スマートフォン関連を中心とする電子化学事業の市場減速
FY2017-Q1に初出。31回の記載のうち12回が「対処」で、最初の「対処」はFY2017-Q3。直近の記載はFY2026-H1。
タムラ製作所がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2019年。同じテーマの他社の中央値(2018年)より1年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2019年。16社中10社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに9社。
- FY2026-H1対処有価証券報告書
「電子化学事業では、ソルダーペーストにおいて、車載用の堅調な推移に加えて連動相場制の価格設定により素材価格の上昇に連動して売上が増加しました。また、スマートフォン向けフレキシブル基板用ソルダーレジストの販売も好調でした。」
前期まで低調だったスマートフォン向けソルダーレジストの販売が好調となり、車載用ソルダーペーストも堅調に推移したため、電子化学事業の市場減速リスクは一部緩和された。 - FY2025対処有価証券報告書
「電子化学事業では、車載用ソルダーペーストおよびスマートフォン向けフレキシブル基板用ソルダーレジストが堅調に推移しました。」
スマートフォン向けフレキシブル基板用ソルダーレジストについて、前期までの需要低調から堅調な推移へ変化した。車載用ソルダーペーストも堅調とされた。 - FY2025-H1対処有価証券報告書
「電子化学事業では、車載用のソルダーペーストが堅調に推移し、また、スマートフォン向けフレキシブル基板用ソルダーレジストの需要が拡大しました。さらに円安が売上・利益の増加に寄与しました。」
スマートフォン向けソルダーレジスト需要が拡大し、車載用ソルダーペーストも堅調となったため、従来のスマートフォン・電子化学市場減速リスクは一部緩和された。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「電子化学事業では、中国市場の停滞や半導体関連市場の回復遅れにより、ソルダーペーストおよびソルダーレジストの売上高は前年同四半期累計期間を下回りました。」
中国市場の停滞と半導体関連市場の回復遅れにより、ソルダーペーストとソルダーレジストの双方で前年同期累計を下回る売上となった。 - FY2024-Q2悪化有価証券報告書
「電子化学事業は、中国市場の停滞や、スマートフォンやPCなどの情報通信需要および半導体関連需要の低迷により、ソルダーペーストおよびソルダーレジストの売上は前年同期を下回りました。」
中国市場の停滞、情報通信需要および半導体関連需要の低迷により、ソルダーペーストとソルダーレジストの双方で前年同期比減収となった。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「電子化学事業においては、自動車市場向けソルダーペースト需要は回復傾向となりましたが、スマートフォンやPCなど情報通信や半導体関連の需要は低調のため、ソルダーペースト、ソルダーレジストともに売上が減少しました。」
自動車向けソルダーペースト需要に回復傾向がある一方、情報通信・半導体関連の低調さによりソルダーペーストとソルダーレジストの双方で売上減少が記載された。 - FY2023再定義有価証券報告書
「電子化学事業では、ソルダーペーストの堅調な販売、価格改定努力、円安などにより、売上高が増加しました。一方、ソルダーレジストは、自動車関連顧客の減産やスマートフォン向けフレキシブル基板用の需要低調の影響を受けたものの、為替効果もあり前年度並みの売上となりました。」
スマートフォン向けソルダーレジストの需要低調が続く一方、ソルダーペーストは堅調で、電子化学事業内の製品別の差異が明確になった。 - FY2023-Q3再掲有価証券報告書
「電子化学事業では、ソルダーペーストの販売堅調に加え、主原料である錫価格の大幅な上昇を踏まえた価格改定努力が、売上高の増加要因となりました。」
ソルダーペーストの販売堅調と、錫価格上昇を踏まえた価格改定努力が継続している。 - FY2023-Q2前進有価証券報告書
「電子化学事業は、ソルダーペーストの売上が堅調で、中華系EVなどでの採用も進みました。」
スマートフォン等に依存する構図に加え、ソルダーペーストの中華系EVなどでの採用が進み、用途の広がりが示された。 - FY2022対処有価証券報告書
「エレクトロニクス市場における生産活動の回復により、ソルダーペースト、ソルダーレジストなどの電子化学材料の販売が堅調に推移いたしました。」
