米国政策運営・北東アジアの地政学的リスク
FY2018-Q1に初出。28回の記載のうち13回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2018-Q3。直近の記載はFY2026-H1。
川岸工業がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2018年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より1年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2022年。20社中16社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに12社。
- FY2026-H1悪化有価証券報告書
「米国とイスラエルによるイラン攻撃により中東情勢の混乱が長期化するとの懸念から、輸入原材料等の高騰が企業業績に大きく影響を及ぼすことが懸念されています。また、日中関係の悪化に伴うレアアースの輸出規制、訪日客数の減少に加え、深刻な人手不足が浮き彫りとなり、先行きの不透明感を大きくしています。」
中東情勢の混乱長期化、輸入原材料高、日中関係悪化に伴うレアアース輸出規制、訪日客数減少、人手不足が新たな外部環境上の懸念として示され、先行き不透明感が強まっている。 - 2026-05-14悪化決算
「米国とイスラエルによるイラン攻撃により中東情勢の混乱が長期化するとの懸念から、輸入原材料等の高騰が企業業績に大きく影響を及ぼすことが懸念されています。」
中東情勢の混乱に加え、日中関係の悪化に伴うレアアース輸出規制などが外部環境上の懸念として具体化された。 - FY2025悪化有価証券報告書
「しかしながら、米国の通商政策における関税引き上げが、今後の世界経済の減速・悪化につながる懸念は根強く、国内の政局も不透明な状況が続いていることから、不確実性は高まっています。」
従来の海外政治・通商問題に加え、米国の関税引き上げと国内政局の不透明さが、世界経済・国内経済の不確実性を高める要因として示された。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「一方、製造業はトランプ米政権による関税政策や原材料コストの上昇、中国や欧州の海外経済の減速などを背景として、追加関税の影響を受ける輸出比率の高い業種では景況感が悪化しております。これまで、堅調に推移してきた景況感も、米国の新政権による通商政策動向の不確実性など、国際情勢の不安定感の高まりによる国内経済への悪影響と、原材料費や人件費といったコスト上昇の懸念に加え、物価高による個人消費の停滞から、先行きの不透明感は強まってきております。」
米国の関税政策、原材料コスト上昇、中国・欧州経済の減速、通商政策の不確実性、物価高による個人消費停滞が外部環境上の懸念として追加・具体化され、先行き不透明感が強まっている。 - FY2024悪化有価証券報告書
「長期化するロシアによるウクライナ侵攻、中東情勢の悪化をはじめとした地政学的リスクの解消が見通せない状況が続くとともに、国内外の政局、金融市場の変動等による景気への影響が継続するなか、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。」
従来の海外政治・経済リスクに加え、ウクライナ侵攻の長期化、中東情勢の悪化、国内外の政局・金融市場変動が不透明要因として示された。 - FY2024-Q2製造業悪化・物価上昇懸念への重心移動有価証券報告書
「当第2四半期累計期間における我が国経済は、インバウンド需要を主要因として非製造業の改善が続く一方で、自動車メーカーの出荷停止等による関連産業への影響もあり、製造業では1年ぶりに悪化、全体の景況感としては横這いの基調となっております。3月には日銀がマイナス金利政策の解除を決めましたが円安基調は変わらず、一段の物価上昇が懸念され、原材料コストや人件費の上昇を価格転嫁する動きが継続する見通しが強まっており、景気の先行きは依然として不透明感が残っております。」
非製造業の改善と対照的に、自動車メーカーの出荷停止等を背景とする製造業の悪化、円安・物価上昇、原材料・人件費の価格転嫁が外部環境の中心として示されている。 - FY2024-Q1原材料・コスト高一服と海外減速・人手不足への重心移動有価証券報告書
「当第1四半期累計期間における我が国経済は、原材料やコスト高が一服しつつあることから過度な懸念は後退し、製造業、非製造業ともに幅広い業種で景況感が改善しております。一方で、製造業では海外経済の成長鈍化、非製造業では新型コロナウイルス流行後の経済活動再開に伴う景況感改善の一服感と人手不足、実質賃金の低下による需要の低迷を背景とし、先行きの停滞も懸念されております。」
原材料・コスト高の一服による景況感改善を示す一方、海外経済の成長鈍化、人手不足、実質賃金低下による需要低迷を先行き懸念として示している。 - FY2023再定義有価証券報告書
