ニッケル価格低迷と在庫高水準による需要停滞
FY2016に初出。35回の記載のうち13回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2019-Q3。直近の記載は2026-07-31。
モリ工業がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2019年。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに0社。
- FY2026-H1悪化有価証券報告書
「当社グループが所属しておりますステンレス業界では、建築業界での人手不足による建設工事の停滞などで建材向けのステンレス需要が減っているうえ、中国製を中心とした安価な輸入材が急増し市況価格を押し下げております。そうした中で日本政府は中国や台湾製のニッケル系ステンレス冷延鋼帯と冷延鋼板に対し、反ダンピング(不当廉売)関税を適用する必要があるか調査を開始しており、ステンレス市況については予断を許さない状況になっております。」
建材向け需要の減少、安価な輸入材の急増による市況価格下落、反ダンピング関税調査をめぐる不透明感が示され、市況リスクがさらに具体化している。 - FY2025再掲有価証券報告書
「当社グループが所属しておりますステンレス業界では、国内需要が低迷する中、運送費や人件費といった諸費用が上昇しており、販売価格への転嫁を進めてまいりました。しかしながら、足元ではニッケル市況の下落及び安価な輸入材の影響を受け、製品価格は値下がり傾向となっております。また製品の先安観による買い控え等の動きもあり、本格的な荷動きの回復までには至っておりません。」
国内需要の低迷、ニッケル市況下落、安価な輸入材、買い控えおよび荷動きの低調が続く市況認識を再確認している。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「当社グループが所属しておりますステンレス業界では、国内需要が低迷する中で材料価格や運送費などが上昇しており、販売価格への転嫁を進めてまいりました。しかしながら、主力の配管分野においては、安価な輸入材との競合が目立つようになり、その影響により販売価格の引き下げを行うなど厳しい経営環境になってきております。」
国内需要の低迷、材料価格・運送費の上昇に加え、安価な輸入材との競合が目立ち、販売価格の引き下げを行うなど厳しい経営環境になったと記載している。 - FY2024再掲有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界では、ニッケル市況の下落や輸入材の影響で製品価格は値下がり傾向にあるものの、大きく崩れることなく推移しました。しかし、本格的な実需の回復までには至っておらず、荷動きは低調な状態が続きました。」
ニッケル市況下落、輸入材による製品価格の下落傾向、実需未回復、荷動き低調が続いている。価格が大きく崩れていない点も併記されている。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界では、ニッケル市況の下落および輸入材の影響等で製品価格は値下がり傾向に転じております。実需の回復はまだら状態が続いており、また先安観による買い控え等もあり、荷動きの本格的な回復まで至っておりません。」
ニッケル市況の下落と輸入材の影響により製品価格が値下がり傾向へ転じ、実需の回復もまだらで荷動きが本格回復していないと記載している。市況リスクは前四半期から悪化している。 - FY2024-Q2悪化有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界では、実需の回復がまだら模様で市場在庫は過剰感が継続しております。加えて8月の連休明け以降、ニッケル市況は一段と弱含みとなり、その影響を受け荷動きは低調となっております。」
実需の回復が一様でなく、市場在庫の過剰感が継続する中、ニッケル市況が一段と弱含みとなり、荷動きも低調となっている。前四半期の弱含みから市況リスクがさらに悪化している。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界では、実需の低迷や市場在庫の過剰感が継続しております。加えて、ニッケル市況は5月の連休明け以降、弱含みとなり、先安観から生じる買い控え等の動きもあり、荷動きは低調となっております。」
従来からの製品在庫の荷動き低調に加え、実需の低迷、市場在庫の過剰感、ニッケル市況の弱含みおよび先安観による買い控えが明示され、市況リスクが悪化している。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界では、ニッケル市況は依然高値圏にあり、材料価格も高止まりとなっております。インフレによる一時的な仮需はありましたが、高い価格での買い控えは強く、製品在庫の荷動きは低調となっております。」
ニッケル市況・材料価格の高止まりが続く中、一時的な仮需の反動もあり、高価格を背景とする買い控えと製品在庫の荷動き低調が明示されている。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界では、材料価格の上昇に伴う製品価格への転嫁が段階的に行われましたが、製品価格にはすでに天井感も出てきております。ニッケル市況は依然高値圏にありますが、今後は景気減速による反落も懸念され、製品在庫の荷動きが鈍くなってきております。」