電子化学材料は市場の生産活動回復を背景に堅調となり、従来のスマートフォン等を中心とした市場減速リスクは一部緩和された。 - FY2022-Q3対処有価証券報告書
「電子化学事業は、エレクトロニクス市場の生産活動の回復により、ソルダーペースト・ソルダーレジストの売上が堅調に推移いたしました。」
市場の生産活動回復を背景に、ソルダーペースト・ソルダーレジストの売上が堅調に推移し、市場減速リスクが一部緩和された。 - FY2022-Q1対処有価証券報告書
「電子化学事業は、市場全体の生産活動の回復や、自動車関連の需要の高まりにより、ソルダーペースト・ソルダーレジストの売上が堅調に推移いたしました。」
市場全体の生産活動回復と自動車関連需要の高まりを背景に、ソルダーペースト・ソルダーレジストの売上が堅調となり、電子化学事業の市場減速リスクは一部緩和された。 - FY2021対処有価証券報告書
「中国市場の生産活動の回復と共に車載用のソルダーペースト・ソルダーレジストの生産が高まり、スマートフォン向けのフレキシブル基板用ソルダーレジストも堅調に推移いたしました。」
スマートフォン向けソルダーレジストが堅調に推移し、従来の立ち上がり遅れ・需要減速から一部回復している。 - FY2021-Q3前進有価証券報告書
「電子化学事業は、車載用のソルダーペースト・ソルダーレジストが堅調に推移するとともに、スマートフォン向けのフレキシブル基板用ソルダーレジストの生産が秋口に向けて高まりました。」
車載用材料の堅調さが続くとともに、スマートフォン向けソルダーレジストの生産が秋口に向けて高まり、市場減速後の回復が進んだ。 - FY2021-Q2対処有価証券報告書
「電子化学事業は、新型コロナウイルス感染拡大による世界的な生産活動の縮小により売上は全般的に減少しておりますが、スマートフォン向けのソルダーレジストの生産が夏前より本格化し、中国では5G基地局やデータセンター向けのソルダーペーストが堅調に推移いたしました。」
全般的な売上減少が続く一方、スマートフォン向けソルダーレジストの生産本格化と、中国の5G基地局・データセンター向け製品の堅調さが示され、市場減速リスクの一部が緩和されている。 - FY2021-Q1再定義有価証券報告書
「また、スマートフォン向けのソルダーレジストは例年より立ち上がりが遅れ、当連結累計期間の業績への寄与は限定的でした。中国では、新型コロナウイルスの影響で旧正月明けからの立ち上がりが遅れましたが、5G基地局向けやデータセンター向けのソルダーペーストなどは堅調に推移いたしました。」
スマートフォン向け製品の立ち上がり遅れと寄与の限定が続く一方、5G基地局・データセンター向け製品は堅調とされ、スマートフォン依存による低迷と成長用途の堅調さを併記する構図へ変化した。 - FY2020再定義有価証券報告書
「スマートフォンをはじめとする通信端末の5G関連の基板で使用されるフレキシブル基板用ソルダーレジストや、5G基地局で使用されるソルダーペーストは比較的堅調に推移いたしましたが、電子化学材料全体の業績を押し上げるには至りませんでした。」
スマートフォン関連市場の低迷という従来の表現から、5G端末・基地局向け製品は比較的堅調である一方、スマートフォン依存が残り全体業績を押し上げられないという構図へ変化した。 - FY2020-Q3悪化有価証券報告書
「電子化学事業は、自動車の電装化・電動化を背景に、これまで比較定安定した売上を確保してきた車載用ソルダーペーストが、世界的な自動車販売不振を背景にやや弱含みで推移するとともに、スマートフォン向けのフレキシブル基板用ソルダーレジストの生産が、季節変動で秋口より下降しております。」
車載用ソルダーペーストが世界的な自動車販売不振を背景に弱含みとなり、スマートフォン向けソルダーレジストの生産も秋口から下降したと記載された。 - FY2020-Q2後退有価証券報告書
「電子化学事業は、エレクトロニクス市場が総じて厳しい環境にある中で、例年よりは低水準ながらも、車載向けの高信頼性ソルダーペースト・ソルダーレジストやスマートフォン向けのソルダーレジストは概ね期初予想に沿って推移しております。」
市場環境は厳しいものの、車載向け材料およびスマートフォン向けソルダーレジストは例年より低水準ながら期初予想に沿って推移しているとされ、前四半期の立ち上がり遅れの表現から一部弱まった。 - FY2020-Q1悪化有価証券報告書
「電子化学事業では、車載向けの高信頼性ソルダーペースト・ソルダーレジストが、自動車の電子化・電動化を背景に引き続き堅調に推移しておりますが、スマートフォン向けのソルダーレジストは例年より立ち上がりが遅れております。」
