多品種少ロット生産に伴う滞留在庫・棚卸資産評価リスク
FY2021に初出。11回の記載のうち4回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2023-Q1。直近の記載はFY2026-H1。
日本トムソンがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社の中央値(2023年)より1年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2018年。7社中3社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに6社。
- FY2026-H1対処有価証券報告書
「資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,488百万円増加し122,594百万円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金1,845百万円、投資有価証券1,791百万円等の増加と、棚卸資産2,426百万円等の減少によるものです。」
棚卸資産は前連結会計年度末比24億26百万円減少し、多品種・少ロット生産に伴う滞留在庫・評価リスクのエクスポージャーは縮小した。 - FY2025対処有価証券報告書
「当社グループは、棚卸資産を主に総平均法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)にて評価しております。」
棚卸資産は41,804百万円から38,794百万円へ減少し、売上原価に含まれる棚卸資産評価損も1,232百万円から1,080百万円へ減少した。 - FY2024-Q3滞留在庫評価減の影響額拡大有価証券報告書
「これにより、従来の方法に比べて、当第3四半期連結累計期間の売上原価が564百万円増加し、営業利益、経常利益および税金等調整前四半期純利益はそれぞれ同額減少しております。」
新基幹システムの蓄積データに基づく新しい評価率による滞留在庫評価減を継続し、売上原価への影響額は第2四半期累計の359百万円から564百万円へ拡大した。 - FY2024-Q2滞留在庫評価減の影響額拡大有価証券報告書
「これにより、従来の方法に比べて、当第2四半期連結累計期間の売上原価が359百万円増加し、営業利益、経常利益および税金等調整前四半期純利益はそれぞれ同額減少しております。」
新基幹システムの蓄積データに基づく新しい評価率による滞留在庫評価減を継続し、売上原価への影響額は第1四半期の172百万円から第2四半期累計で359百万円となった。 - FY2024-Q1滞留在庫の評価率を見直し有価証券報告書
「これにより、従来の方法に比べて、当第1四半期連結累計期間の売上原価が172百万円増加し、営業利益、経常利益および税金等調整前四半期純利益はそれぞれ同額減少しております。」
新基幹システムの蓄積データを用いて滞留在庫の評価率を見直し、棚卸資産の収益性低下をより適切に反映する会計処理へ変更した。新評価率により売上原価は172百万円増加した。 - FY2023悪化有価証券報告書
「当社グループは、棚卸資産を主に総平均法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)にて評価しております。」
棚卸資産は前期の33,575百万円から38,183百万円へ増加した。円安による海外子会社在庫の増加と需要回復に備えた積み増しが記載され、滞留在庫・評価リスクのエクスポージャーが拡大している。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「資産合計は、前連結会計年度末に比べ4,282百万円増加し111,361百万円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金1,664百万円、棚卸資産3,721百万円等の増加と、現金及び預金1,145百万円等の減少によるものであります。」
多品種・少ロット生産に伴う滞留在庫・棚卸資産評価リスクに関係する棚卸資産が前期末比3,721百万円増加し、エクスポージャーが拡大した。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「資産合計は、前連結会計年度末に比べ5,741百万円増加し112,819百万円となりました。これは主に、現金及び預金1,167百万円、受取手形及び売掛金2,118百万円、棚卸資産3,113百万円等の増加と、投資有価証券1,085百万円等の減少によるものであります。」
多品種・少ロット生産に関連する棚卸資産の残高が前期末比3,113百万円増加し、滞留在庫・評価リスクのエクスポージャーが拡大した。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「資産合計は、前連結会計年度末に比べ3,153百万円増加し110,232百万円となりました。これは主に、現金及び預金1,480百万円、棚卸資産1,695百万円の増加等によるものであります。」
棚卸資産が前連結会計年度末から1,695百万円増加し、多品種・少ロット生産に伴う滞留在庫・評価リスクのエクスポージャーが拡大した。 - FY2022棚卸資産の増加と評価損戻入有価証券報告書
「当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額 たな卸資産 33,575百万円」
棚卸資産は前期の31,485百万円から33,575百万円へ増加した。一方、売上原価に含まれる棚卸資産評価損は前期401百万円から当期は230百万円の戻入となった。 - FY2021初出有価証券報告書
「当社グループでは、ユーザーニーズに迅速に対応するために、将来の販売予測に基づいて多品種・少ロットのたな卸資産を計画生産しております。これらのたな卸資産は、保有期間が長期化するに伴い、販売および費消可能性が低下することが想定されることから、保有期間別の販売実績を考慮して滞留在庫を決定し、評価減の対象としております。」「当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額 たな卸資産 31,485百万円」」
多品種・少ロットの計画生産に伴う滞留在庫の評価減と、事業計画・市場環境の変化による見積り変動を独立したリスクとして記載した。当期は棚卸資産評価損401百万円を売上原価に含めている。