国際市況の低迷、円高、鉱石価格上昇による合金鉄収益悪化
FY2016-Q2に初出。32回の記載のうち13回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2016-Q3。直近の記載は2026-05-12。
新日本電工がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2018年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より1年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2021年。28社中13社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに8社。
- 2026-05-12対処決算説明資料
「マンガン鉱石市況は、2025年間を通じて下落基調であったが足元では上昇基調 (2026年1Qは2025年の市況下落によりマイナスの在庫影響、2026年通期は足元の市況上昇によりプラスの在庫影響に反転)」
マンガン鉱石市況について、2025年の下落から足元の上昇へ転じ、2026年第1四半期のマイナス在庫影響に対して通期はプラスへ反転する見通しを示している。 - FY2025悪化有価証券報告書
「当連結会計年度は、需要低迷に加え、インドを中心に生産・販売が過剰となったことで合金鉄市況は低調に推移しました。マンガン鉱石においても2024年中旬に大幅下落した市況の回復は見られませんでした。」
合金鉄の需要低迷・供給過剰により製品市況が低調となり、マンガン鉱石市況も回復せず、合金鉄事業の収益環境が悪化している。 - 2026-03-03悪化株主総会
「国内合金鉄事業におきましては、国内粗鋼生産の低迷による減収、定期修繕による生産量の減少やマンガン鉱石市況が大幅に下落したことによる在庫影響等により経常損失となりました。海外合金鉄事業においては、製品市況の悪化により損失が継続しました。」
国内合金鉄事業は経常利益から経常損失へ転じ、海外合金鉄事業では製品市況悪化による損失継続が記載されている。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「国内合金鉄事業は、国内鉄鋼生産低迷を受けて販売数量が減少しましたが、製品市況が前年同期と比べ高値で推移したため売上高はほぼ横ばいとなりました。経常利益は、マイナスの在庫影響等により前年同期と比べ減益となりました。」
国内鉄鋼生産低迷による販売数量減少とマイナスの在庫影響により、国内合金鉄事業の経常利益が前年同期から悪化している。 - FY2024減収ながら国内合金鉄事業が増益、実力ベース利益は減少有価証券報告書
「一方、実力ベース経常利益は、コスト上昇を上回る収益改善や価格改善に努めたものの、マージン悪化の影響により11億円(前年同期23億円)と前年同期を下回りました。」
国内合金鉄事業ではコスト改善等により増益となった一方、製品市況の上昇が限定的でマージンが悪化し、実力ベース経常利益は23億円から11億円へ減少している。 - FY2024-H1悪化有価証券報告書
「以上の結果、合金鉄事業の売上高は24,140百万円(前年同期比15.3%減)、経常利益は446百万円の損失(前年同期実績314百万円の利益)となりました。」
高炭素フェロマンガン市況の下落と国内合金鉄事業のマージン縮小により、売上高が15.3%減少し、経常損益も前年同期の314百万円の利益から446百万円の損失へ転じている。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「主力製品である高炭素フェロマンガン市況の下落に伴い、国内合金鉄事業のマージンが前年同期と比べ縮小しました。」
高炭素フェロマンガン市況の下落が国内合金鉄事業のマージン縮小として実績化し、合金鉄収益環境が悪化している。 - FY2023悪化有価証券報告書
「主力製品である高炭素フェロマンガン及びその原料であるマンガン鉱石市況は、前年と比べ大幅な安値で推移し、電力コストは高値で推移しました。中でも、マンガン鉱石市況が大幅下落したことにより2022年に購入したマンガン鉱石の在庫影響が減益要因となったことから、合金鉄事業の業績は、売上高・経常損益ともに前年同期を下回りました。」
