ナノセラムの立ち上げ苦戦
FY2017に初出。10回の記載のうち4回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2019-Q3。直近の記載はFY2021。
オハラがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2019年。同じテーマの他社の中央値(2023年)より4年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2022年。13社中2社が悪化側に。
直近の記載が「削除」なのは、ほかに1社。
- FY2021削除有価証券報告書当年度の事業環境・課題の記載では、ナノセラムの立ち上げ苦戦、商流確立遅延、工程認定遅延に関する直接の記載がなくなった。
- FY2020再掲有価証券報告書
「スマートフォン筐体向け耐衝撃・高硬度クリアガラスセラミックス「ナノセラム™」について、新型コロナウイルス感染症の影響による渡航制限により、サプライチェーンの工程認定に遅延が生じたことなどから、」
ナノセラムの工程認定遅延が年度業績の減収要因として継続し、渡航制限が遅延要因として明示された。 - FY2020-Q3再掲有価証券報告書
「スマートフォン筐体向け耐衝撃・高硬度クリアガラスセラミックス「ナノセラムTM」について、新型コロナウイルス感染症の影響による渡航制限により、サプライチェーンの工程認定に遅延が生じたことなどから、」
ナノセラムのサプライチェーン工程認定の遅延が継続し、今回はその要因として新型コロナウイルス感染症による渡航制限が明示された。 - FY2020-Q2悪化有価証券報告書
「当事業の売上高は、光通信向けフィルター材の販売は増加したものの、FPD露光装置や宇宙・天文向け極低膨張ガラスセラミックスの販売が減少したほか、スマートフォン筐体向け耐衝撃・高硬度クリアガラスセラミックス「ナノセラムTM」については、サプライチェーンの工程認定に遅延が生じたことなどにより、4,142百万円(前年同期比19.6%減)となりました。」
ナノセラムは前年度の商流確立遅延に続き、スマートフォン筐体向けでサプライチェーンの工程認定遅延が発生し、エレクトロニクス事業の減収要因となった。 - FY2020-Q1悪化有価証券報告書
「当事業の売上高は、耐衝撃・高硬度クリアガラスセラミックス「ナノセラムTM」が、スマートフォン筐体向けで、サプライチェーン変更への対応中であることなどから、1,744百万円(前年同期比36.3%減)となりました。」
前年度に商流確立に時間を要しているとされたナノセラムについて、今回はスマートフォン筐体向けでサプライチェーン変更への対応中とされ、エレクトロニクス事業の減収要因となった。 - FY2019悪化有価証券報告書
「特殊品は、スマートフォン向け耐衝撃・高硬度クリアガラスセラミックス「ナノセラムTM」や半導体露光装置向け高均質ガラスの販売が減少したことなどから、売上高は5,352百万円(前年度比20.8%減)となりました。」
前期まで販売進展とされていたナノセラムについて、スマートフォン向け販売が減少し、特殊品売上高の減少要因となった。 - FY2019-Q3悪化有価証券報告書
「当事業の売上高は、半導体露光装置向け高均質ガラスの販売が堅調に推移したものの、耐衝撃・高硬度クリアガラスセラミックス「ナノセラムTM」の商流確立に時間を要していることなどから、7,248百万円(前年同期比2.9%減)となりました。」
前期までナノセラムの販売進展が記載されていたが、当四半期は商流確立に時間を要しているとされ、エレクトロニクス事業の減収要因となった。 - FY2018-Q3再掲有価証券報告書
「当事業の売上高は、FPD露光装置や宇宙・天文向け極低膨張ガラスセラミックスの販売が減少したものの、半導体露光装置向け高均質ガラスの販売が増加したほか、耐衝撃・高硬度クリアガラスセラミックス「ナノセラムTM」の販売が進展したことなどから、7,462百万円(前年同期比10.9%増)となりました。」
ナノセラムの販売進展が前四半期に続いて記載され、立ち上げ苦戦に対する緩和状況が継続している。 - FY2018-Q2対処有価証券報告書
「売上高は、極低膨張ガラスセラミックスの需要が減少したものの、光学機器用レンズ材の需要が増加したほか、耐衝撃・高硬度クリアガラスセラミックス「ナノセラムTM」の販売が進展したことなどから、13,077百万円(前年同期比13.9%増)となりました。」
ナノセラムの販売が進展したと記載され、前年度に示された立ち上げ苦戦の状況に対する一部緩和が示されている。 - FY2017初出有価証券報告書
「耐衝撃・高硬度クリアガラスセラミックス「ナノセラム™」の育成に努めましたが、その立ち上げに苦戦しました。」
前中期経営計画で育成したナノセラムについて、立ち上げに苦戦したという実績が初めて明示された。