材料価格高騰とニッケル市況の高値圏が続く一方、製品価格には天井感が生じ、景気減速によるニッケル価格反落や製品在庫の荷動き鈍化も示され、市況リスクが悪化している。 - FY2023-Q1ニッケル市況沈静化と材料高継続有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界でも、高騰したニッケル市況は落ち着きつつあるものの、依然として材料価格の上昇が続いており、今後のニッケル市況の動向や製品需給の見通しについて注視していく必要があります。」
前年度のニッケル市況暴騰から、市況は落ち着きつつある局面へ変化した。一方、材料価格の上昇と製品需給の不透明さは継続している。 - FY2022悪化有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界は、材料価格の上昇が長期にわたり続く中、更にニッケル市況が暴騰し、今後の需給の見通しの不透明感や、製品価格への更なる転嫁など困難な課題を抱えております。」
材料価格上昇の長期化に加え、ニッケル市況の暴騰、需給見通しの不透明感、製品価格への追加転嫁が困難な課題として記載され、市況リスクが悪化している。 - FY2022-Q3ニッケル高騰・材料高の長期化有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界は、ニッケル市況の高騰が続き、材料価格の上昇が長期にわたっております。今後も製品価格への反映が適正に実施できるかが重要であります。」
ニッケル市況の高騰と材料価格上昇が長期化しており、今後は製品価格への適正な反映が重要であるとの記載に変化している。 - FY2022-Q2再掲有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界でも、製品価格は上昇しましたが、ニッケル市況の高止まりによる、材料価格の上昇が継続しており、更なる販売価格の値上げが必要となっております。」
ニッケル市況の高止まりと材料価格上昇、製品価格引上げの必要性が継続している。 - FY2022-Q1材料価格急騰・追加値上げ急務有価証券報告書
「世界的な景気回復により、鉄鋼業界では価格が急騰しており、当社グループが属しておりますステンレス業界でも、ニッケル市況の高騰を受けた材料価格の上昇が継続しています。仕入れ価格の上昇に伴い、販売価格の引き上げを実施しましたが、さらなる値上げが急務となっています。」
世界的な景気回復を背景に鉄鋼・ニッケル価格が急騰し、販売価格の引き上げを実施しても、さらなる値上げが急務とする局面を記載している。 - FY2021回復兆しと材料高懸念の併存有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界は、自動車関連など回復の兆しもありますが、全体の需要が見通せない中、ニッケル市況の高騰を受けた材料価格の上昇が続くなど懸念が残されております。」
自動車関連など一部回復の兆しが示される一方、業界全体の需要は見通せず、ニッケル高騰を受けた材料価格上昇への懸念が残る局面として記載している。 - FY2021-Q2一部需要回復と低調な荷動きの併存有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界は、大きな値崩れはなく、自動車関連など一部においてはやや回復傾向も見られるものの、全体としては依然として荷動きが低調に推移しています。」
前四半期の需要縮小・厳しい状況から、自動車関連など一部に回復傾向が見られる一方、業界全体の荷動きは依然低調と説明している。市況リスクは残っている。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界は、大きな値崩れはないものの、製造業の生産調整や設備投資意欲の減退、建設工事の中断などの影響を受け、需要は縮小しており厳しい状況です。」
従来の在庫調整や需要回復待ちに加え、製造業の生産調整、設備投資意欲の減退、建設工事の中断により需要が縮小し、厳しい状況と記載している。 - FY2020悪化有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界は、需要が減速していく中でも、市況が維持できておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により需要が急激に縮小し、回復の時期も不透明な状態です。」
従来の在庫調整や需要回復待ちに加え、新型コロナウイルス感染拡大によりステンレス需要が急激に縮小し、回復時期も不透明となったと記載している。 - FY2020-Q3悪化有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界は、需要の減速が感じられる中、材料価格の上昇を反映した製品の値上げ交渉中にニッケル市況が下降するなど、先行きの不透明感が増しております。」
一部流通の在庫調整や需要回復待ちの状況に加え、需要減速、製品値上げ交渉中のニッケル市況下降、先行き不透明感の増大が記載され、市況リスクがさらに具体化している。 - FY2020-Q2ニッケル高止まり・値上げ必要局面有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界は、一部流通での在庫調整が続いている中、市況は維持されて推移しました。ただ材料であるニッケルの価格が高止まりしており、今後製品の値上げを確実に実施していくことが必要です。」
