鋼材価格の上昇と調達数量不足
FY2016に初出。20回の記載のうち11回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2020-Q1。直近の記載はFY2026。
高田機工がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2021年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より2年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2021年。28社中13社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに9社。
- FY2026悪化有価証券報告書
「鉄構事業では、首都圏再開発案件や半導体関連の設備投資など大型案件は数多く計画されていますが、建設コストの高止まり状況の影響で中断・延期の動きもあり、先行き不透明感はぬぐえない状況であります。」
建設コストの高止まりが大型案件の中断・延期につながり、鋼材等を含むコスト・調達環境の厳しさが続いている。 - FY2026-H1再掲有価証券報告書
「鉄構事業では首都圏での大型再開発案件、関西地区のIR関連事業等の潜在需要があるものの、建設コストの高騰や人手不足から、一部大型案件に計画中止や延期の動きもあり、先行き不透明感はぬぐえない状況が続きました。」
建設コストの高騰と人手不足が一部大型案件の中止・延期につながっており、コスト上昇を含む鉄構事業の受注環境は厳しい状態が続いている。 - FY2025悪化有価証券報告書
「鋼材・労務費等、建設コストの高騰により、ゼネコンの選別受注姿勢が恒常化したことで、計画工事と実施工事のギャップが拡大し、鉄骨需要は底這いの状態が続きました。」
鋼材・労務費等の建設コスト高騰がゼネコンの選別受注、計画と実施工事の乖離、鉄骨需要の底這いにつながったと記載され、コスト・需要環境の悪化が続いた。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「鉄構事業は首都圏での大型再開発案件、関西地区のIR関連事業等の潜在需要があるものの、建設コストの高騰や人手不足に伴う工期遅延や設計の見直しの動きが顕在化し、仕事量確保に向けて受注価格の下落も散見されました。」
建設コストの高騰が工期遅延・設計見直しや受注価格の下落と併せて顕在化し、鉄構事業の原価・採算環境が悪化した。 - FY2024悪化有価証券報告書
「当業界におきましては、橋梁事業では、都市圏環状道路の大型プロジェクト案件の発注が一段落したことに加え、資材費・労務費の高騰や工程調整等の影響による新規事業の発注遅れが原因となり、新設鋼橋の発注量は大きく減少する結果となりました。」
資材費・労務費の高騰と工程調整による発注遅れが生じ、新設鋼橋の発注量が大きく減少した。原材料・コスト高の影響が受注環境に具体化した。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「鉄構事業では、首都圏での大型再開発事業は堅調に推移するものの、人件費や物流コストの増加、諸資材・エネルギー価格の高止まりを加えた建築価格の上昇が新規建設投資を慎重にさせ、鉄骨需要は後退局面となりました。」
人件費・物流コストの増加、諸資材・エネルギー価格の高止まりが建築価格を押し上げ、新規建設投資を慎重化させ、鉄骨需要が従来の端境期から後退局面へ移ったと記載している。 - FY2024-Q2再掲有価証券報告書
「鉄構事業では、首都圏での大型再開発事業は概ね順調に推移したものの、諸資材、エネルギー価格の高止まりや人手不足等の要因により建築価格が上昇したことで、新規建設投資に慎重な姿勢が見られ、鉄骨需要は端境期が続きました。」
諸資材・エネルギー価格の高止まりが続き、建築価格の上昇や鉄骨需要の端境期に影響している。原材料・エネルギーコスト上昇のリスク認識は継続している。 - FY2024-Q1再掲有価証券報告書
「損益面では、各種経費の増加に伴う「販売費及び一般管理費」の増加や、鉄構事業での原価高等の影響はありましたが、橋梁事業で手持ち工事が順調に進捗したことで、前年同四半期比では大きく改善し、良好な結果を残すことが出来ました。」
鉄構事業では原価高等の影響が引き続き採算を圧迫している。原材料・コスト高の影響は継続しているが、本四半期で新たな拡大は明記されていない。 - FY2023悪化有価証券報告書
