銅価格の低下による電線事業への影響
FY2017-Q1に初出。13回の記載のうち6回が「再掲」。直近の記載はFY2025。
JMACSがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2016年。同じテーマの他社の中央値(2018年)より2年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2018年。22社中12社が悪化側に。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに4社。
- FY2025再掲有価証券報告書
「当社の主要製品に材料として使用される銅、石油製品でありますビニル、ポリエチレン等は、国際市況に大きく影響され、当社の経営成績は大きく影響を受けます。」
銅、ビニル、ポリエチレン等の材料価格の国際市況変動が経営成績に影響するリスクを継続して記載している。 - FY2023-Q2再掲有価証券報告書
「銅価格、その他の原材料の高騰も伴い、セグメント利益199,475千円(前年同四半期比19.2%増)となりました。」
前四半期に続き、銅価格が高騰する局面で電線事業の業績に影響していることを記載している。今回は銅価格等の高騰下でもセグメント利益が前年同期比19.2%増となったと説明している。 - FY2022-Q2再掲有価証券報告書
「電線事業につきましては、新型コロナウイルス感染拡大に伴った受注減から少しずつ回復へ向かい、売上高2,044,287千円となり、銅価格の高騰も伴い、セグメント利益167,316千円となりました。」
銅価格の高騰が電線事業の売上・利益に影響する状況を引き続き記載している。今回は銅価格高騰が利益計上と併記されている。 - FY2022-Q1再定義有価証券報告書
「電線事業につきましては、各品目毎の製品販売は堅調、銅価格が高騰する中、売上高984,751千円(前年同四半期比0.5%増)となり」
従来の銅価格下落・国際市況変動の影響に対し、今回は銅価格の高騰局面が記載されている。価格上昇下でも製品販売は堅調と説明されており、銅価格リスクの方向が変化している。 - FY2021再掲有価証券報告書
「当社グループの主要製品に材料として使用される銅、石油製品でありますビニル、ポリエチレン等は、国際市況に大きく影響され、当社グループの経営成績は大きく影響を受けます。」
銅、ビニル、ポリエチレン等の材料価格が国際市況により変動し、経営成績に影響するリスクを継続して記載している。 - FY2020再掲有価証券報告書
「当社グループの主要製品に材料として使用される銅、石油製品でありますビニル、ポリエチレン等は、国際市況に大きく影響され、当社グループの経営成績は大きく影響を受けます。」
銅価格を含む材料価格の国際市況変動が業績に影響するというリスクを継続して記載している。 - FY2019悪化有価証券報告書
「電線事業につきましては、全体として受注は増加し、売上高は4,805,823千円(前連結会計年度比1.2%増)となっているものの、銅価格の下落による販売価額の低下、及び副資材・配送費の価額上昇等のコストアップ、品種構成の変更による収益性の低下等の要因により、利益率が低下し」
銅価格の下落が販売価額の低下と利益率低下に結びつき、電線事業の収益性悪化要因として年度業績に反映されている。 - FY2019-Q2悪化有価証券報告書
「建設・電販向けの市況は回復傾向にあるものの、高付加価値製品の販売の減少や銅価額の下落及びその他の原材料、運送費の価額上昇により利益率が低下し」
前期に銅建値の上昇が記載されていたのに対し、今回は銅価額の下落が利益率低下要因として記載され、銅価格変動の影響が不利な形で実績に反映されている。 - FY2018再定義有価証券報告書
「オリンピックを控えたインフラ建設等の需要が見込まれる中、主材料である銅の建値は、上昇傾向で推移し、主要な需要部門である建設・電販向けは前期と概ね横ばいで推移しました。」
従来の銅価格低下による売上押し下げから、銅建値が上昇傾向となり、電線事業では銅価格の上昇が売上要因として記載されている。なお、材料価格変動そのものは引き続きリスクとして記載されている。 - FY2017再定義有価証券報告書
「電線事業につきましては、長引く受注の低迷と銅価格が低位で推移したことによる販売価格の低下により、売上高は4,095,063千円(前事業年度比9.9%減)となりました。利益ベースでは、主原材料となる銅建値と連動し販売価格をスライドさせる仕組みにおいて、期初より銅建値が低位で推移する中で、11月以降の銅建値の急激な上昇により利益率が大きく改善しセグメント利益142,591千円(前事業年度はセグメント損失56,465千円)となりました。」
銅価格の低位推移が販売価格と売上高を押し下げる影響に加え、期中の銅建値上昇が利益率を改善する効果も記載され、銅価格変動の影響が売上面と利益面で異なる形に整理されている。 - FY2017-Q3再掲有価証券報告書
「電線事業につきましては、当第3四半期累計期間において前年同期間に比し銅建値が低位で推移したことにより、売上高は2,900,793千円(前年同期比15.9%減)となりましたが、利益ベースでは銅価格の下落が急激だったことで原価低減への寄与の方が大きく、売上の低下をカバーしセグメント利益51,175千円(前年同期はセグメント損失89,509千円)と改善いたしました。」
銅価格の低位推移が販売額を押し下げる影響は継続している一方、原価低減効果が売上低下をカバーするという説明も前回から継続している。 - FY2017-Q2悪化有価証券報告書
「銅価格の値下がり傾向が鮮明となり販売価格にも影響を受け、売上高は1,758,661千円(前年同期比19.5%減)となりましたが、利益ベースでは銅価格の下落が急激だったことで原価低減への寄与の方が大きく、売上の低下をカバーし」
銅価格下落の販売価格への影響が明示され、売上高も前年同期比19.5%減となった。一方、原価低減効果が売上低下をカバーしたとも記載されている。 - FY2017-Q1初出有価証券報告書
「銅電線の需要が前年同期を下回り推移したことに加え、銅価格が一段と低下したこと等により、売上高886,254千円(前年同期比18.4%減)」
銅電線需要の低下と銅価格の下落が電線事業の売上減少要因として実際の業績に反映されたと記載している。