「当事業年度における我が国経済は、コロナ禍からの経済再開やインバウンド消費等の増加により非製造業の改善が続いており、供給制約が緩和され生産の回復が進む大企業を中心とした製造業において景況感が改善していることから、波及効果による先行きの見通しに期待感も出てきています。一方で、国際的な政治情勢に起因した資源、エネルギー価格の高止まり等による原材料コスト高と、海外経済の成長鈍化等に伴う国内経済の先行きへの懸念はくすぶっており、景況感はまだら模様となっております。」
コロナ禍からの経済再開、供給制約の緩和、景況感改善への期待が示される一方、資源・エネルギー価格高止まりと海外経済減速による不透明感が併記されている。 - FY2023-Q3再定義有価証券報告書
「当第3四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス禍から経済回復が進み、インバウンド消費等を中心に非製造業の景況感は改善が継続しています。また、製造業においても、半導体等の供給制約の影響が和らぎ、加えてエネルギーや原材料価格の上昇も一服したことから、景況感は若干改善しました。製造業全体としては、価格転嫁が徐々に進み、改善の兆しがみられる一方で、海外経済の減速による需要の低迷の影響も懸念され、景気の先行きは依然として不透明な状況となっております。」
新型コロナウイルス禍からの経済回復、供給制約やエネルギー・原材料価格上昇の一服、価格転嫁の進展が示された一方、海外経済減速による需要低迷懸念が新たに重視されている。 - FY2023-Q2コスト高・価格転嫁遅れ・海外経済減速中心への重心移動有価証券報告書
「依然として、世界的な金融引き締めの継続や不安定な国際情勢を背景に、海外経済減速による輸出の低迷が製造業の収益に強く影響しています。原材料価格の上昇には一服感がみられるものの価格転嫁は追いついておらず、引続きコスト高が業況改善の重石となり、景気の先行きに対しては慎重な見方が大勢を占めております。」
外部環境の説明は、世界的な金融引き締めや国際情勢に加え、海外経済減速、輸出低迷、原材料価格の価格転嫁遅れ、コスト高を中心とする内容へ整理されている。 - FY2023-Q1金融引き締め・物価高中心への重心移動有価証券報告書
「一方で、世界的な金融引き締めは継続され、米国経済の先行き悪化懸念は強く、日米株価は下落しました。なお、急激な円安は日銀の政策修正を受け収まったものの、物価上昇基調は止まらず、景気の先行きに対しては慎重な見方が大勢を占めております。」
外部環境の説明は、従来の地政学・通商問題に加え、世界的な金融引き締め、米国経済悪化懸念、日米株価下落、物価上昇を中心とする内容へ移っている。一方、急激な円安は日銀の政策修正を受けて収まったと記載している。 - FY2022悪化有価証券報告書
「当事業年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が続くなか、行動制限緩和による経済活動の正常化が進み、緩やかな景気の持ち直しがみられました。一方で、ウクライナ情勢の出口が見えないなか、世界的な金融引き締めが急速に進み、米国経済の先行き悪化懸念、日米株価下落、円安の進行などの影響から、景気の先行きに対しては慎重な見方が増えております。」
従来の海外情勢・通商問題等に加え、ウクライナ情勢、世界的な金融引き締め、米国経済悪化懸念、株価下落、円安進行が外部環境の不透明要因として示された。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「当第3四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルスの新規感染者数が抑制され、防疫と経済活動の両立が進む兆しが見えてきた一方で、急激な為替相場の変動や、悪化する海外情勢の長期化、エネルギー価格や原材料価格の高騰等、景気の先行きは不透明な状況が続いております。」
新規感染者数の抑制と経済活動の両立への兆しが示された一方、急激な為替変動、悪化する海外情勢の長期化、エネルギー価格・原材料価格の高騰が新たな不透明要因として併記されている。 - FY2022-Q2悪化有価証券報告書
「新型コロナウイルスの新規感染者の増加がピークを超えたことに伴い、景気は持ち直しの基調であるものの、依然として収束時期の見通しが立たないことに加えて、緊迫する海外情勢の悪化に伴う国内経済への影響や、エネルギー価格の高騰等、景気下振れリスクを伴う状況が続いております。」
感染症の収束時期が見通せない状況に加え、緊迫する海外情勢の悪化とエネルギー価格高騰が景気下振れリスクとして明示され、外部リスクの範囲が広がっている。 - FY2022-Q1再掲有価証券報告書
「当第1四半期累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。」
海外の政治・経済、通商問題等を含む事業等のリスクについて、重要な変更がないとの総括が継続している。 - FY2021再掲有価証券報告書
「当事業年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い断続的に緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が発出されるなど、年度全般を通じて経済活動が制限されました。」
感染症に伴う経済活動制限を含む外部環境の不透明感が継続している。 - FY2021-Q3再掲有価証券報告書
