感染症等の有事による事業運営・安全供給リスク
FY2020-Q2に初出。16回の記載のうち5回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2020-Q3。直近の記載はFY2024-Q1。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。112社中66社が悪化側に。
- FY2024-Q1対処有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、活動制限が解除され、社会経済活動の正常化に向けた動きが進行したものの」
感染症法上の5類移行と活動制限解除により、感染症に伴う事業運営上の制約が緩和され、社会経済活動の正常化が進行していると記載している。 - FY2023再定義有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染症の5類移行を契機として医療・介護機関も緊急対応態勢の緩和が図られ沈静化して参りました。」
感染症による緊急対応態勢や事業運営上の混乱が緩和・沈静化した一方、物価高騰等の新たな経営環境リスクが前面に出ている。 - FY2023-Q3対処有価証券報告書
「3月にはマスク着用の緩和、5月からのコロナウイルスの感染症法上の分類が2類から5類への変更により着実に医療供給体制は落ち着きを取り戻しつつあります。」
マスク着用緩和と感染症法上の分類変更を受け、医療供給体制が落ち着きを取り戻しつつあると記載している。 - FY2023-Q2対処有価証券報告書
「年末年始期間のコロナとインフルエンザのウイルス感染拡大が懸念されましたが、大きな混乱には至らず比較的安定的に推移したものと見られます。また3月にはマスク着用の緩和、5月からはコロナウイルスの感染症法上の分類が2類から5類へ変更などの決定を受け、当環境はウィズコロナ・アフターコロナに向け着実に進みつつあります。」
コロナ・インフルエンザの感染拡大懸念はあったものの大きな混乱には至らず、マスク着用緩和や感染症法上の分類変更を含め、ウィズコロナ・アフターコロナへの移行が進んでいると記載している。 - FY2023-Q1再定義有価証券報告書
「しかしながら、今後冬に向かい新たなコロナ変異株の発生やインフルエンザ流行懸念など、医療逼迫の不安感が未だ完全に払拭し切れない状況でもあります。」
医療・介護施設は落ち着きを取り戻したとする一方、今後の新たな変異株やインフルエンザ流行による医療逼迫懸念へ、感染症リスクの焦点を移している。 - FY2022対処有価証券報告書
「新型コロナウイルスの感染拡大は夏以降勢いを増し過去最大の感染者数となったものの、重症化率の低下とともに医療現場における適切な対応により市場は大きな混乱には至らず、比較的安定した状況で推移したものと見られます。」
感染者数は過去最大となったが、重症化率低下と医療現場の対応により市場の大きな混乱には至らず、従来の医療崩壊・現場混乱の記載から影響が相対的に抑制された説明へ変化している。 - FY2022-Q3対処有価証券報告書
「医療・介護を取り巻く環境としましては、世界的なコロナ感染の縮小傾向を背景に政府方針はコロナとの共存を目指す体制作りへと移行しつつあります。」
世界的なコロナ感染の縮小傾向と、政府方針がコロナとの共存を目指す体制作りへ移行しつつあることを記載している。 - FY2022-Q2悪化有価証券報告書
「全国的にコロナ感染が拡大したことで、コロナ感染者数が過去最高を記録し、医療提供体制のひっ迫感は継続しております。」
コロナ感染者数が過去最高となり、医療提供体制の逼迫感が継続していると記載している。オミクロン株による感染拡大も感染症リスクの具体的な要因として加わっている。 - FY2022-Q1再定義有価証券報告書
「しかしながら感染状況は世界的には未だ沈静化しておらず、地域によっては変異株の発生も相まって過去最多の感染者数を更新するなど、我が国においても今後の感染再拡大に不安感が残る状況にあるものと思われます。」
国内の医療逼迫が一時的に緩和されたとの記載に変わる一方、世界的な感染未沈静化、変異株、国内での再拡大懸念へと感染症リスクの焦点を移している。 - FY2021悪化有価証券報告書
「医療・介護を取り巻く環境としましては、新型コロナウイルス感染者数の増減が繰り返し発生しており、医療供給体制が逼迫している地域が全国的に拡大、医療・介護現場では緊迫感のある状況が継続しております。」
感染症リスクについて、感染者数の増減、医療供給体制の逼迫地域の全国的拡大、医療・介護現場の緊迫感を記載しており、影響の広がりを示している。 - FY2021-Q3再定義有価証券報告書
「医療・介護を取り巻く環境としましては、新型コロナウイルス感染症の全国的な拡がりの中、医療崩壊危機に直面している地域も増加傾向にあり、医療現場は多忙状態の長期化により疲弊度が増してきております。しかしながら、時間の経過とともに感染拡大防止対策も強化、整備され定着化することにより、一時の混乱時期に比し落ち着きを取り戻しつつもあります。」
医療崩壊危機に直面する地域の増加と医療現場の疲弊を記載する一方、感染拡大防止対策の定着により一時の混乱から落ち着きを取り戻しつつあるという両面の記載に変化している。 - FY2021-Q2再掲有価証券報告書
「医療・介護を取り巻く環境としましては、終息目処の立たない新型コロナウイルス感染症による医療崩壊危機が懸念され、医療機関等は感染拡大の事態収拾に向け全力で取組んでいる最中であり、依然混乱状況が継続しております。」
感染症の終息見通しが立たず、医療崩壊危機への懸念と医療機関等の混乱が継続していると記載している。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「医療・介護を取り巻く環境としましては、新型コロナウイルス感染症の再拡大の懸念が高まり、各医療機関はその危機感を強めてきております。また、介護施設においても感染クラスターの発生防止に向けた取り組みが継続しているなど、医療・介護業界は、先行き見通しのつかない感染問題に不安感を増しているものと思われます。」
感染症リスクについて、再拡大懸念の高まり、医療機関の危機感、介護施設でのクラスター防止対応を記載しており、医療・介護現場への影響に対する不安が続いている。 - FY2020悪化有価証券報告書
「新型コロナウイルス患者の受け入れの有無に関わらず、ほとんどの医療施設は患者数の激減によりその経営環境は大きく悪化し、政府の診療報酬の特例や医療物資の無料配布などの医療支援もまだ十分な成果を発揮できておらず、早急な追加対応が求められるところであります。」
感染症リスクが医療施設の患者数激減・経営悪化に実際に波及し、医療支援の不足と追加対応の必要性まで記載されている。 - FY2020-Q3悪化有価証券報告書
「医療・介護を取り巻く環境としましては、年明け以降急激に拡大した新型コロナウイルス問題による医療崩壊が懸念される中、急性期病院から診療所に至るまですべての医療機関はその最前線での対応に追われ大きな混乱状況に陥りました。また高齢者は重症化しやすいことから高齢者介護施設においても集団感染対策に多忙を極めた状況が継続しております。」
感染症リスクについて、医療崩壊への懸念、全医療機関の混乱、高齢者介護施設での集団感染対策という影響の広がりと深刻化を記載している。 - FY2020-Q2初出有価証券報告書
「有事リスク 火災、停電、戦争、感染症の伝染等が発生した場合、当社グループの事業運営及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。」
事業等のリスクに新たに有事リスクを追加し、火災・停電・戦争・感染症の伝染等による事業運営・経営成績への悪影響を明示している。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う医療機関の混乱と納入遅延が実際に記載されているため、リスクは発生済みとして扱う。