「橋梁事業・鉄構事業ともに進捗が停滞し、採算の悪化した工事が発生したことで、完成工事高は業績予想に届かず、営業利益・経常利益も業績予想を下回る結果となりました。」
鋼材・諸資材やエネルギー価格の高騰が鉄構需要の端境期や採算悪化の背景として記載され、原材料・エネルギーコストの影響が続いている。 - FY2023-Q3再掲有価証券報告書
「鉄構事業では、首都圏を中心とした大型再開発事業は概ね順調に発注される一方で、工程ずれ問題や鋼材・副資材の価格高騰の影響があり、値上がりを反映した適正な受注単価の確保が、ファブリケーター各社に重要な課題として残りました。」
大型再開発の発注は進む一方、鋼材・副資材の価格高騰が続き、値上がりを反映した適正な受注単価の確保が引き続き課題とされた。 - FY2023-Q2再掲有価証券報告書
「鉄構事業では、首都圏を中心とした大型再開発事業は概ね順調に発注される一方で、工程ずれ問題や鋼材・副資材の価格高騰の影響も相まって、ファブリケーターの受注環境は不透明感が拭い切れないままの状況で推移しました。」
大型再開発の発注は進む一方、鋼材・副資材価格の高騰が受注環境に影響し、不透明感が継続している。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「鉄構事業では、首都圏を中心とした大型再開発事業は概ね順調に進展する一方で、コロナ禍の長期化、鋼材や副資材の価格高騰の影響は大きく、ファブリケーターの受注環境は不透明感が拭い切れない状況が続きました。」
鋼材・副資材の価格高騰の影響が大きい状態が続き、鉄構事業の受注環境の不透明感を強く認識している。 - FY2022悪化有価証券報告書
「しかしながら、鋼材価格高騰と納期の長期化だけでなく、工期・工程ずれの常態化・技能者人材不足・燃料費高騰等多くの課題が立ちはだかり、受注に向けては慎重な取組みが必要な状況にあります。」
鋼材・副資材の価格高騰と納期長期化に加え、燃料費高騰も明示され、原材料・調達コストリスクの影響が拡大した。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「しかしながら、鋼材や副資材の価格高騰と納期の長期化が採算面に与える影響は大きく、受注に向けては慎重な取り組みを求められました。」
鋼材・副資材の価格高騰に加えて納期長期化も発生し、採算面への影響が大きいと認識されている。原材料・調達リスクは前四半期からさらに具体化した。 - FY2022-Q2悪化有価証券報告書
「しかしながら、需要の回復とは裏腹に鋼材や副資材の値上がりから採算面では非常に厳しい結果となることが予想され、受注に向けて極めて難しい判断を迫られました。」
鉄骨需要が回復する一方、鋼材・副資材の値上がりにより採算面の厳しさが明示され、原材料価格上昇リスクが鉄構事業の受注判断に具体的な影響を及ぼしている。 - FY2022-Q1顕在化有価証券報告書
「そうした状況下で、鋼材や副資材等の値上げが実施され、ファブリケーターの受注環境は極めて厳しい状況となりました。」
鋼材・副資材等の値上げが実施され、鉄構事業の受注環境が極めて厳しくなった。原材料価格上昇リスクが外部環境として具体化している。 - FY2021再掲有価証券報告書
「また、鋼材の需給関係が逼迫し、数量の確保が困難になる可能性は否定できません。鋼材の納入が遅延した場合や、必要数量を確保できない場合は当社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。」
鋼材価格上昇、納入遅延、必要数量の確保困難という原材料リスクを継続して開示している。 - FY2020-Q2対処有価証券報告書
「大きな問題であった高力ボルト調達難も少しずつ改善に向かい、鉄骨需要は当事業年度も堅調に推移すると思われます。」
高力ボルトの調達難は継続しているものの、少しずつ改善に向かっているとの認識が示された。 - FY2020-Q1悪化有価証券報告書
「高力ボルト調達難等の問題はあるものの、鉄骨需要は当事業年度も堅調に推移すると思われます。」
鉄構事業の市場環境について、高力ボルトの調達難が問題として明示された。鋼材等の調達数量不足に関する従来のリスクに関連する具体的な調達制約である。 - FY2016初出有価証券報告書
「鋼材価格はここ数年値動きが大きく、今後鋼材価格が上昇を続け、上昇分が受注価格に転嫁されない場合は当社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。また、鋼材の需給関係が逼迫し、数量の確保が困難になる可能性は否定できません。」
主要原材料である鋼材について、価格転嫁不能と数量確保困難の双方をリスクとしている。