製品・原料市況の下落と電力コスト高が通期で顕在化し、合金鉄事業は売上高52,876百万円、経常損失914百万円となった。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「主力製品である高炭素フェロマンガンの国際市況は、世界的な需給緩和基調が継続したことにより、前年同期と比べ大幅な安値で推移しました。一方、主原料のマンガン鉱石市況も安値で推移したものの、前年購入の高い原料価格が反映された期首在庫により主原料コストが押し上げられたことによる在庫影響や電力コストの上昇により製造原価は上昇しました。」
製品市況の大幅な安値推移、期首在庫による主原料コスト上昇、電力コスト上昇が重なり、合金鉄事業の経常利益は前年同期比94.9%減となっている。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「このような状況のなか、主力の合金鉄事業において前年同期と比べ国際製品市況は下落したものの、為替が円安傾向で推移したため、当第1四半期連結累計期間の売上高は、20,719百万円(前年同期比4.8%増)となりました。一方、利益面においては、燃料市況高騰による電力コストの上昇などが減益要因となり、営業利益は1,394百万円(同62.2%減)、経常利益は537百万円(同86.8%減)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は146百万円(同95.2%減)となりました。」
国際製品市況の下落と燃料市況高騰による電力コスト上昇が、営業利益62.2%減、経常利益86.8%減として実績に表れている。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「主力製品である高炭素フェロマンガン製品市況は、世界的な需給緩和から欧州を中心に足元では下落基調にありますが、販売価格は市況後追いで決定されるため、下落前の市況が反映されていることに加え、為替も前年同期と比べて大幅な円安傾向で推移したことにより上昇しました。一方、製造原価につきましても、原料であるマンガン鉱石やコークス等の価格高騰により上昇しました。」
製品市況が世界的な需給緩和を背景に下落基調となり、マンガン鉱石・コークス等の原料価格高騰で製造原価も上昇している。一方、円安と市況後追いの販売価格により当四半期の売上高・経常利益は前年同期を上回った。 - FY2022-Q2対処有価証券報告書
「こうした状況の中、主力製品である高炭素フェロマンガン製品市況は、世界的な需給引き締まりによる上昇が継続しました。加えて為替が前年同期と比べ円安傾向で推移したことにより、販売価格は上昇しました。また、海外持分法適用会社においても製品市況の上昇により、業績は堅調に推移しました。」
製品市況の上昇と円安による販売価格上昇が継続し、合金鉄事業の売上高・経常利益は前年同期を上回っている。 - FY2022-Q1対処有価証券報告書
「販売数量につきましては主要需要家の改修工事による需要減少などにより前年同期と比べ減少したものの、主力製品である高炭素フェロマンガン製品市況は、世界的な需給引き締まりにより上昇し、為替についても前年同期と比べ円安傾向で推移しました。」
主要需要家の改修工事による販売数量減少はあるものの、製品市況の上昇と円安により、合金鉄事業の売上高・経常利益は前年同期を上回っている。 - FY2021対処有価証券報告書
「主力製品である高炭素フェロマンガン製品市況は、世界的な需給引き締まりと海上運賃高騰等によりほぼ年間を通して上昇しました。販売数量につきましても、需要家の操業回復が顕著であったため前年と比べ大幅に増加しました。」
製品市況の上昇と需要家の操業回復による販売数量の大幅増加により、市況低迷・需要減少による収益圧迫は緩和方向に記載されている。 - FY2021-Q3対処有価証券報告書
