人手不足による工期遅延・コスト上昇リスク
FY2018に初出。7回の記載のうち4回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2019。直近の記載は2026-08-06。
三菱マテリアルがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2019年。同じテーマの他社の中央値(2023年)より4年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。10社中7社が悪化側に。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに7社。
- 2026-08-06再掲決算説明資料
「国内事業:前年に引き続き建設現場の人手不足や工期の⾧期化等による国内需要減少の影響を受け」
建設現場の人手不足と工期長期化が、前年に続いて国内需要減少の要因として記載された。 - FY2022悪化有価証券報告書
「海外では、米国において、生コンの販売価格が上昇したものの、労働市場における需給逼迫を背景としたドライバー不足により生コン及びセメントの販売数量が減少したほか、輸送コストや電力費などの操業コストが増加しました。」
人手不足の懸念が米国のドライバー不足として継続し、生コン・セメントの販売数量減少と輸送・電力費等のコスト増加に影響した。 - FY2022-Q3再掲有価証券報告書
「海外では、米国において、生コンの販売価格が上昇したものの、労働市場における需給逼迫を背景としたドライバー不足により生コン及びセメントの販売数量が減少したほか、輸送コストや電力費などの操業コストが増加しました。」
米国のドライバー不足が生コン及びセメントの販売数量減少に影響し、労働力不足による事業運営リスクが継続している。 - FY2022-Q2悪化有価証券報告書
「海外では、米国において、生コンの販売価格が上昇したものの、労働市場における需給逼迫を背景としたドライバー不足により生コン及びセメントの販売数量が減少したほか、電力費などの操業コストが増加しました。」
人手不足の懸念が米国のドライバー不足として継続し、今回は生コンに加えてセメントの販売数量減少にも影響した。販売価格上昇により事業全体は増収となったが、労働力不足による事業運営リスクの影響範囲が広がっている。 - FY2022-Q1悪化有価証券報告書
「海外では、米国において、労働市場における需給逼迫を背景としたドライバー不足により生コンの販売数量が減少したものの、生コンの販売価格が上昇したことなどから、増収増益となりました。」
人手不足の懸念が米国のドライバー不足として具体化し、生コン販売数量の減少に実際に影響した。販売価格上昇により事業全体は増収増益となったが、労働力不足による事業運営リスクは具体化している。 - FY2019悪化有価証券報告書
「国内では、「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」に基づく公共工事の増加や、首都圏再開発工事、新幹線建設工事等に関連する需要が見込まれるものの、人手や輸送能力の不足による工期の遅れも懸念される」
従来の人手不足の懸念に加え、人手や輸送能力の不足による工期遅延が明示され、事業運営上の影響が具体化している。 - FY2018初出有価証券報告書
「今後の当社グループを取り巻く事業環境につきましては、輸出の増加等を背景とした国内景気の回復傾向がみられる一方で、足許の為替の円高、エネルギー価格の上昇、人手不足の深刻化等が懸念されます。」
人手不足の深刻化を、為替の円高やエネルギー価格上昇と並ぶ今後の事業環境上の懸念として初めて明示した。セメント事業では工期遅延への懸念にも言及している。