「当第3四半期累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。」
海外の政治・経済、通商問題等を含む事業等のリスクについて、重要な変更がないとの総括が継続している。 - FY2021-Q2再掲有価証券報告書
「当第2四半期累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。」
海外の政治・経済、通商問題等を含む事業等のリスクについて、重要な変更がないとの総括が記載されている。 - FY2021-Q1再掲有価証券報告書
「当第1四半期累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。」
海外の政治・経済、通商問題等を含む事業等のリスクについて、重要な変更がないとの総括が記載されている。 - FY2020-Q3再掲有価証券報告書
「当第3四半期累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。」
海外の政治・経済、通商問題等を含む事業等のリスクについて、重要な変更がないとの総括が記載されている。 - FY2020-Q2再掲有価証券報告書
「当第2四半期累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。」
海外の政治・経済、通商問題等を含む事業等のリスクについて、重要な変更がないとの総括が記載されている。 - FY2020-Q1悪化有価証券報告書
「当第1四半期における我が国経済は、海外経済の減速や自然災害などの影響から企業マインドに弱めの動きがみられるものの、政府による各種経済対策の効果もあり、緩やかな拡大傾向で推移しました。一方で、欧米の政治動向、海外経済の動向と政策に関する不確実性に懸念があるなど、先行き不透明感が続いております。」
従来の通商問題や海外の政治・経済の不確実性に加え、海外経済の減速、自然災害、欧米の政治動向が先行き不透明要因として示されている。 - FY2019-Q3悪化有価証券報告書
「当第3四半期における我が国経済は、雇用・所得環境の着実な改善を背景に、振れを伴いながらも緩やかな拡大傾向で推移しました。一方で、米中貿易摩擦の激化による世界的な景気後退の懸念等、海外における政治の動向や経済の不確実性等により、先行きが見通せない状況が続いております。」
米中貿易摩擦の激化による世界的な景気後退懸念や海外の政治・経済の不確実性が示され、先行き不透明感が強まっている。 - FY2019-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期における我が国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、振れを伴いながらも緩やかな回復基調で推移しました。一方で、各国の通商問題や消費税引き上げに対する心理的要因等の影響により、先行きが見通せない状況が続いております。」
各国の通商問題に加え、消費税引き上げに対する心理的要因が先行きを見通せない要因として明示され、外部環境の不透明感が継続している。 - FY2019-Q1再掲有価証券報告書
「当第1四半期における我が国経済は、政府の経済政策や日銀の金融緩和政策を背景に企業収益、雇用環境および個人消費も底堅く推移する等、緩やかな景気の回復基調で推移しました。一方で、各国の通商問題や政策動向の影響が懸念される等、先行き不透明感が残る状況が続いております。」
各国の通商問題や政策動向の影響により、先行き不透明感が残るとの外部環境認識が継続している。 - FY2018悪化有価証券報告書
「当事業年度の我が国経済は、政府の経済政策や日銀の金融緩和政策を背景に、企業業績の向上や雇用情勢の改善等が進み、景気は緩やかな回復基調で推移しましたが、一方で日本国内で多発した自然災害による景気への影響、米国を中心とした世界的な貿易摩擦と世界経済の下振れリスク等が懸念され、景気の先行きについては依然として不透明な状況が続いております。」
従来の地政学的リスクに加え、国内自然災害、米国を中心とした世界的な貿易摩擦、世界経済の下振れリスクが明示され、外部リスクの範囲が広がっている。 - FY2018-Q3悪化有価証券報告書
「当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、政府の経済政策等の効果もあり、設備投資の増加や雇用情勢の改善等、緩やかな回復基調で推移しているものの、地政学的リスクや米中を始めとする貿易摩擦悪化等、先行きが懸念される状況が続いております。」
従来の地政学的リスクに加え、米中を始めとする貿易摩擦の悪化が先行き懸念要因として明示され、外部リスクの範囲が広がっている。 - FY2018-Q1初出有価証券報告書
「当第1四半期における我が国経済は、企業収益、雇用環境の改善、安定した株価を背景に緩やかな回復基調が継続したものの、米国経済の政策運営や北東アジアの地政学的なリスク等により先行きは不透明な状況で推移しました。」
米国経済の政策運営および北東アジアの地政学的リスクが、先行きを不透明にする外部要因として初めて明示されている。