「主力製品である高炭素フェロマンガン製品市況は、世界的な需給引き締まりにより上昇に転じました。販売数量につきましても、需要家の操業回復が顕著であったため前年同期と比べ大幅に増加しました。この間、一部顧客との取引において、製品市況の変動に伴う損益の大幅な変動を生じさせないような仕組みを取り入れております。」
製品市況の上昇、需要家の操業回復、販売数量の大幅増加に加え、市況変動による損益変動を抑える取引の仕組みを一部顧客との取引に導入している。 - FY2021-Q2対処有価証券報告書
「こうした状況の中、主力製品である高炭素フェロマンガンの製品市況は、世界的な需給引き締まりにより上昇に転じました。販売数量につきましても、需要家の操業回復が顕著であったため前年同期と比べ大幅に増加しました。」
世界的な需給引き締まりにより製品市況が上昇し、需要家の操業回復で販売数量も大幅に増加しており、市況低迷・需要減少の懸念は緩和方向にある。一方、棚卸資産評価損の戻し入れ減少により経常利益は前年同期を下回っている。 - FY2021-Q1販売数量が微増する一方、経常減益有価証券報告書
「主力製品である高炭素フェロマンガンの製品市況は、概ね前年同期と比べほぼ横ばいで推移しました。また、販売数量は、前第4四半期からコロナ禍からの回復傾向が見られ増加傾向にあります。当第1四半期においても、前年同期と比べ微増となりました。以上の結果、合金鉄事業の当期業績は、売上高は前年同期を上回りました。一方、原材料市況下落などにより原材料コストは前年同期と比較して低減したものの、棚卸評価損の戻しが減少したことなどにより、経常利益は前年同期を下回りました。」
製品市況はほぼ横ばい、販売数量は微増、原材料コストは低減した一方、棚卸評価損の戻しの減少などにより経常利益は前年同期を下回っている。 - FY2020再掲有価証券報告書
「主力製品である高炭素フェロマンガンの販売数量は前年と比較して大幅な減少となり、販売価格も製品市況が概ね当初想定に近い水準で推移したものの、年間を通じて低位なレベルに留まりました。一方で、原材料コストは、2019年末に実施した棚卸資産評価による帳簿価額切り下げにより大きく低減しました。」
販売数量の大幅減少と製品市況の低位推移が続く一方、棚卸資産評価による原材料コスト低減により収益圧迫が一部緩和されている。 - FY2020-Q3再掲有価証券報告書
「主力製品である高炭素フェロマンガンの製品市況は概ね当初想定に近い水準で推移したものの、前年同期と比較して販売数量は大幅な減少となりました。一方で、原材料コストは、2019年末に実施した棚卸資産評価による帳簿価額切り下げにより大きく低減しました。」
販売数量の大幅減少が続く一方、製品市況は想定に近く、棚卸資産評価による原材料コスト低減も続いている。 - FY2020-Q2再掲有価証券報告書
「主力製品である高炭素フェロマンガンの製品市況は概ね当初想定に近い形で推移したものの、前年同期と比較して販売数量は大幅な減少となりました。一方で第1四半期と同様に、2019年末に実施した棚卸資産評価による帳簿価額切り下げにより原材料コストは大きく低減しました。」
販売数量は大幅に減少した一方、製品市況は想定に近く、棚卸資産評価による帳簿価額切下げで原材料コストが低減している。 - FY2020-Q1対処有価証券報告書
「以上の結果、合金鉄事業の当期業績は、前年同期と比較して販売数量の減少、製品市況低迷などにより、売上高は前年同期を下回った一方で、原材料市況下落と前期末に実施した棚卸資産評価による帳簿価額切下げにより原材料費は大きく低減し営業利益は前年同期を上回りました。」
販売数量減少・製品市況低迷は続く一方、原材料市況下落と棚卸資産評価による原材料費低減により営業利益は前年同期を上回り、収益圧迫は一部緩和されている。 - FY2019-Q3悪化有価証券報告書
「合金鉄事業の当期業績は、販売数量が前年同期比増となった一方、製品市況の低迷により売上高は前年同期比微減となりました。営業利益につきましては、マンガン鉱石をはじめとする原材料市況高止まりの継続と、合金鉄製品市況弱含み推移により、前年同期を大幅に下回りました。」
販売数量は増加したものの、製品市況の低迷、原材料市況の高止まり、製品市況の弱含みにより売上高が微減となり、営業利益も前年同期を大幅に下回っている。 - FY2019-Q2再掲有価証券報告書