一部流通の在庫調整は続いているが、市況は維持されていると説明している。一方、ニッケル価格の高止まりを受け、製品値上げの確実な実施が必要とする局面へ記述が変化している。 - FY2020-Q1再掲有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界は、前年第4四半期から一部流通で在庫調整の局面が続いており、需要の本格的回復が待たれます。」
前年度末に認識された一部流通での在庫調整が継続し、需要の本格的回復を待つ状況が続いている。 - FY2019悪化有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界は、概ね需要が堅調に推移しましたが、年明け以降は一部流通での在庫調整の動きがあり、先行きは注視が必要です。」
従来の市況低下傾向に加え、一部流通で在庫調整が発生し、次年度について販売数量の減少、工場稼働率低下、減益を予想している。需要は年度全体では堅調だが、期末にかけてリスク認識が強まっている。 - FY2019-Q3悪化有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界は、引き続き需要は堅調でありますが、市況の低下傾向や人件費や運送費などコストの上昇が進行しており、業績への影響が懸念されます。」
需要は堅調である一方、従来の需給逼迫・価格上昇局面から、市況の低下傾向とコスト上昇が業績への懸念要因となる局面へ変化している。 - FY2019-Q2再掲有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界は、引き続き需要は堅調でありますが、人件費や運送費などコストの上昇が進行しており、業績への影響が懸念されます。」
需要が堅調である一方、人件費や運送費などのコスト上昇が進行しているという前四半期からの市況認識を再確認している。 - FY2019-Q1需要堅調・コスト上昇有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界は、引き続き需要は堅調でありますが、人件費や運送費などコストの上昇が進行しており、業績への影響が懸念されます。」
従来のニッケル価格や需給・製品価格の説明から、需要は堅調である一方、人件費・運送費などのコスト上昇が業績に影響し得る局面を記載している。 - FY2018再掲有価証券報告書
「当グループが属しておりますステンレス業界は、国内需給がタイトな状態が続き、材料価格の値上がりから価格の引上げがメーカーから流通へと広がりました。」
前四半期から続く国内需給の逼迫、材料価格上昇、製品価格引上げの浸透という市況局面を再確認している。 - FY2018-Q3堅調需要と価格引上げ浸透有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界は、堅調な需要に支えられ、メーカーから流通へ価格の引上げが浸透しつつあります。」
前四半期の国内需給逼迫・価格上昇の記載に続き、堅調な需要を背景にメーカーから流通への価格引上げが浸透しつつあると説明している。 - FY2018-Q2需給逼迫・価格上昇継続有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界は、国内需給がタイトな状態が続いており、ステンレス価格も入荷ベースで上昇してきました。」
前四半期までのニッケル価格低迷・値上げ鈍化の記載から、国内需給のタイト化とステンレス価格の上昇が続く局面へ変化している。 - FY2018-Q1ニッケル低迷で値上げ鈍化有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界は、材料価格の上昇による各メーカーの値上げが続いておりましたが、主原料であるニッケル市場価格の低迷によりその動きが鈍化しました。」
材料価格上昇に伴う値上げが続く一方、ニッケル市場価格の低迷により値上げの動きが鈍化したと説明している。原材料市況の局面が変化している。 - FY2017-Q3原材料高・価格改定局面の継続有価証券報告書
「当社グループの属しております鉄鋼業界は、各種原材料の値上がりにより価格改定の動きが拡がってきております。」
前四半期のニッケル価格値上がり・製品価格転嫁の局面から、各種原材料の値上がりと価格改定の広がりが記載されている。 - FY2017-Q2市況局面の転換有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界は、主原料であるニッケルの市場価格が値上がりしたため、メーカー各社は製品価格への転嫁を推し進め、一部浸透し始めております。」
前期までのニッケル価格低迷・荷動き低調の記載から、ニッケル価格が値上がりし、製品価格への転嫁が一部浸透する局面へ変化している。在庫高水準やリスク解消についての記載はない。 - FY2017-Q1再掲有価証券報告書
「当社グループが属しておりますステンレス業界は、主原料であるニッケルの市場価格が低迷を続けているため、荷動きなど盛り上がりに欠ける状況で推移いたしました。」
ニッケル市場価格の低迷と荷動きの停滞が継続していると説明している。 - FY2016初出有価証券報告書
「主原料であるニッケルの市況価格が低迷を続け、また在庫も高水準が続きました。このため買い控えなどの影響もあり荷動きは低調なままで推移いたしました。」
当期の業績説明で実際の市況低迷と買い控え・荷動き低調が記載され、次期上半期も厳しい状況が続くとの見通しが示されている。