大型プロジェクトの繰越しによる通期予想変動
FY2022に初出。11回の記載のうち2回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2023-Q2。直近の記載は2026-09-18。
アイ・アールジャパンホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より3年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2019年。9社中5社が悪化側に。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに5社。
- 2026-09-18再掲業績予想の修正
「2027 年3月期の通期連結業績予想につきましては、当社グループの業務特性上、現時点で合理的な業績予想の算定が困難であることから、公表しておりません。」
中間期の業績予想は公表された一方、通期業績予想は引き続き未公表とされ、通期見通しの算定困難性が再確認された。 - FY2026大型案件微減と通常案件増加の年度確定有価証券報告書
「当連結会計年度の大型プロジェクト(50百万円以上)は、前年同期に比べ0.4%減少の1,437百万円となりました。通常プロジェクト(50百万円未満)は、お客様との強固な信頼関係に基づく実質株主判明調査や、外部環境の変化を踏まえたエクイティ・コンサルティングに関する新規・追加受託の増加により、前年同期に比べ8.4%増加の4,704百万円となりました。」
大型案件は1,437百万円へ微減する一方、通常案件は4,704百万円へ増加し、大型案件中心から通常案件中心へ移行した構成変化が年度実績でも確認された。 - FY2026-H1大型案件減少と通常案件増加による構成変化有価証券報告書
「当中間連結会計期間の大型プロジェクト(50百万円以上)は、前年同期に比べ36.5%減少の430百万円となりました。通常プロジェクト(50百万円未満)は、お客様との強固な信頼関係にもとづくエクイティ・コンサルティングに関する年間リテーナー契約含め新規・追加のプロジェクト受託が増加しており、前期同期に比べ18.1%増加の2,653百万円となりました。」
大型案件の売上変動に左右される構造について、大型案件が減少する一方、通常案件が増加する案件構成の変化が上期実績として確認された。 - FY2025大型案件減少と通常案件増加による構成変化の年度確定有価証券報告書
「当連結会計年度の大型プロジェクト(50百万円以上)は、支配権争奪PA・FA案件及び企業側FA案件の一部において受託件数が減少したことから、前年同期に比べ26.8%減少の1,442百万円となりました。通常プロジェクト(50百万円未満)は、お客様との強固な信頼関係にもとづく実質株主判明調査や、外部環境の変化をふまえたエクイティ・コンサルティングに関する新規・追加のプロジェクト受託が大きく増加しており、前年同期に比べ17.5%増加の4,340百万円となりました。」
大型案件は1,442百万円へ減少する一方、通常案件は4,340百万円へ増加し、FY2025の年度実績でも大型案件中心から通常案件中心への構成変化が確認された。 - FY2025-H1大型案件減少と通常案件増加による構成変化有価証券報告書
「当中間連結会計期間の大型プロジェクト(50百万円以上)は、支配権争奪PA・FA案件の受託等が減少したことから、前年同期に比べ33.8%減少の676百万円となりました。通常プロジェクト(50百万円未満)は、前年度の下期以降から、お客様との強固な信頼関係にもとづくエクイティ・コンサルティングに関する年間リテーナー契約含め新規・追加のプロジェクト受託が増加しており、前期同期に比べ9.9%増加の2,246百万円となりました。」
大型プロジェクトの減少と通常プロジェクトの増加により、売上構成が変化した。大型案件の計上状況に左右される事業構造の変動が別の形で示されている。 - FY2024大型案件への構成シフトの年度確定有価証券報告書
「当連結会計年度の大型プロジェクト(50百万円以上)は、支配権争奪PA・FA案件を中心とした案件を受託していることから、前年同期に比べ6.5%増加の1,969百万円となりました。通常プロジェクト(50百万円未満)は、前期同期に比べ11.3%減少の3,694百万円となりました。」
大型プロジェクトは1,969百万円へ増加する一方、通常プロジェクトは3,694百万円へ減少し、大型案件側への構成シフトが年度実績でも確認された。 - FY2024-Q3大型案件への構成シフト有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間の大型プロジェクト(50百万円以上)は、アクティビスト対応PA・FA案件を中心とした案件を受託していることから、前年同期に比べ32.0%増加の1,629百万円となりました。通常プロジェクト(50百万円未満)は、前年同期に比べ16.2%減少の2,839百万円となりました。」
大型プロジェクト売上は前年同期比32.0%増の1,629百万円へ回復した一方、通常プロジェクトは16.2%減の2,839百万円となった。大型案件への依存・構成シフトを通じた通期予想変動リスクの状況に変化が生じている。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間の大型プロジェクト(50百万円以上)の売上高は、前期比53.5%減少の1,234百万円となりました。企業支配権争奪等を中心としたPA業務とFA業務に関する多種多様な企業再編やM&Aをリードする提案及び実行が積極的に行うことができていない影響により、大幅に受託が減少しました。」
大型プロジェクトは前年同期の26件・2,652百万円から15件・1,234百万円へ減少した。大型案件の実行・受託減少による売上変動リスクがさらに悪化している。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間の大型プロジェクト(50百万円以上)の受託は、前期比75.5%減少の414百万円となりました。企業支配権争奪等を中心としたPA業務とFA業務に関する多種多様な企業再編やM&Aをリードする提案及び実行が積極的に行うことができていない影響により、大幅に受託が減少しました。」
大型プロジェクトの受託が75.5%減少し、大型案件への依存に伴う売上・通期予想変動リスクが、調査等の影響による受託減少という形でさらに悪化している。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「証券取引等監視委員会による調査等による業務への影響については、現時点においては既存のお客様からの契約の解約はわずかに留まるものの、契約交渉中であった新規のお客様の契約時期の見送りや、PA業務とFA業務の大型プロジェクトにおいて案件ローンチの後ろ倒しなどの影響が出ております。」
大型PA・FA案件のローンチ後ろ倒しや新規契約時期の見送りが実際に発生し、大型プロジェクトに依存する売上・通期予想変動リスクが顕在化した。 - FY2022初出有価証券報告書
「これに伴い、大型プロジェクトが売上の過半数を占め通期予想の変動が今後も続くことが余儀なくされますが、中・長期的な売上・利益の成長の道筋は確固たるものであると確信しております。」
大型プロジェクトが売上の過半数を占め、実施見送り、当初予想からの減額、次年度への繰越しにより通期予想が変動するリスクを初めて独立したテーマとして明示した。