「営業利益につきましては、マンガン鉱石をはじめとする原材料市況高止まりの継続と、合金鉄製品市況弱含み推移により、前年同期を大幅に下回りました。」
原材料市況の高止まりと合金鉄製品市況の弱含みによる収益圧迫が継続している。 - FY2019-Q1悪化有価証券報告書
「営業利益につきましては、マンガン鉱石をはじめとする原材料市況の高止まりと、合金鉄製品市況が弱含みにて推移したことにより、当社想定数値の確保が困難となり、前年同期を大幅に下回りました。」
原材料市況の高止まりと製品市況の弱含みにより、合金鉄事業の営業利益が前年同期を大幅に下回り、収益圧迫がさらに実績として表れている。 - FY2018-Q3悪化有価証券報告書
「当社合金鉄事業の当期業績は、前年同期比で販売数量が増加したことにより、売上高は増加しましたが、マンガン鉱石をはじめとする原材料市況上昇を背景に製造コストが増加したことにより、営業利益は減少しました。」
販売数量・売上高は増加したものの、原材料市況上昇による製造コスト増加が続き、営業利益の減少として収益圧迫がさらに表れている。 - FY2018-Q2顕在化有価証券報告書
「当社合金鉄事業の当期業績につきましては、前年同期比で販売数量が増加したことにより、売上高は増加しました。しかしながら、前年同期比で期首在庫の価格が上昇したこと、マンガン鉱石をはじめとする原材料価格が上昇したことなどから製造コストが増加したことにより、営業利益は減少いたしました。」
販売数量増加により売上高は増加したものの、期首在庫価格およびマンガン鉱石などの原材料価格上昇による製造コスト増加と営業利益減少が実際に発生している。 - FY2018-Q1顕在化有価証券報告書
「合金鉄事業の当期業績は、販売数量は前年同期比でほぼ横ばいとなりましたが、製品市況の回復により売上高は増加しました。しかしながら、原料価格上昇などにより製造コストが増加したため、営業利益は減少いたしました。」
製品市況は回復したものの、原料価格上昇による製造コスト増加と営業利益減少が実際に発生している。 - FY2017対処有価証券報告書
「当社においては、合金鉄の製品市況が好調に推移したことに加え、為替が想定より円安だったことなどにより対前年比増収増益となりました。」
合金鉄市況の好調と想定より円安の為替環境により、従来の市況低迷・円高による収益圧迫が緩和され、増収増益となったと記載している。 - FY2017-Q3対処有価証券報告書
「合金鉄事業の2017年1-9月の業績は、前年同期比販売数量は若干減少したものの、昨年末から合金鉄市況が回復したことに加え、中央電気工業の環境事業も堅調に推移したことから、売上高、営業利益とも大幅に増加しました。」
合金鉄市況の回復と中央電気工業の環境事業の堅調推移により、合金鉄事業の売上高・営業利益が大幅に増加し、国際市況低迷等による収益圧迫は緩和方向に記載されている。 - FY2017-Q2対処有価証券報告書
「合金鉄事業については、長期低迷していた製品の国際市況が昨年末の原料鉱石市況の高騰により上昇に転じ、足下の事業環境は好転しています。」
国際市況が上昇に転じ、合金鉄事業の足下の環境が好転したと記載している。 - FY2016-Q3悪化有価証券報告書
「合金鉄の需要が粗鋼生産の動向に応じて伸びを欠く中、低迷が続いていた合金鉄の国際市況は、原料のマンガン鉱石の急騰により上昇しました。しかしながら原料価格に対して製品価格の上昇が追い付いておらず足下では原料高製品安の状態であるため合金鉄生産者にとっては収益の圧迫要因となっています。円高の進行による収益悪化もあり、当社の合金鉄事業は当面厳しい状況が続くことが予想されます。」
マンガン鉱石価格の急騰に対して製品価格の上昇が追い付かず、原料高製品安と円高による合金鉄事業の収益圧迫がより具体化している。 - FY2016-Q2初出有価証券報告書
「製品の国際市況に底打ち感はあるものの力強い上昇とはなっておらず、円高の進行に加えて鉱石価格の一時上昇等もあり、ここ暫くは厳しい収益状況が続くものと想定されます。国際市況並びに為替動向について引き続き注視する必要があります。」
国際市況の力強さ不足、円高、鉱石価格上昇が合金鉄事業の収益環境を圧迫しており、厳しい収益状況が既に表れていると記載している。