車載向け材料は堅調である一方、スマートフォン向けソルダーレジストの立ち上がりが例年より遅れ、スマートフォン関連の減速が続いている。 - FY2019-Q3悪化有価証券報告書
「しかしながら、当第3四半期会計期間の後半よりスマートフォン関連を中心とした需要が急激に減速しており、今後の経営環境は予断を許さない状況となっております。」
スマートフォン関連需要が第3四半期後半から急激に減速したとされ、従来の市場減速リスクが実際の需要悪化として深まった。 - FY2019-Q2前進有価証券報告書
「また、スマートフォン新モデル向けのソルダーレジストが例年より早めに立ち上がり夏場に生産ピークを迎えました。」
前四半期に示された本格量産に向けた立ち上がりから、例年より早い立ち上がりと夏場の生産ピークという具体的な進展が示された。 - FY2019-Q1対処有価証券報告書
「電子化学事業は、車載向けの高信頼性ソルダーペースト・ソルダーレジストが、自動車の電動化・電子化を背景に堅調に推移するとともに、スマートフォン向けのソルダーレジストが夏場からの本格量産に向けて立ち上がりはじめました。」
車載向け材料の堅調さに加え、スマートフォン向けソルダーレジストが本格量産に向けて立ち上がり始め、前年度末の生産減少から一部回復の動きが示されている。 - FY2018悪化有価証券報告書
「電子化学事業は、秋口よりスマートフォンの新モデル量産対応を中心にフレキシブル基板用ソルダーレジストの売上が急増いたしましたが、年初以降はスマートフォン販売の減速を受け生産が減少いたしました。」
第3四半期までの新モデル量産対応による売上増加から、年初以降はスマートフォン販売減速による生産減少へ転じた。 - FY2018-Q3対処有価証券報告書
「電子化学事業は、秋口以降スマートフォンの新モデル量産対応を中心にフレキシブル基板用ソルダーレジストの売上が増加したほか、車載向けの高信頼性ソルダーペーストなどが堅調に推移いたしました。」
新モデル量産対応によりスマートフォン向けソルダーレジストの売上が増加し、前四半期までの在庫調整による弱含みから市場減速リスクが緩和された。 - FY2018-Q2対処有価証券報告書
「電子化学事業は、第1四半期まではスマートフォンの新モデル量産前の在庫調整の影響でやや弱含みの状況でしたが、秋口にかけて新モデルの量産対応で売上が増加いたしました。」
第1四半期までの在庫調整による弱含みから、新モデルの量産対応による売上増加へ転じ、スマートフォン関連の市場減速リスクが緩和された。 - FY2018-Q1悪化有価証券報告書
「電子化学事業では、原材料となる金属価格の上昇が利益を引き下げる要因となったほか、足元ではスマートフォンの新モデル量産前の在庫調整などにより弱含みで推移いたしました。」
スマートフォン関連について、新モデル量産前の在庫調整による弱含みが具体的に発生しており、市場減速リスクへの下押し要因が明示された。 - FY2017再掲有価証券報告書
「夏場以降スマートフォン向けのフレキシブル基板用ソルダーレジストが堅調に推移すると共に、電装化の進む車載市場向けに高信頼性ソルダーペースト・ソルダーレジストの開発を進めました。」
スマートフォン向けフレキシブル基板用ソルダーレジストの堅調さが継続して記載されているが、事業全体では円高により減収減益となった。 - FY2017-Q3対処有価証券報告書
「電子化学事業は、スマートフォン向けのフレキシブル基板用ソルダーレジストの生産が夏場に立ち上がってから順調に推移し、車載向けの高信頼性材料も堅調に推移しております。」
スマートフォン向けソルダーレジストの生産立ち上がり後の順調な推移と、車載向け材料の堅調さが示され、市場減速リスクの一部が緩和されている。 - FY2017-Q2再掲有価証券報告書
「電子化学実装事業は、市場の停滞及び円高の影響で全般に力強さを欠いております。そうした中でも、夏場よりスマートフォン新モデル向けのフレキシブル基板用ソルダーレジストの生産が上向きで推移し、自動車やスマートフォン向けのデュアルリフロー装置は比較的堅調に推移しておりますが、売上高は113億4千2百万円(前年同四半期比8.6%減)、セグメント利益は12億5千3百万円(同21.9%減)と、減収減益となりました。」
電子化学実装事業の市場停滞・円高影響は継続している。一方、スマートフォン新モデル向けソルダーレジストの生産上向きという一部改善も記載されている。 - FY2017-Q1初出有価証券報告書
「電子化学事業は、スマートフォン関連が前年同四半期に比較して弱含みで推移したほか、市場減速に伴い取扱製品の売上は全般に力強さを欠きました。」
スマートフォン関連の弱含みと市場減速が、売上の弱さとして実際に表れている。