料販売は低調に推移いたしましたが、新薬メーカー向けは、中間体の新規採用や既存医薬品原料の切り替えが進み、売上が伸長いたしました。」
ジェネリック医薬品メーカー向け原料販売の低調さが継続する一方、新薬メーカー向けでは新規採用・切り替えが進んだ。 - FY2017悪化有価証券報告書
「医薬品原料及び医薬品市場におきましては、政府の後発品使用促進策によるジェネリック医薬品市場の拡大が鈍化傾向にあることから、ジェネリック医薬品メ-カ-各社が原料の在庫調整を進めております。」
ジェネリック医薬品市場の拡大鈍化が原料メーカーの在庫調整につながり、原料販売にも若干の低調さが現れている。 - FY2017-Q2初出有価証券報告書
「医薬品及び医薬品原料市場におきましては、政府の後発品使用促進策により拡大を続けてきたジェネリック医薬品の需要に一服感が見られ、医薬品原料の需要も鈍化傾向にあります。」
ジェネリック医薬品需要の一服感と、医薬品原料需要の鈍化傾向が、市場環境上の新たなリスクとして初めて記載された。