銅相場・需要変動による電線事業の在庫評価リスク
FY2021に初出。6回の記載のうち3回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2022。直近の記載はFY2026。
三ッ星がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より3年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2019年。9社中6社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに2社。
- FY2026対処有価証券報告書
「期末棚卸高は収益性の低下に伴う簿価切下後の金額であり、次の棚卸資産評価損が売上原価に含まれております。 前連結会計年度 12,906 千円 当連結会計年度 6,299 千円」
銅相場・需要変動による棚卸資産評価リスクは継続しているが、棚卸資産評価損は12,906千円から6,299千円へ減少した。 - FY2026-H1顕在化有価証券報告書
「利益面につきましては、生産量の減少による影響に加え、主要原材料であるニッケル価格が下落傾向で推移したことや棚卸資産評価損の発生、人材確保の為の人件費の増加、設備老朽化に伴う設備更新、修繕といった固定費の増加などによりセグメント損失9百万円(前年同期はセグメント利益2百万円)となりました。」
棚卸資産評価損が実際に発生し、ニッケル価格下落や生産量減少等とともに電熱線事業のセグメント損失9百万円の要因となった。 - FY2025顕在化有価証券報告書
「利益面におきましては、売上の減少による影響、主要原材料であるニッケル価格が下落傾向で推移したことや棚卸資産評価損の発生、人件費および減価償却費などの固定費の増加などによりセグメント利益は0百万円(前年同期比72.9%減)となりました。」
ニッケル価格の変動と棚卸資産評価損が実際に発生し、電熱線事業のセグメント利益は前年同期比72.9%減の0百万円となった。 - FY2023悪化有価証券報告書
「期末棚卸高は収益性の低下に伴う簿価切下後の金額であり、次の棚卸資産評価損が売上原価に含まれております。 11,320 千円」
電線事業の棚卸資産評価について、銅相場等の悪化による追加評価減リスクが継続する中、棚卸資産評価損は7,638千円から11,320千円へ増加した。 - FY2022顕在化有価証券報告書
「電線事業における棚卸資産は、収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により評価しており、取得原価と当連結会計年度末における正味売却価額を比較して評価減を検討しております。 実際の銅の相場変動等が見積りよりも悪化した場合、追加の評価減が必要となる可能性があります。」
電線事業の棚卸資産は商品・製品1,219,931千円、仕掛品202,904千円、原材料・貯蔵品286,903千円となり、売上原価には棚卸資産評価損7,638千円を計上した。銅相場等の悪化による追加評価減の可能性も継続している。 - FY2021初出有価証券報告書
「電線事業におけるたな卸資産は、収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により評価しており、取得原価と当連結会計年度末における正味売却価額を比較して評価減を検討しております。 実際の銅の相場変動等が見積りよりも悪化した場合、追加の評価減が必要となる可能性があります。」
電線事業の棚卸資産として商品・製品845,311千円、仕掛品121,863千円、原材料・貯蔵品192,428千円を計上し、銅相場、将来需要、市場状況等の悪化による追加評価減の可能性を新たに開示した。